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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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【日本映画『かもめ食堂』】描かれるのは日本社会の忙しなさを痛感させられる生き方の理想。

 

 

 

 

日本映画

かもめ食堂

 

 

かもめ食堂』とは

 

 

かもめ食堂』(芬題:ruokala lokki)は、群ようこ先生の小説及びそれを原作とする2006年3月公開の日本映画。

小林聡美さん・片桐はいりさん・もたいまさこさん主演。

監督は荻上直子さん。

キャッチコピーは「ハラゴシラエして歩くのだ」。

個性的な面々がフィンランドヘルシンキを舞台に、ゆったりと交流を繰り広げていく様子を描く。

撮影にあたって、実際に存在する現地の食堂「カハヴィラ スオミ(Kahvila SUOMI)」をかもめ食堂のセットとして使用していた。

現在も「ラヴィントラ カモメ(Ravintola Kamome)」として実在し、日本人観光客の少ないフィンランドにおいて日本人の集中する観光スポットとなっている。

また、フィンランド政府観光局が撮影協力したため、マリメッコイッタラなど、フィンランド企業の商品がプロダクトプレイスメントとして多く登場する。

サチエがミドリにガッチャマンの歌』の歌詞を教えてもらう場面では、アカデミア書店内のカフェ・アアルトがロケ地として使われた。

2007年2月、映画と同じスタッフ、フィンランドロケで小林聡美さんがイメージキャラクターをつとめているCM(パスコの食パン「超熟」、2007年1月末のリニューアル以降)にて、かもめ食堂が再現された。

第28回ヨコハマ映画祭(2007年)にて第5位を獲得。

最も将来性が期待できる監督に与えられる新藤兼人賞2006・銀賞を受賞(荻上直子)。

 

 

かもめ食堂 (幻冬舎文庫)

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かもめ食堂 [DVD]

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あらすじ

 

 

ある夏の日、日本人の女性サチエはフィンランドの首都ヘルシンキにて「かもめ食堂」という日本食の食堂を開店させた。

しかし、近所の人々からは「小さい人のおかしな店」と敬遠され、客は全く来ないのであった。

そんな折、ふいに食堂にやってきた日本かぶれの青年トンミ・ヒルトネンから『ガッチャマンの歌』の歌詞を質問されたものの、歌い出しを思い出すことができずに悶々としていたサチエは、町の書店で背の高い日本人女性ミドリを見かける。

意を決して「ガッチャマンの歌詞を教えて下さい」と話しかけると、弟の影響で知っているというミドリはその場で全歌詞を書き上げる。

「旅をしようと世界地図の前で目をつぶり、指した所がフィンランドだった」というミドリに縁を感じたサチエは、彼女を家に招き入れ、やがて食堂で働いてもらうことになる。

ミドリは食堂を繁盛させようと、メインメニューであるおにぎりの具にトナカイ、ニシン、ザリガニといったフィンランドで定番とされる食材を採用するなどといった様々なアイデアを出すが、サチエは「おにぎりは梅、シャケ、おかか」であるというポリシーを持っており譲らない。

だが、ある日思い立ってフィンランドの定番食であるシナモンロールを焼くと、いつも遠巻きに見ていた主婦たちがその匂いに釣られて来店し、その日を境に少しずつ客が入るようになる。

そんなある日、マサコという日本人旅行者がかもめ食堂を訪れる。

マサコは介護していた両親が亡くなった後、ある時ふと目にしたテレビでフィンランドのエアギター選手権を知り、おおらかな国民性に惹かれてフィンランドまでやって来たのだった。

空港で荷物を紛失して足止めを受けていたマサコは、荷物が見つかるまでの間、観光をしながらかもめ食堂へ度々来店し、そのうち食堂を手伝うようになる。

夫に家を出て行かれてしまった中年女性リーサ、経営していた店が潰れ妻子とも疎遠になっている男性マッティなど「色々な事情」を抱えた人々との出会いを経て、ささやかな日常を積み重ねていくサチエたち。

徐々に客の入りが増え始めていたかもめ食堂は、やがて地元住人で賑わう人気店となるのであった。

 

 


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登場人物

 

 

サチエ

演 - 小林聡美

 

かもめ食堂を経営する小柄な女性。

その小柄さから、開店当初は近所の主婦たちには「こども食堂」などと揶揄されていた。

亡父が合気道道場を営んでいたこともあり子供の頃から合気道を嗜み、就寝前に膝行(しっこう)という座り技の基本を行うのが日課である他、閉店後はプールで泳ぐことを習慣としている。

合気道に至っては、食堂に忍び込んだマッティをねじ伏せるなど、自身より大柄な男性をも倒す程の技量を持つ。

潔さと芯の強さを併せ持つ知的な女性で、フィンランド語も流暢に操る。

「何が何でも日本である必要ないかな」「ここならやっていけるかな」などといった理由から、食堂を開く場所としてフィンランドを選んだ。

幼い頃に母親を亡くして以降家事全般を担っていた中で、1年に2度、運動会と遠足の弁当として父親が「おにぎりは自分で作るより人に作ってもらった方がずっとうまいんだ」と言っておにぎりを作ってくれたという過去から、おにぎりに対しては食堂のメインメニューに据えるなど強いこだわりを持つ。

 

 

ミドリ

演 - 片桐はいり

 

かもめ食堂2人目の客であり住人の大柄な女性。

ある理由から「世界地図を広げて目を瞑り、指で指した所へ行ってやる」と決心し、結果的にフィンランドに辿り着いた。

旅を決心した理由については特に言及されていないが、初めてサチエの家に招かれた際にはサチエの手料理を口にするや涙を流した。

ムーミンが好きで様々な知識を持つ。

サチエとの出会いのきっかけも、町の書店でムーミンの絵本を物色していたことであった。

イラストを描くのも好きであり、食堂のメニューを作成したり、店内に絵を飾るなどしている。

ややデリカシーに欠けるきらいがあり、友達がおらず日本にかぶれているトンミをからかったり、登場当初のリーサに対して露骨に警戒心を表すなどしていた。

積極的にヘルシンキの街を散策したり、食堂の新メニュー開発を持ちかけるなど好奇心や冒険心も強い。

 

 

マサコ

演 - もたいまさこ

 

長年に渡る両親の介護を終えフィンランドに来た、物腰柔らかな年配女性。

テレビで「エアギター選手権」を観てフィンランドの国民性に惹かれ、目的、滞在期間、宿泊場所など一切決めることなくフィンランドに来たものの、空港で荷物を紛失してしまったことから、荷物が見つかるまでとして食堂の手伝いをすることとなる。

リーサの話を親身になって聞きサチエたちに事情を説明した後、ミドリからの「フィンランド語出来るんですか?」との問いに「いいえ」と答えるなど飄々としており、「大事なもの、何か入っていたかしら」「ボーッとするのって結構難しくないですか?」「確かに私の荷物には間違い無いみたいなんですけど、なんだか違うんです」など、度々謎めいた言葉を残す。

トンミのアドバイスに従い「ボーッとする」ために訪れた森でキノコを採集したものの、途中で紛失してしまう。

物語終盤、ようやく荷物が見つかったため帰国する事をサチエ達に伝えたが、ホテルにて荷を解くとそこにはなぜか大量のキノコが詰められていた。

その後、見知らぬ老人男性から猫を譲り受けてしまい、再びかもめ食堂で働く事となる。

 

 

 

 

 

 

 

小林聡美片桐はいりもたいまさこ主演

 

 

タイトルをみてずっと気になって気になってようやく観れた作品。

作品紹介を読んでみると小林聡美さん・片桐はいりさん・もたいまさこさん主演映画とある。

…思わず二度見する。

誤解を恐れず言ってしまうが、なんと地味なキャスティングなんだろう。

これは2時間ドラマではない。

劇場で公開される、歴とした映画なのだ。

これほどコアなキャスティングの作品は他に知らない。

しかし逆に安心感はある。

ここに挙がる名前を見るだけでも、この作品に酷い事件が起きるような悪い予感は一切しない。

間違いなく心安らぐ作品なのだろう。

海外の映画と比べてかなり地味な日本の映画のの中でも、この作品はさらに輪をかけて特別地味な作品だ。

そういう映画でもいい。

そういう映画がいいと考えている人にはおすすめの作品。

 

 

 

日本社会の忙しなさを痛感させられる生き方の理想

 

 

さすがは小林聡美さん・片桐はいりさん・もたいまさこさんが主演の映画。

予想していた、想像していた以上に何も起きない。

本当に何も起きない。

正直最初に観終わった時、あまりの何もなさに映画作品としての存在意義を疑った。

この作品はいったい何を魅せたかったのだろう?

そんな懐疑的な感想ばかりが脳裏をよぎる。

しかし観終わって数日後。

特別意識するいるわけでもなく、いつの間にか本作を思い出している自分がいることに気づく。

フィンランドでひとり食堂を開く小林聡美さん演じるサチエ。

その食堂をひょんなことから手伝うことになる、片桐はいりさん演じるミドリともたいまさこさん演じるマサコ。

この二人は特に理由も目的もなくフィンランドを訪れている。

なぜフィンランドなのかを考えてみる。

きっと忙しない生き方に、ほとほと疲れ切ってしまったんだろう。

そう確信できるほど、本作にはあまりにゆったりとした時間が流れている。

コーヒーの美味しい淹れ方を研究してみたり、現地の人の味覚に合わせたおにぎりの具を考えてみたり。

何でもない描写の中に、幸せとは?、人間らしい生き方とは何だろう?と思わず考えてしまう。

そうか。

この感覚を映像に映し出すために、強すぎる華は必要ない。

小林聡美さん・片桐はいりさん・もたいまさこさんが主演の映画。

なるほど、そういうことだったのか…。

大事なことだから何度もいうが、本作は驚くほど何も起きない映画である。

何を伝えたかったのか、何を魅せたかったのかが本気でよくわからない映画だ。

本作に映画らしい劇的な何かを求めている人にはおすすめしない。

小林聡美さんが主演だからなのか、物語の始まりで何の脈絡もなく猫の話をされる。

そういうのがいいと思う人、そう思える人や、何だか心が疲れてしまった人には是非。

 

 

 

 

 

 

 

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