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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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【長編アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』】『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』との邂逅と劇中の少子高齢化した社会は日本の未来?

 

 

 

 

長編アニメ

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society

 

 

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』とは

 

 

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Societyは、SF・TVアニメ。

スカパーのパーフェクト・チョイスで2006年に放送された。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズの続編であり、長編作品となっている。

広告媒体等では「攻殻機動隊 S.A.C. SSS」などと略称される場合がある。

前作の攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGから2年後の西暦2034年が舞台。

草薙素子の失踪から2年後、トグサが組織を率い、メンバーも大幅に増員された新生公安9課による超ウィザード級ハッカー傀儡廻(くぐつまわし)」の追跡を描く約105分の長編作品。

総製作費は3億6000万円にも及ぶ大作となっている。

制作当初は劇場公開用だったが、諸般の事情により2006年はPPVでの発表となった。

攻殻機動隊のテレビシリーズ、映画版の両方は漫画版のストーリーを軸にしているものが多く、今回も士郎正宗原作の漫画版の様々なエピソードからストーリーができあがっている。

結末部分での傀儡廻と草薙のやり取りは、漫画版や映画版での人形遣いとの会話と対になっており、漫画版や映画版とは違う「草薙の決断」の別の形を提供している。

また、『S.A.C.』は「"人形遣い" がいないパラレルワールド」として出発したが、本作では逆に「『S.A.C.』世界における人形遣い」として傀儡廻が生み出されるという対比も見られる。

2011年には、3D劇場版として攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』が全国公開された。

 

 

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society (セル版)

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society (セル版)

 

 

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あらすじ

 

 

「個別の11人事件」後、草薙素子が公安9課を去って2年経った西暦2034年

草薙が失踪したことにより組織の変革を余儀なくされた9課は、課員を増員し、「10の力で1つの事件を解決する組織」から「8の力で3つの事件を解決する組織」へと方針を転換。

加えてトグサを新設された隊長職に任命し、新体制の下で犯罪の抑止にあたっていた。

バトーはこれに馴染まず、新入隊員の訓練教官を務める傍らで「個人的推論に則った捜査」として単独行動を取っていた。

そんな中、「梵字」の刺青を入れた男たちが相次いで不審な自殺を遂げる事件が発生した。

自殺した彼らはシアク共和国のカ・ルマ元将軍に忠誠を誓い、マイクロマシンによるテロを画策していた工作員であった。

そこで公安9課は、カ・ルマの嫡子であるカ・ゲル大佐をこの自殺事件について取り調べようとした。

しかしカ・ゲル大佐は新浜国際空港で、入国管理官を素手で殺害して銃を強奪し、空港職員を人質を取って新浜国際空港に1人で立てこもった。

トグサ率いる公安9課はカ・ゲル大佐を追い詰めるも、カ・ゲル大佐は突然「傀儡廻(くぐつまわし)が来る!」と叫び、トグサの目の前で拳銃自殺してしまった。

この一部始終を、失踪したはずの草薙素子が新浜国際空港を望む港湾施設から監視していた。

カ・ゲル大佐の空港立てこもり事件から数日後、単独で捜査を行っていたバトーは草薙と再会する。

草薙はバトーに「 "Solid State" には近づくな」と謎の警告をする。

その後、公安9課は事件の捜査が進むにつれ、「傀儡廻」という謎のハッカーネームの存在を知る。

その「傀儡廻」は高度なハッキング技術を持ち、電脳化された人間の気臆の書き換えや記憶操作も簡単にやってしまう、とのことだった。

その犯人の脅威の手口から、バトーは「傀儡廻」の正体が草薙素子ではないか?とひそかに疑った。

 

 


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本作に登場する用語

 

 

貴腐老人

 

子孫を残さなかったために身寄りがないまま全自動老人介護システムを利用し、最低限の措置が施された状態の高齢者が、生きながら貴腐葡萄さながらに干からびていくこと。

死亡してしまうと遺産を国家に回収されてしまうため、それを阻止する彼等の総意と傀儡廻しが結託してソリッドステートを構成していく。

 

 

傀儡廻(くぐつまわし)

 

正体不明の超ウィザード級ハッカー

物語中で自殺事件に関係した人たちは「傀儡廻傀儡廻!」と叫んだ。

この「傀儡廻」は「攻殻機動隊」コミック版・映画での「人形遣い」を思わせる。

この「傀儡廻」の正体は物語の終盤で、明らかになる。

 

 

総務省

 

日本の中央省庁の一つ。

住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)を管轄している。

本作での総務省の英訳名は "Ministry of Management and Coordination" であると設定されている。

なお、攻殻機動隊 S.A.C.シリーズの日本では内務省が復活しているが、内務省総務省の業務の線引きは不明である。

 

 

厚生労働省

 

日本の中央省庁の一つ。

電脳技術を管轄している。

攻殻機動隊 S.A.C.(第1シリーズ)にも登場している(笑い男事件)。

 

 

財団法人聖庶民救済センター

 

難民に対して、老人介護と職業訓練を施すことを謳った福祉施設

その実態は、政治・経済・軍事の各方面を、純血の日本人による少数精鋭のパワーエリート集団によって掌握させて、招慰難民を隷属させることを目指した施設だった。

介護ネット端末とともに、「貴腐老人たちの養子」にされた、虐待を受けている子供や孤児を聖庶民救済センターが回収して、子供たちを政治・経済・軍事の各分野で重要な政策決定を行うエリートにするための洗脳教育が行われていた。

類似の施設として、法務省授産施設閉殻症救済センターが『S.A.C.』に登場する。

 

 

Solid State(ソリッドステート)

 

大阪の病院で草薙が「近づくな」とバトーに警告した謎の言葉。

その正体はコシキタテアキが構築した、虐待を受けている子供達を救うため、その親を電脳ハックし、被害者の子供を電脳化した上で親子である記憶を消して戸籍をロンダリング、貴腐老人の子供となりその遺産を受け継ぐことをオートマチックに行うインフラ「ソリッド・ステート・システム」である。

本来の意味は、ダイオード、IC等の固体の半導体素子。

バトーは草薙の語ったこの言葉を、「Solid State = 素子(そし)= 素子(もとこ)」と推察し、草薙が傀儡廻の正体ではないかと疑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

描かれた少子高齢化した社会は日本の未来?

 

 

物語は攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGの「個別の11人事件」が解決した後、草薙素子が失踪してから2年後の事件を描いている。

現実の日本社会と同じように、作中でも少子高齢化が進んでおり、家族を持たないで老年を迎える人口の増加によって、介護の問題が大きくなっている。

その解決のために在宅で医療ネットにアクセスし、全自動介護システムによる介護を国が誰にでも最低限保証し、貧困層・富裕層を問わず機械による介護が一般的になっている。

だが、このシステムは老人の寝たきりを助長する結果となり、「テイのいい遺産回収システム」と揶揄されている。

寝たきりで干乾びるように死んでいく老人を、ワインに使う貴腐葡萄に準えて、「貴腐老人」と呼び、その数は600万を超えている。

また、増加する移民、失業率の増加、労働人口の減少、少子化、子供に対するDVを取り上げ、それらを解決すべく犯罪行為に手を染める容疑者が描かれる。

国が効率重視で作り上げた遺産回収システムと、それに対抗するため作り出された「ソリッド・ステート・システム」。

本作で描かれた少子高齢化社会は、これまでの攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズの中で描かれたどの世界観より切実で現実的だ。

何せ今の日本は、まさにこの少子高齢化社会に突入しているからだ。

老人のひとりが言ったセリフが頭にこびりつく。

「返せ!その子には全財産を投資をしている。国に取られるぐらいなら誰かに相続させた方がマシだ。」

国に取られるぐらいなら…。

国民の資産を国が吸い上げ政治家が湯水のように浪費する社会は、現実世界と何ら変わりない。

かといって、政治家の浪費が社会経済を潤滑にしているかといえばそうではない。

利権絡みの極一部の事業にだけ税金は費やされ、その金が一般社会に出回ることはない。

閉ざされた社会の人間の間だけで行われる、閉ざされた経済活動。

こんな調子では、落ち込みきってしまった経済の回復など見込めるわけもない。

「金は天下の回りもの」。

昔の人は上手いことを言っている。

 

 

 

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』との邂逅

 

 

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズは本来、劇場版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊で登場した "人形遣い" がいないパラレルワールドとして出発した。

しかし本作では、逆に「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』世界における "人形遣い" 」として、 "傀儡廻" が生み出されている。

これはネット社会が進歩すれば、"人形遣い" や "傀儡廻" のような存在が、いずれにしても生まれ出ることを意味しているのだろう。

劇場版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊とは違った世界を描こうと始まった攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズが、最終的には劇場版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊と邂逅していることは非常に興味深い。

別の世界線を描いたつもりが、巡り巡って同じ世界線に辿り着いてしまったわけだ。

それは素子の最後のセリフからも窺うことができる。

「それにしてもネットは広大だわ。もうすでに私たちの知らない次の社会が生まれ始めている。」

ネットは広大だわ」のセリフは、劇場版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊の素子の最後のセリフと重なる。

ネットには無限の可能性が秘められている。

もし魂(本作で言うところのゴースト)なんてものが本当にあったとして、それをネット上に解き放てる世界がいつの日か訪れたとしたなら、人はネットの中で永久的に生き続けることができるようになるかもしれない。

だがその時人は何を以って人と定義し、何を以って個人を認識するのだろう?

近頃流行りのAIだって、魂(ゴースト)を持つ日がいつか訪れるかもしれない。

肉体と魂(ゴースト)、人とAIその他諸々、あらゆる垣根をが取り払らわれた社会。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズが描いた世界観は、すぐそこまで来ている未来の世界の姿なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

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