#20
停滞する思考に一石を投じる苦言
声にできない本音を言葉に…
何かと生きづらい世の中で、思ってはいても言葉にできない声がある。
感じていても声にするのが憚られる言葉がある。
それは耳障りが悪く、心地良い言葉ではないのかもしれない。
だが言葉にされて、はじめて気づくこともある。
本稿で取り上げる言葉は、ひとつ間違えれば暴言とも受け取られかねないものだ。
しかし何かを変えるためには、声に、言葉にしてより多くの人に考えてもらうべきだろう。
本稿が停滞する思考覚醒へのキッカケとなることを切に願う。
アンドリュー・バルトフェルド(「機動戦士ガンダムSEED」より)
ジェネシスが放ったγ(ガンマ)線の閃光は、連合の前線艦隊を一瞬で消滅させた。
ミラージュコロイドで秘匿されていたそれは、まさにザフトの切り札であった。
その照準は、容易に地球へ向けることも可能なのだ。
ヒステリックに連合軍を責めるアズラエル。だが壊滅状態に陥った連合軍も、なんとか体制を立て直し、悲壮な決意でジェネシス破壊へと挑む。
しかし、その前にはヤキン・ドゥーエが立ちはだかる。
更にジェネシス自体はフェイズシフト装甲をも装備しているのだ。
キラたちは両者の殺戮戦を止めるため、最後の戦場へと赴く。
そしてマリューとムウ。
今生の別れとなるやも知れぬその時間。
それぞれの思いは託された。
そして、もう1人。
全ての人類を裁くと決意するクルーゼもまたプロヴィデンスガンダムと共に出撃する。
最終決戦の火ぶたが切って落とされた。
プラントへ殺到する連合軍、そして核を絶対に阻止せんとするキラたち。だが、すでに時は遅かった。
ジェネシスからは、連合軍の月面基地へ向けて、第2射が放たれてしまったのだ!
『機動戦士ガンダムSEED』PHASE-48「怒りの日」でのヒトコマ。
戦場で
はじめて人を撃った時
俺は震えたよ
だが
すぐ慣れると言われて
たしかにすぐ慣れた
人はすぐ慣れるんだ
戦い
殺し合いにも
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慣れることには良い面もあるが、歳を重ねると悪い面の方が遥かに多いことに気づいてしまう。
慣れていくことは麻痺していくということ。
麻痺していくということは、痛みに鈍感になっていくということ。
自分に対しても他人に対しても。
慣れはすべての痛みを麻痺させる。
自分でも気づかないうちに。
また、人は慣れると考えることをやめてしまう。
思考を停止させてしまう。
思考が麻痺してしまう。
結果、ガチガチの固定観念に縛られる。
こうしたらどうかとか、もっと良い方法はないかとか、変化しようとする心を失わせる。
それがいつの間にか作業になる。
慣れというのは、場面によっては非常に怖いことなのだ。
だから慣れ切った日常も、時には疑う必要がある。
作業化した日常なら、なおさらちゃんと振り返る時間が必要だ。
知らぬ間に誰かを傷つけていないか?
自分自身を苦しめていないか?
どんなに気をつけていても、人は慣れていく。
どんなに酷いことも慣れていく。
そのことに気づけていない人があまりに多すぎる。
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