ラジオ番組
JET STREAM
放送時間:月 - 金曜日 24:00 - 24:55(火 - 土曜日 0:00 - 0:55、55分)
美しい音楽が夢に溶け込んでゆく至福の時間
『JET STREAM』とは
『JET STREAM』(ジェット・ストリーム)は、TOKYO FMをキー局にJFN系列38局で放送されているイージーリスニングの音楽番組である。
1967年(昭和42年)7月4日(3日深夜)に、東海大学の超短波放送実用化試験局FM東海にて放送を開始。
1970年(昭和45年)4月からは、FM東海を引き継いで開局したエフエム東京(TOKYO FM)に移って放送を続け、2004年(平成16年)11月26日に放送1万回、2007年(平成19年)7月4日に放送40周年、そして2017年(平成29年)7月4日に放送50周年を迎えた。
同局番組および全国FM放送協議会における最長寿番組として現在も記録を更新し、当番組の放送終了直後から始まるニッポン放送の『オールナイトニッポン』・TBSラジオの『パックインミュージック』・文化放送の『セイ!ヤング』と並び "深夜放送四天王" や "四大深夜放送" と呼ばれた。
放送開始当初から長らく日本航空(JAL)の一社提供番組であった。
JALの経営が悪化した時期に、大胆な広告費の歳出削減を行う状況においても、『JET STREAM』の単独スポンサーだけは長年に渡り続けられていた。
しかし2010年(平成22年)1月19日に、JALが会社更生法の申請を行い事実上倒産した時は、経費削減から番組スポンサーの撤退も検討されたものの、最終的にスポンサー体制縮小とし一社提供を断念する形をとっている。
以後、JAL以外のスポンサーは時期・曜日により入れ替わりながら現在に至る。
6代目となる現在のパーソナリティ(番組では「機長」と称する。)は歌手・俳優の福山雅治氏。
オープニング曲にフランク・プゥルセル・グランド・オーケストラの『ミスター・ロンリー』を使用していることでも知られる。
現在はオープニングには古沢巌氏が、エンディングには溝口肇氏が、それぞれ演奏する『ミスター・ロンリー』を使用している。
なお、城達也時代の末期の金曜日版「Midnight Odyssey(ミッドナイト・オデッセイ)」はテーマ曲が異なり、スクリプトも原田宗典氏が担当していた。
2019年4月から2020年3月まで毎週金曜日限定で「Style yourself, HAWAII Friday」と題し、ハワイに因む話題や音楽、またエンディングテーマは名渡山遼氏のアレンジによる『ミスター・ロンリー』を使用。
番組の放送開始が日付が変わった直後の0時であることから、一部ネット局では、開局、JFN加盟、会社引継等の後の最初の番組が『JET STREAM』であった。(FM沖縄、エフエム鹿児島、Kiss-FM KOBE、エフエム岐阜など)。
放送ライブラリーでは、1973年(昭和48年)7月22日の放送回を聴取することができる。
この回のオープニングナレーションは、「遠い地平線が消えて」で始まる現在のものとは異なる。
初代パーソナリティ(機長)・城達也氏が遺したラジオ界の偉大な軌跡
この番組では、パーソナリティを「機長」または「キャビンアテンダント」と呼び、リスナーをグッド・ミュージックで空の旅へと誘う。
初代パーソナリティの城達也氏は、その旅の偉大な先駆者であり、今でもファンにとっては伝説として語り継がれている。
城氏はFM番組としては異例の実に27年もの長きにわたりナレーションをつとめ上げた。
しかし残念ながらこの番組を降板した直後の1995年2月25日に他界されている。
例えは悪いが、このことも城達也氏の『JET STREAM』の伝説化を後押ししている。
城氏の跡を継いで小野田英一氏が2代目パーソナリティをつとめる。
この間は機長というより、空港にある架空のラウンジで同席したリスナーに小野田氏が語りかけるという設定だったため、エンディングの挨拶は「ではまた明日の(金曜日は “来週月曜日の” )、午前零時に、このラウンジでお会いいたしましょう。」となっていた。
3代目パーソナリティの森田真奈美さんは、機長ではなくキャビンアテンダントの設定へ。
しかし、それまでとは番組構成が大幅に変わり過ぎたため、リスナーから番組の路線変更に疑問の声が上がっていたのも事実で、短期間で降板することになる。
2002年からは伊武雅刀氏が4代目パーソナリティとなり、城達也氏が担当していた当初のスタイルに戻されることとなった。
歴代では城達也氏に次ぐ在任期間となったなっ5代目パーソナリティ・大沢たかお氏を経て、現在の6代目パーソナリティ・福山雅治氏に引き継がれている。
城達也氏から脈々と語り継がれる秀逸なナレーションは、今も変わらず、心地良く一日の終わりと始まりを告げてくれる。
オープニング・ナレーション
遠い地平線が消えて、
深々とした夜の闇に心を休める時、
遥か雲海の上を、
音もなく流れ去る気流は、
たゆみない宇宙の営みを告げています。
満点の星をいただく果てしない光の海を、
豊かに流れゆく風に心を開けば、
煌く星座の物語も聞こえてくる、
夜の静寂の、
なんと饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていったはるかな地平線も
瞼に浮かんでまいります。これからのひと時。
日本航空が、あなたにお送りする音楽の定期便。
「ジェットストリーム」。
皆様の、夜間飛行のお供を致しますパイロットは、
わたくし、城達也です。
エンディング・ナレーション
夜間飛行の、
ジェット機の翼に点滅するランプは、
遠ざかるにつれ、
次第に星のまたたきと区別がつかなくなります。
お送りしておりますこの音楽が、
美しくあなたの夢に溶け込んでいきますように。
日本航空がお送りした音楽の定期便。
「ジェットストリーム」。
夜間飛行のお供をいたしましたパイロットは、わたくし、城達也でした。
ジェット・ストリーム 4 ゴンドリエのロマンス 城達也 CRCI-20654
心地良く眠りに誘ってくれる癒しの時間
イージーリスニングの音楽ラジオ番組
まだヒーリングという概念が薄かった時代に、心地良く眠りに誘ってくれるグッド・ミュージックばかりを流してくれたのがラジオ番組『JET STREAM』だった。
深夜のラジオ番組といえば、エネルギーを持て余した若者向けの賑やかなものが多い。
それは今も昔も変わらない。
そのなかにあって、一切ブレることなく、長い間グッド・ミュージックをリスナーに届け続けてくれている。
ひと昔前に、ヒーリング音楽ばかりを集めたCDが流行ったが、その何年も前から癒しの時間がそこにはあった。
学生時代は『JET STREAM』が子守唄代わりにしていたことを今でもはっきり覚えている。
ただ、うっかり番組終了の25時過ぎまで聴いてしまうと、いきなりザ・深夜番組のノリに変わって目が覚めてしまったのも、今では懐かしい思い出だ。
『JET STREAM』の良さは、流れる音楽だけではない。
ゆっくりと静かに語りかけるパーソナリティのスタイルも、昔と少しも変わらず相変わらず心地良い。
歴代パーソナリティは皆、素敵な声の持ち主だ。
しっとり落ち着いた素敵な声で、リスナーを夜の空の旅へと静かに誘ってくれる。
夢心地で世界を旅する『JET STREAM』では、街の雑踏ですらグッド・ミュージックに聴こえてくるから不思議だ。
海外旅行が高嶺の花になりつつあるご時世。
せめて夢の中だけでも素敵な旅を体験できたら、それは素晴らしいことではないだろうか。
ラジオ番組としては超有名な『JET STREAM』だから、ご存知の方も多いと思う。
だが6代目パーソナリティ・福山雅治氏になって、まだ聴いたことのない方も多いのではないか。
さすがラジオの申し子だけあって、『JET STREAM』に福山雅治氏の声はピタリとハマる。
音楽を垂れ流すだけでは味わえない、ラジオ番組独特の癒しをあなたも感じてみてはいかがだろう。
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