#2
停滞する思考に一石を投じる苦言
声にできない本音を言葉に…
何かと生きづらい世の中で、思ってはいても言葉にできない声がある。
感じていても声にするのが憚られる言葉がある。
それは耳障りが悪く、心地良い言葉ではないのかもしれない。
だが言葉にされて、はじめて気づくこともある。
本稿で取り上げる言葉は、ひとつ間違えれば暴言とも受け取られかねないものだ。
しかし何かを変えるためには、声に、言葉にしてより多くの人に考えてもらうべきだろう。
本稿が停滞する思考覚醒へのキッカケとなることを切に願う。
佐伯(空白を満たしなさいより)
自分が死ぬ少し前、佐伯(阿部サダヲ)と車の中で争ったことを思い出した徹生(柄本佑)は、その後どうなったかわからず不安になっていた。
更に母・恵子(風吹ジュン)まで徹生の自殺説を信じていると知り閉口する。
徹生(柄本佑)は秋吉(萩原聖人)の店でバイトをしながら就職活動に励むが、生き返った人間への世間の風当たりは強く、全てがうまくいかない。
踏んだり蹴ったりで迎えた誕生日、徹生は妻・千佳(鈴木杏)と佐伯の秘密を聞かされる。
佐伯は徹生の葬式に現れ、千佳に徹生の話をしたいと持ちかける。
約束の場所に現れた千佳は、佐伯から徹生が亡くなる寸前の状況を聞かされるのであった…
結婚して 子供作って 家を買って
家族で暮らせて幸せだと言いたい
そんなの景気の良い時代の戯言じゃないですか
えぇ?
今の時代はなんです?
虫ケラみたいな個人が家庭を維持するためには
死に物狂いで働くしかない
本当は笑ってしまうぐらい疲れてるのに
充実していると言い換えなきゃならないんです
旦那さんはね
幸せの奴隷だったんですよ
家庭ってものに一番の価値があるかように思わせているこの社会的に対して
逆らったんです
自由になるために
※本稿でいうところの「家族」とは、婚姻関係を結んだ先に派生する一般的なものを意味する。
生殖行為が伴う繁殖は下等生物のすることだと、昔何かで読んだことがある。
高等な生物にはSEXは必要ないそうだ。
果たして今の人類にとって、家庭を持つ理由の中に、まだ種族維持本能というものが残っているのだろうか?
人は何故、苦しみながらも家庭を持ちたがるのか?
ジェンダーレスが広く認知され、公に同性婚が認められるかもしれない世の中で、家庭が意味するものは変わりつつある。
もはや家庭の意味は完全に自由だ。
仮にペットと二人暮らしでも、それはそれで立派な家庭である。
それなのに、思考停止のお年寄りたちは結婚しない若者を、まるで人生の落伍者ように扱うのは何故か?
あぁ、そうか。
先代の遺産を道楽で食い潰したような連中が誇れることといえば、きっと「幸せな家庭」らしきものを築いたことぐらいなのだろう。
しかし残念。
頼むからそんなつまらない価値観を、未来ある若者たちに押し付けないでいただきたい。
「幸せな家庭」だと思い込んでいるもののせいで、苦しんでいる人たちだっていることを知るべきだ。
いったい誰基準の「幸せな家庭」か?
「幸せな家庭」とやらのために、犠牲にしたものが本当にないのか?
「幸せの家庭」という形のために、本当に大切な家族を犠牲にしてはいないか?
それが「幸せな家庭」なのだと心から言えるのか?
幸せを決めるのは自分自身。
他人と比べてどうとか、常識的にこうだとか、そんなつまらない価値観を押し付けられた時代はもう終わった。
常に自由であれ。
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