アニメ
探偵はもう、死んでいる。
「お客様の中に、探偵はいらっしゃいませんか?」から始まる物語
『探偵はもう、死んでいる。』とは
『探偵はもう、死んでいる。』は、二語十先生によるライトノベル。
略称は「たんもし」。
イラストはうみぼうず氏が担当している。
第15回MF文庫Jライトノベル新人賞《最優秀賞》を受賞。
MF文庫J(KADOKAWA)より2019年11月25日から刊行されている。
作者の二語先生は、大事なものを失った主人公が、問題を抱えたヒロインの依頼と向き合う中で新しい自分を見つけていくことをテーマとし、一方で基本的には明るく楽しい会話劇になるよう心がけている。
作者の二語先生が、趣味である散歩中に思いついた「お客様の中に、探偵はいらっしゃいませんか?」という一文から作品の構想を広げていった。
本作の前に応募した公募の中で、最終候補まで残った作品への「面白いけど、ライトノベルっぽさが足りない」という選評を受けて、本作ではライトノベルらしい要素を詰め込んでいったという。
2021年11月時点でシリーズ累計発行部数は85万部を突破している。
2020年3月には『ラノベ好き書店員大賞2020』文庫部門大賞を受賞した。
『このライトノベルがすごい!2021』では、本作が文庫部門で第4位、新作部門で第3位にランクインした。
メディアミックスとして、麦子によるコミカライズ版が『月刊コミックアライブ』にて2020年7月号より連載され、さらに同誌2021年3月号よりPoniによる原作2巻のコミカライズ『探偵はもう、死んでいる。-the lost memory-』が連載されている。
2021年1月20日にテレビアニメ化が発表され、同年7月から9月までAT-Xほかにて放送された。
初回は1時間スペシャルとして放送。
第3話にはバーチャルYouTuberの白上フブキさんと夏色まつりが本人役で出演した。
あらすじ
始まりは4年前、君塚君彦は地上1万メートルの空の上でハイジャック事件に遭遇する。
その飛行機の中で君塚は謎の探偵・シエスタと出会い、その助手になる。
それから3年間、二人は世界中を旅しながら秘密組織《SPES》との戦いの日々を過ごす。
そして3年後、君塚はシエスタと死に別れる。
シエスタの死からさらに1年後、君塚の前に夏凪渚が現れ、人探しを依頼する。
依頼の内容は、移植された自分の心臓は誰のものかというものだった。
そして、君塚は移植された心臓の前の持ち主はシエスタだったことを突き止め、探偵となった夏凪の助手になり物語が進んでいく。
第1話 お客様の中に、探偵の方はいらっしゃいませんか?/開幕、青春ラブコメ編
「お客様の中に、探偵はいらっしゃいませんか?」から始まる物語
「お客様の中に、探偵はいらっしゃいませんか?」
この非常に興味深いセリフから始まる本作。
事実、第1話のセリフに惹かれて完走したといって間違いない。
もしかしたら人によっては狙いすぎたセリフのように感じるかもしれない。
だが物語といういうのは、だいたいがある突飛なきっかけをもって、強制に発動したエピソードから、こじつけるように展開していくのが常である。
「お客様の中に、探偵はいらっしゃいませんか?」
このセリフに興味を持ったのなら、それはもう『探偵はもう、死んでいる。』という作品に興味を持ったということだ。
期待通りの秀逸なワードセンス
大筋のストーリー自体は悪くなかった。
面白かったといって良い。
最初に感じた期待通り、ワードセンスが非常に秀逸な作品だった。
キャラクター同士の会話などは、なるほど原作がライトノベルだろうなと頷くほど語彙が豊かであった。
こういう作品には好感が持てる。
物語冒頭は「青春ラブコメ編」と銘を打っており、アオハルまっしぐらの青臭いものを想像したが、ヒロインと主人公の関係性は期待以上の出来だったといえる。
特にヒロイン(もしかしたら主人公と呼べるかも?)のキャラクター設定が非常に良い。
ただ惜しむらくは、進行が駆け足すぎた。
どうしてそうなったのか?の過程が端折られていたように感じるのが非常に残念ではある。
ちゃんと作り込んでいたらもっと面白かったはず
原作を未読なのでアニメを観たのみの感想になってしまうが、あまりに詳細を割愛しすぎていたように感じる。
その点は世間でも酷評の嵐らしい。
ただそれは無理もなくて、アニメ『探偵はもう、死んでいる。』の原作はライトノベルである。
たった30分×12話で描き切れる物語ではないのだ。
本作のヒロインはいち早く死んでいるのだが、劇中では死んだ後もたびたび回想として登場する。
ならば、本来なら現在と過去がもっと入り乱れていたのではないだろうか。
原作では、もっと綿密な伏線が引かれていたのではないだろうか。
本作の最初と最後の出来を観るかぎり、そんな風に勘ぐってしまうのは致し方ないほど、とにかく「惜しい!」と思ってしまう作品なのだ。
惜しいと感じるアニメを強くオススメする気はないが、興味を持った人は是非。
現時点ではヒロインが非常に魅力的なキャラだということだけは唯一断言できる。
とにかくシエスタが可愛いすぎる。
だからといって勘違いしないでほしいのは、まったくつまらなかったというわけではないということ。
ちゃんと面白かったから、ちゃんと最後まで視聴しているわけで、だからこうして感想まで書いている。
何より、その先を観てみたいと思っている。
これは作品を評価する上で、非常に重要な要素である。
あまりに世間が酷評しすぎて次作の制作は期待薄だろうが、願わくば、次作の前に構成を再構築し直した上でのリメイク制作から期待したい。
しっかり作り込めば『探偵はもう、死んでいる。』は絶対にもっともっと面白くなる。
これは期待や希望ではなく確信だ。
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