最強失恋ソング決定戦
globe『Perfume of love』
『Perfume of love』は1998年に発表されたglobeの16枚目のシングル。
「BRAND NEW globe 4 SINGLES」(4枚連続リリース)の第4弾として発売。
登場2週目の1998年10月26日付オリコンチャートで、『wanna Be A Dreammaker』(10位)『Sa Yo Na Ra』(7位)『sweet heart』(8位)『Perfume of love』(3位)がチャートイン。
同シングルチャート初の4作品同時トップ10入りを達成した。
本作のみ1位を逃して最高2位となっている。
(ちなみにこの時の1位は、同週発売で人気だったL'Arc〜en〜Ciel『Snow drop』。)
「BRAND NEW globe 4 SINGLESの」4作品は一貫して《悪夢》をテーマにしたプロモーションビデオが製作されている。 この楽曲では《悪夢からの目覚め》をテーマにプロモーションビデオが製作された。
globe史上最高傑作の詞
本作品の作曲はもちろん小室哲哉氏が担当しているが、作詞はMARC氏が担当している。
globeは好きだが、歌詞を素晴らしいと思ったのは後にも先にもこの曲しかなかった。
小室哲哉氏の詞も嫌いではないが、この曲を超える作品は少し見当たらない。
著者が素晴らしいと感じたのはこのフレーズだ。
刺激は私の冒険
涙は私のやさしさ
微笑みは私の駆け引き
ふるえは私の真実
どうやらMARC氏には詩的センスと文才があるらしい。
いつ聴いても素晴らしいけど、活字にするとより素晴らしいな。
おそらく女性目線で描かれた詞だとは思うが、このフレーズへの共感に男も女も関係ない。
気持ちが堕ちている時、このフレーズを聴くと「あー本当にそうだよなぁ」と毎回のように感じ入る。
この時の失恋で流した涙の理由には、彼女の幸せを願う優しさが多分に含まれていたからだ。
秀逸なのはこのフレーズだけではない。
君の名前はずっと忘れずにいたいよ
できたら繋いだ手の温もりも
どうして離れて忘れていかなきゃいけない
Perfume' f love
香りだけ残って
ひとりぼっちのパラダイス
いつまでもかかえて
どこかで誰かに少しはわかってほしくて
ゆううつさを誰にも見せずに歩いてる
こんな私は鏡にどう映ってる?
どうだろう。
ひとりぼっちの孤独と、誰かと一緒にいることの歓びを見事に描写している。
「ひとりぼっちのパラダイス」…
それは大切な思い出のことだろうか?
あまりに哀しすぎて、ひとりで悲劇のヒロインを気取って、それを「どこかで誰かに少しはわかってほしくて」…
うん、やはりglobe史上最高傑作の詞だよ、これは。
あの頃、自ら進んで堕ち込みたい時によく聴いた曲。
タイトルも秀逸だ。
「愛の香り」、か。
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