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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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【アニメーション作品『ルパン三世VSキャッツ・アイ』】傑作誕生!3DCGアニメが苦手だからって敬遠したらダメ!期待をブッチギリで超えてきた!!

 

 

 

 

アニメーション作品

ルパン三世VSキャッツ・アイ

※本稿はネタバレを含みます。

 

モンキー・パンチ氏の名作ルパン三世アニメ化50周年、そして北条司氏の初連載作品キャッツ・アイ原作40周年を記念し……

“泥棒×怪盗” のハイブリッドなコラボレーション作品がついにPrime Videoに登場!

キャッツ・アイ連載当時の1980年代を舞台に、 レトロ&スタイリッシュな、爽快クライム・アクションが繰り広げられる!

 

 

 

 

ルパン三世VSキャッツ・アイ』とは

 

 

ルパン三世VSキャッツ・アイ』(LUPIN vs CAT’S EYE)は、モンキー・パンチ原作のルパン三世北条司原作のキャッツ・アイとのクロスオーバー作品。

2023年1月27日よりPrime Videoにて配信が開始。

ルパン三世50周年キャッツ・アイ40周年を記念したコラボ作品。

1980年代を舞台にルパン三世キャッツ・アイらが活劇を繰り広げる。

ルパン三世は時代に合わせPART5振りのピンクジャケットを着用。

また本作は3DCGをセル画アニメーションのように表現するセルルックCGの手法で制作された作品。

キャッツ・アイのフル3DCGアニメ作品は今回が初となる。

音楽は双方のものを使用。

ルパン三世側はPART4、PART5、PART6の楽曲から未発表音源も含めて選曲。

テーマ曲についてはルパン三世 THE FIRST』で使用された「THEME FROM LUPIN III 2019 ~ Playback'80」が起用されている。

キャッツ・アイ側は大谷和夫氏によるテレビシリーズの劇伴をfox capture planが編曲したものを使用している。

またfox capture planはテーマ曲「THEME FROM LUPIN vs CAT’S EYEも手掛けている。

 

 

ルパン三世VSキャッツ・アイ

ルパン三世VSキャッツ・アイ

 

 

ルパン三世

 

ルパン三世は、モンキー・パンチ先生による漫画、およびそれを原作としたアニメ。

また、その主人公の名前。

怪盗アルセーヌ・ルパンの孫、ルパン三世を主人公に置いたナンセンス、コメディー、スラップスティックの要素を多分に含んだアクション作品である。

1971年にテレビアニメ化されてからは映画、OVA、ゲーム化などの各種メディア展開がされ、現在に至るまで半世紀以上、幅広い層からの人気を得ている。

 

 

ルパン三世 : 1 (アクションコミックス)

ルパン三世 : 1 (アクションコミックス)

 

 

キャッツ♡アイ

 

『キャッツ♡アイ』(CAT'S♡EYE)は、北条司先生による漫画作品。

メディアミックス展開を行っており、ラジオドラマ、テレビアニメ、実写映画などが存在する。累計発行部数は1800万部を突破している。

予告状を送り美術品を狙う怪盗・キャッツアイと、彼女らを捕まえることに執念を燃やす若い刑事・内海俊夫との対立に、キャッツアイのメンバーという正体を隠しながら交際を続ける来生瞳と俊夫の恋の行方も織り交ぜ描かれた作品。

この恋人同士が刑事と泥棒という設定は、友人との対話の中で出て来た「母親が泥棒で父親が警察」との案が元になっている。

全体を通しての伏線などはあるものの、原則的には各話の繋がりを持たない1話完結の作品である。

連載当時の1980年代前半を舞台とし、現実の時間経過に併せ作中の人物も年を重ねている。

 

 

CAT’S EYE 1巻

CAT’S EYE 1巻

 

 

 

あらすじ

 

 

1981年、東京。

昼は喫茶店を営み、夜は怪盗キャッツアイとして世間を騒がす美人三姉妹、瞳・泪・愛は、美術展から一枚の絵画を盗み出す。

同じ頃東京に現れた、神出鬼没の大泥棒・ルパン三世

彼もまたとある武装組織を出し抜き、絵画を盗むことに成功した。

両者が盗んだ絵はどちらも、画家ミケール・ハインツの描いた作品――。

三連作「花束と少女」の一枚。

キャッツ三姉妹にとっては、父であるハインツの消息を掴むための重要な手がかり。

伝説的な泥棒の “獲物” が自分たちと同じであると知った彼女たちは、その眼差しに美しい闘志を宿す――。

 

 


www.youtube.com

 

 

 

 

 

3DCGアニメが苦手だからって敬遠したらダメ!

期待をブッチギリで超えてきた! 

 

 

配信前の期待値が非常に高かった本作。

それはそうだ。

あのルパン三世『キャッツ♡アイ』が夢のコラボを果たすのだ。

ドンピシャ世代の人間にとって、期待するなという方が無理な話である。

だが本作のようなコラボ作品は、往々にして雑な作品が多い。

"両雄並び立たず" の格言通り、名作は並び立たないようだ。

それが本作ではどうだ。

見事、両雄が並び立っているではないか。

本作は3DCGアニメ作品ということで敬遠されるような声も聞こえてくるが、そんなことをしたら絶対に損をする。

両作品のファンなら必見。

ファン以外の人も、このクオリティなら納得の傑作だ。

 

 

 

コラボ作品といえば…

どうしても比較対象になってしまう『ルパン三世VS名探偵コナン』の差

 

 

名作同士のコラボ作品といえば、先年話題になったルパン三世VS名探偵コナンを思い出される。

本作同様ルパン三世が絡んでいるから、どうしても比較対象になってしまう。

ルパン三世VS名探偵コナンでは、どちらかといえば名探偵コナン側に比重が置かれていたように感じたせいか、子供向け作品の印象を酷く受けた。

子供層の圧倒的人気と集客力を考えれば、それも致し方ないのかもしれない。

しかしルパン三世とは、元来大人向けの作品を志向していた。

結果的に当時の視聴者の関心を集めることができず、対象年齢を下げるという路線変更の後に打ち切られたが、元々は大人向けハードボイルド作品なのである。

ルパン好きからしてみたら、ルパン三世VS名探偵コナンは納得に足る作品とは言い難かった。

本作にも同様の危機感がなかったわけではない。

だが本作コラボの二作品は、どちらも流行りには左右されない作品である。

また、地上波放送作品でもない。

そういう意味では、制作者側も非常に作りやすかったのではないだろうか。

 

 

 

観たらわかる!

来生瞳役・戸田恵子の凄み

 

 

近年声優陣が一新された『ルパン三世』はさておき、『キャッツ♡アイ』の声優陣に不安がなかったわけではない。

思い起こせばルパン三世声優陣の一新前。

レジェンドたちの声が聞けるのは喜ばしいことではあるが、声の高齢化感はどうしても否めなかった。

キャラクターも同じように歳をとっているなら違った印象もあっただろうが、残念ながらこの二作品の登場人物は歳をとらない。

この違和感だけは如何ともし難いジレンマではあるが、ルパン三世では声優陣が勇退という形で一新。

英断を下した。

しかし問題は『キャッツ♡アイ』側である。

『キャッツ♡アイ』がアニメ放送されていたのは1983年から1985年の間。

およそ40年も前のことである。

それなのに本作では、驚くことにオリジナル声優陣(来生泪役を除く)で挑むという。

往年のファンにとっては涙モノだが、正直不安しかないのも事実である。

思い出は、美しいままの方が良い場合が多いからだ。

作品への期待の高まりと反比例し、声優陣への不安も高まっていった。

しかし蓋を開けてみれば、さらなる驚きが待っていた。

当時の記憶と遜色ないキャッツ・アイ三姉妹の姿がそこにあった。

なかでも驚愕だったのが、来生瞳役を演じる戸田恵子さん。

『キャッツ♡アイ』でもメインヒロインだけに、声の高齢化感はどうしても避けたいキャラクターである。

しかし戸田恵子さんは凄かった。

時の経過をまったく感じさせないほど、パーフェクトな来生瞳を見事演じてみせてくれた。

さすがはアンパンマンからマチルダさんまで演じるレジェンド。

アニメ『キャッツ♡アイ』ファンなら必見間違いなし。

当時を振り返ること請け合いだ。

 

 

 

予想通り相性ピッタリ

銭形のとっつぁん × 俊

 

 

事前に予想はしていたが、これほどまでに相性ピッタリだとは思わなかったのが銭形のとっつぁん(銭形幸一・銭形警部)と俊(内海俊夫)のコンビ。

熱血漢のこの二人。

おまけに二人とも、優秀だけどどこか抜けている。

共通項が多い二人だけに相性が良いことはわかっていた。

だが、まさかこれほどまでとは…。

この凸凹コンビの活躍も、是非とも見逃さないでいただきたい。

 

 

 

"最後の花束は愛に変わる…"

 

 

本作を絶賛する一番の理由は、物語の仕舞い方にある。

いわば終わり方。

結末である。

それはタイトルにも銘打った、 "最後の花束は愛に変わる…" という言葉に由来するものだ。

劇中では結末についての伏線が、幾度となく引かれている。

しかし結末の強さと比べると、明らかに伏線の引き方が弱い。

これを是とするか非とするかは個人差があるだろうが、著者としては絶賛以外の選択肢はない。

伏線が弱いだけに、結末を知った時の感動の大きさは計り知れない。

さらに付け加えるなら、結末に対する余白(行間)の保ち方が絶妙すぎて悶える。

"最後の花束は愛に変わる…" は、実はダブルミーニングの言葉なのだが、無粋な説明は一切なし。

意味がわからない人は置き去りにする潔さが、読解力が衰えた昨今では逆に気持ちいい。

コラボ作品の難しいところは物語の仕舞い方だ。

その仕舞い方として、本作以上のものは現時点では考えられない。

それほど見事な物語の仕舞い方。

是非ご自分の目で確かめていただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

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