#10
停滞する思考に一石を投じる苦言
声にできない本音を言葉に…
何かと生きづらい世の中で、思ってはいても言葉にできない声がある。
感じていても声にするのが憚られる言葉がある。
それは耳障りが悪く、心地良い言葉ではないのかもしれない。
だが言葉にされて、はじめて気づくこともある。
本稿で取り上げる言葉は、ひとつ間違えれば暴言とも受け取られかねないものだ。
しかし何かを変えるためには、声に、言葉にしてより多くの人に考えてもらうべきだろう。
本稿が停滞する思考覚醒へのキッカケとなることを切に願う。
草薙素子(『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』より)
アニメ『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』第1話、物語冒頭で草薙素子が体制批判をするテロリストを捕まえてこう言い放つ。
世の中に不満があるなら自分を変えろ
それが嫌なら耳と目を閉じ
口をつぐんで孤独に暮らせ
それも嫌なら…
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(1) (ヤングマガジンコミックス)
サリンジャー著『ライ麦畑でつかまえて』の作中で有名な台詞。
I thought what Id do was, Id pretend I was one of those deaf-mutes.
「僕は唖(おし)でつんぼの人間のふりをしようと考えたんだ。」
村上春樹先生の訳では「僕は耳と目を閉じ、口を噤んだ人間になろうと考えたんだ」となる、この言葉が元ネタとなっている。
素子がテロリストに銃を突きつけながら言っていることから、「…」に入るであろう言葉はおそらく存在を否定するようなものなのだろう。
優しい言葉で推察するなら、例えば「消えてしまえ」のような…。
今の日本人には耳が痛い言葉ではないだろうか。
とはいえ、この表現でも洗脳されきった今の日本人には届かない。
なぜなら、「自分を変えろ」という前向きなメッセージが先に伝わるからだ。
変える気のない人間に、いくら「変えろ」と言ったところで馬の耳に念仏。
だったら、逆説にしてみたらどうだろう。
自分を変える気がないなら
耳と目を閉じ
口をつぐんで孤独に暮らせ
それが嫌なら自分を変えろ
この方が響くのではないだろうか。
みんな不満があるのだろう?
耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らすなんてもうウンザリだろう?
だったら無関心だった自分を変えるしかない。
自分には関係ないと、耳と目を閉じ口をつぐむのはもうやめだ。
皆が関心を持てば、その声を無視することなんて出来なくなるはず。
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