#189
心に沁みる名言
今日を精一杯生きるために…
明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
桜木花道(コミック「SLAM DUNK」より)
コミック『SLAM DUNK』第28巻243話「O.R.」でのヒトコマ。
湘北高校バスケ部は夏のインターハイで、前年度インターハイ3連覇を達成している全国1位の絶対王者・山王工業と対戦。
この試合で湘北高校は、試合時間残り11分20秒で22点の大差をつけられてしまう。
これはバスケの試合において絶望的な点差といえる。
チームメートの脳裏に「負けるのか……?」という思いがちらつくなか、花道だけは諦めていなかった。
「ヤマオーは俺が倒す!」と観客に大声で宣言すると、大ブーイングを受けながらもチームを鼓舞する。
だがチームメートは、「お前が簡単に言うような点差じゃない」と諦めムードを払拭できずにいた。
その時桜木が、間髪入れずに返した言葉。
おめーらバスケかぶれの常識は
オレには通用しねえ!!
シロートだからよ!!
スラムダンクの名言と聞かれ、真っ先に思い浮かぶのはおそらくこの言葉ではない。
一般的に有名なスラムダンクの名言といえば、たぶんこのふたつだろう。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」(安西先生)
このふたつは、もちろん作品を象徴するような言葉である。
しかしこれらが心に沁みる名言かと問われたら、個人的には少し違う。
オリジナルコミック全31巻(完全版全24巻・新装再編版全20巻)の中で登場した数多のセリフの中で、何故か脳裏に焼きついていた言葉。
それが本稿で取り上げた名言である。
一見すると空理空論とも受け取れるこの言葉。
だが常識や固定観念に捉われては、出来るものも出来やしない。
「孫子の兵法」の一節に、「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉がある。
戦う前に相手と自分の状況をよく理解していれば、どんな戦いでも危うくなくなるという意味である。
だがとかく人は自らを過小評価し、立ち向かう相手を必要以上に過大評価しすぎてしまう。
時には怖いもの知らずの精神も必要だ。
これまで積み重ねてきた確固たるものが、あなたにあるならなおさらである。
彼も人なり、我も人なり。
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