2023年声優界の女王
アニメ『葬送のフリーレン』『SPY×FAMILY』『薬屋のひとりごと』人気作品すべてで主要キャラクターの声優をつとめる種崎敦美の魅力
2023年アニメ人気3作品
『葬送のフリーレン』
『葬送のフリーレン』(英: Frieren: Beyond Journey’s End)は、山田鐘人先生(原作)、アベツカサ先生(作画)による同名漫画を原作としたテレビアニメ。
2023年9月より日本テレビ系列ほかにて連続2クールで放送。
初回(第1話 - 第4話)は「初回2時間スペシャル〜旅立ちの章〜」として2023年9月29日に、金曜ロードショー枠にて異例の2時間スペシャルで放送された。
第5話以降は同系列の新アニメ枠である「FRIDAY ANIME NIGHT」枠ほかにて10月6日より放送。
魔王を倒した勇者一行の後日譚を描くファンタジー。
『SPY×FAMILY』
『SPY×FAMILY』は、遠藤達哉先生による同名漫画を原作としたテレビアニメ。
テレビ東京系列ほかにて放送。
ナレーションはボンド・フォージャー役の松田健一郎氏。
Season 1は分割2クールで、第1クールは2022年4月から6月まで放送され、第2クールは2022年10月から12月まで放送された。
Season 2は2023年10月より放送。
赤の他人だったスパイの男、殺し屋の女、超能力者の少女が「仮初の家族」を築き、「家族としての普通の日常」を送るために日々のトラブルと奮闘するホームコメディ。
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『薬屋のひとりごと』
『薬屋のひとりごと』(英語::The Apothecary Diaries、中国語:药屋少女的呢喃)は、日向夏先生による同名オンライン小説、ライトノベル作品を原作としたテレビアニメ。
2023年2月16日にテレビアニメの制作が発表された。
同年10月より、日本テレビ系列にて2クール(24話)で放送。
初回は第1話から第3話を連続放送した。
劇中のナレーションは島本須美さんが担当している。
架空の中華風帝国を舞台に、後宮に勤める官女が王宮内に巻き起こる事件の謎を薬学の専門知識で解くミステリー、ファンタジー、ラブコメ作品。
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『葬送のフリーレン』のフリーレン、『SPY×FAMILY』のアーニャ・フォージャー、『薬屋のひとりごと』の玉葉姫のCV.種崎敦美
『葬送のフリーレン』『SPY×FAMILY』『薬屋のひとりごと』。
この3作品はどれもが2023年を代表する名作であり、どの作品でもひとりの声優の存在が際立っている。
1000年を生きるエルフの魔法使いフリーレンと、超能力を持った少女のアーニャ・フォージャー、そして後宮で皇帝の妃として生きる玉葉姫と、まるで共通したところのないアニメのキャラクターを、たったひとりで演じている声優が種﨑敦美さんだ。
そのキャリアを振り返ると、実に多彩な役どころを演じてきたことが分かる。
しかし不思議なことに、そのどれもが強烈なインパクトを残しているとは言い難い。
これはあくまで個人的な意見でしかないが、クレジットを見なければ種崎敦美さんその人だと気づかないキャラクターを演じることが多いのだ。
いわゆる、特徴がないことが特徴の声優さん。
だが特徴がないということは、どんな役にも染まれる証でもある。
その特徴が最大限まで引き出されているのが『葬送のフリーレン』のフリーレン役である。
フリーレンはあまり感情を露わにしない。
あらゆることに無関心で無感情。
常に淡々と話し、印象が薄いところが逆に印象的なキャラクターである。
その抑揚のなさが、なんとも心地良いのだ。
種崎敦美さんの癖のない声が癖になる不思議な体験。
何よりこのフリーレンが、ひたすら癖しかないあのアーニャの声と同じ声優さんが演じているという驚愕の事実。
わかってはいても、いまだに信じられない。
この温度差を見事に演じ分けられるということは、種崎敦美さんも七色の声を持った声優さんだという証明である。
ただ、元祖七色の声を持つ声優・山寺宏一氏とは決定的に違うのは、声だけ聴いても種崎敦美さんだと簡単には認識できないということ。
これは声優さんにとって、とても凄いこと。
個性的な声はインパクトがある分、キャラクターのイメージが固着しやすい。
「代表的なキャラクターはこれ」という具合に、声優さんのイメージも自ずとキャラクターに引っ張られてしまう。
もちろんそれが国民的なキャラクターにまで成長することもあるが、他のキャラクターが演じにくくなる。
強烈な個性は時として仇になるのだ。
山寺宏一氏、通称山ちゃんの七色の声ですら、たとえそれとは認識出来なくても声にどこか聞き覚えが生まれてしまう。
だが種崎敦美さんの声は、いわば無味無臭。
余計なイメージがついていない。
かと思えば、アーニャのような超個性的なキャラクターですら完璧に対応できる臨機応変ぶり。
まさに万能。
種崎敦美さんはあえて個性を消すことで、どんな役にも対応できる稀有な声優さんなのである。
その証拠に種崎敦美さんが出演する『葬送のフリーレン』『SPY×FAMILY』『薬屋のひとりごと』の3作品は、なんと同クールで放送されているアニメ。
おまけに大人気3作品。
同クールで、しかもことごとく主要キャラを演じる種崎敦美さん。
すべてを観ている人も多いだろう。
もちろん著者もすべて視聴中。
しかしこういう共通項を嫌がるファンは、少なからずいる。
同クール放送作品で、同じ声の登場人物はなるべく避けたくなるものだ。
しかし種崎敦美さんの声は、まったく飽きられていない。
これもとんでもなく凄いこと。
何ならクレジットでも見ない限り、この共通項に気づきさえしない視聴者も多いだろう。
アニメ制作側が種崎敦美さんをこれほどまでに重用する理由も、そんな無味無臭の七色の声に魅了されてのことだろう。
2023年声優界の女王は間違いなく種崎敦美さんで決まりだ。
果たして、ここからいったいどれくらいの名優になっていくのか楽しみで仕方ない。
ちなみに前述3作品の中で一番のおすすめ作品も『葬送のフリーレン』。
『SPY×FAMILY』も捨てがたいが、今クールに関しては『葬送のフリーレン』に軍配が上がりそう。
アーニャの声はもちろんメチャクチャ可愛いけれど、それ以上にフリーレンの声があまりに素敵すぎて正直かなり驚いている。
ほとんど感情を出さずに、なぜあんなにも印象的で素敵な声が出せるのか。
声優さんって本当に凄い。
特にフェルンに怒られている時の「ごめんって」のセリフが大好き。
だらしないフリーレン様、最高。
だらしないフリーレン様に、遠慮なくズバズバ切り込んでくるフェルンとの掛け合いもまた最高。
これで一気にファンになった。
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