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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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【心に沁みる名言】今日を精一杯生きるために…。#49

 

 

明日ではなく今日。

今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。

 

 

 

戦場ヶ原ひたぎ(『猫物語(白)』より)

 

 

猫物語(白)』化物語』『猫物語(黒)』でも解決しなかった羽川翼の物語に決着がつけられる物語。

時系列的には傾物語』第閑話「まよいキョンシーの後、夏休みが明けた二学期開始直後の物語となる。

 

ファイヤーシスターズに関わっていた怪異―蜂と不死鳥の事件のあった夏休みが終わり、私立直江津高校は二学期を迎えようとしていた。

原因不明の記憶の欠落に悩まされる幽霊の少女・八九寺真宵と出会った直後に自宅が火事で全焼した羽川翼

帰る家を失ったを心配し、戦場ヶ原ひたぎは自宅に泊めてあげた。

ひたぎの作った食事を取り、ひたぎと共に目を覚ますのだが…。

猫物語(白)』第2話「つばさタイガー其ノ貳」でのヒトコマ。

食事の味つけに好みがない羽川翼に対し、戦場ヶ原ひたぎが言ったひと言。

 

 

あなたって こう…

なんでもかんでも受け入れてしまうじゃない?

嫌いなものがあるっていうのは

好きなものがあるのと同じくらい大切なことじゃない

 

 

第懇話『つばさタイガー 其ノ壹』

第懇話『つばさタイガー 其ノ壹』

 

 

〈物語〉シリーズの名言には、ハッとさせられることが多い。

「嫌い」なものがあるということが、「好き」なものがあるのと同じくらい大切なことだなんて、今まで一度たりとも考えたことがなかった。

いいや、こんな風に考えられる日本人がどれほどいるのか?

そうか。

「嫌い」でもいいのだ。

「嫌い」「好き」も、どちらも大切な自分自身の意志である。

「嫌い」なものやことを、「嫌い」と言えない環境の方がよほど悪い状態だということか。

そういえば昔、『「NO」と言える日本』という書籍が流行ったことがある。

『「NO」と言えない日本』は、たしかにベストセラーになった。

だが不思議なもので、我々の記憶に残ったのは『「NO」と言えない日本』という、アンチテーゼのような言葉の方だった。

だが、この言葉の出所がわからない。

『「NO」と言えない日本』という書籍も実在したらしいのだが定かではない。

ただひとついえることは、『「NO」と言えない日本』という言葉の流行は、日本人がNOと言えない民族だと国際的に思われていた、哀しい証であるということだけ。

「嫌い」はいけないことだと教えられてきた世代には、是非この名言を噛み締めてほしい。

「嫌い」も大切な自分の一部なのだ。

 

 

 

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