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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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【停滞する思考に一石を投じる苦言】声にできない本音を言葉に…。#6

 

#6

停滞する思考に一石を投じる苦言

 

 

声にできない本音を言葉に…

 

 

何かと生きづらい世の中で、思ってはいても言葉にできない声がある。

感じていても声にするのが憚られる言葉がある。

それは耳障りが悪く、心地良い言葉ではないのかもしれない。

だが言葉にされて、はじめて気づくこともある。

本稿で取り上げる言葉は、ひとつ間違えれば暴言とも受け取られかねないものだ。

しかし何かを変えるためには、声に、言葉にしてより多くの人に考えてもらうべきだろう。

本稿が停滞する思考覚醒へのキッカケとなることを切に願う。

 

 

 

佐伯(空白を満たしなさいより)

 

 

徹生(柄本佑)は自分が本当に佐伯(阿部サダヲ)に殺されたのかを確かめようと、転落現場である会社の屋上を訪ねるが、記憶はあいまいなままだった。

そんな中、日本中の復生者(生き返った人間)が集う会の招待状が届き、生命保険の返金問題を相談するため参加することに。

同じ復生者である木下(藤森慎吾)らと知り合い心強く思う中、宿の自室に一枚のDVDが届けられた。

そこに映っていたのは思いがけないものだった…。

次の日。

復生者が集う会の中に佐伯の姿を見つける。

そこで徹生は自分の死後、妻・千佳(鈴木杏)が働くお土産売り場まで押しかけた佐伯※を問い詰める。

(※.『【停滞する思考に一石を投じる苦言】声にできない本音を言葉に…。#2』参照)

 

 

私は奥様を慰めに行ったんですよ

それはそれは暗い面持ちで過ごしてましたからね…

あなたの自殺のせいで!

 

社会というのは残酷ですよ

 

奥様が…

あのお土産売り場で普通に笑っていたら どうなると思います?

 

「あの女は 夫が自殺したっていうのに毎日快活に過ごしてる」

「夫が死んで せいせいしてるんだろう」

「元々夫婦仲も良くなかったらしい」

「あの女が殺したんじゃないか?」

「保険金もたんまり貰ったっていうし」

「あの女は最低だ 子供もろくな人間に育たない」

 

無限に言われるんです

 

 

徹生:それは…

本当に聞いたのか?

 

 

世間というのは そういうものですよ

自殺者の遺族には笑う権利もないんですかねぇ

 

あなたは こんな世界に嫌気がさして

奥さんと子供を放っぽり出して

さっさと自殺したんでしょう?

 

わたしは それもあなたの自由だと思いますよ

 

しかし世間は…

傷ついた人の心が 完全に癒えてしまうことを絶対に許しませんからね

 

グチュグチュ…

いつまでも膿んだままで 一生苦しみ続けるべきだと!

 

あぁ 呆れるほど陰湿に思い込んでますよ

 

「明るく振る舞うのはいいが 本当に明るく生きるなんてもってのほかだ!」

「なんて薄情な女なんだ」

「自分にも責任があると思わないのか⁉︎」

 

ふっ…

結局人間は 自分より不幸な誰かが どうしても必要なんですよ

さもなくば 不安でおかしくなりそうだ

だからどこまでも凶暴になれるんですよ

 

恐ろしいですよ

震え上がりますよね

 

ですから私はよくわかりましたよ

奥様がどれだけ苦しんでいるのか

 

 

徹生:その苦しんでる人間を 踏みつけにしただろ⁉︎

 

 

私はただ…

そんな世間の価値観に馬鹿正直に従っても ますます不幸になるだけだと

教えてあげたんですよ

 

社会の方が なりふり構わず不幸にさせたがってるのに

奥様は その不幸な檻の中に留まり続けることに

不思議なくらい 執着していたんです

 

何故でしょうね それは…

 

 

空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)

空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)

 

 

ただひたすらに世の中を憎んだ狂った人間の、歪んだ思想だと思われるかもしれない。

もしかしたらその通りで、あまりに穿った考え方なのかもしれない。

しかし一考する価値のある言葉だと、著者が思う。

たしかに見て見ぬふりをしてさえすれば、ほとんどの人にとっては他人事で済ませられることだろう。

だがいつ何時、自分が "そちら側" へまわるかなんて誰にもわからない。

いつ何時、自分が他人から陥れられる立場になるかなんて誰にもわからないのである。

その時あなたはどうするだろう。

社会の方がなりふり構わず不幸にさせたがってるのに、その不幸な檻の中に留まり続けることに執着し続けるのだろうか?

世間の価値観に馬鹿正直に従うだけなのだろうか?

よくよく人間とは、傲慢で自己中心的な生き物なのだろう。

果たしてこれは、今の社会の成り立ちを憎むべきなのか?

それとも人間の本質として、諦めるべきことなのだろうか?

何が正解かなんて、誰にもわからない。

ただわかるのは、そんな社会が時々酷く憎らしく感じることがあるということだけである。

 

 

 

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