最強失恋ソング決定戦
郷ひろみ『言えないよ』
『言えないよ』は1994年5月1日に発売された郷ひろみ氏66作目のシングル。
前作『僕がどんなに君を好きか、君は知らない』に続く郷氏のバラード3部作の2作目。
TBS系ドラマ「お見合いの達人」主題歌&フジテレビ系「上岡龍太郎にはダマされないぞ!」エンディングテーマとしても使われている。
オリコン週間順位は最高27位に留まるも、1982年の『哀愁のカサブランカ』以来の35万枚を超すロングセラーとなりオリコン100位内に通算39週ランクインされ郷氏の最高記録となった。(2番目は『GOLDFINGER '99』の通算31週。)
ちなみにバラード3部作の3作目『逢いたくてしかたない』はプレイリストに入っていないので、悪しからず。
バラード3部作の最高傑作
前作『僕がどんなに君を好きか、君は知らない』に続く郷ひろみ氏のバラード3部作の2作目だが、個人的には一番の名曲だ。
今作品は、二人の関係が壊れてしまうことを恐れて「好きだ」と伝えられない男の葛藤を描いている。
これがなんとも切なくて仕方ない。
片思いもここに極まれりだ。
別れてしまえばそれもまた立派な片思いだろうと、プレイリストに入れておいた。
詞には若干のキザっぽさを感じるが、郷ひろみ氏の楽曲ならそれも許される。
きみをキライになる理由を
100まで数えるけど
ひとりぼっちの夜が来ると
強がりまで振り出しさ
『きみをキライになる』ひとつ目の理由は『強がり』なんだというキザなフレーズも、郷ひろみ氏が歌うなら全然OK。
キザなフレーズではあるが、ひとりになった淋しさを如実に言い表している。
そっと添えられている『ひとりぼっちの夜がくると』という言葉が一層淋しくさせて泣けてくる。
今作品は失恋ソングとして選曲したはずなのだが、一番好きなフレーズはそのキザさこそ一番のスパイスになっている。
おそらく今作品で一番キザなフレーズではなかろうか。
逢いたいよ 今日もひとり
瞳がきみのこと
抱きしめるから 眠れない
愛情表現は照れずにできる方だが、こんな言葉は絶対言えない。
さすがに恥ずかしすぎて言えない。
もしスベったら復活できる自信がない。
だが大好きなフレーズでもあるから、なかなかのジレンマだ。
しかし、なんと素敵な言い回しだろう。
瞳がきみを抱きしめる。
ただ「見つめる」と表現されるより、「きみ」に対する愛情が増して感じられるから不思議だ。
素のままでは絶対言えない言葉だけど…
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