✔️攻殻機動隊の偉大な功績
キアヌ・リーブス主演映画「マトリックス」に多大な影響を与えた日本の名作アニメ
「攻殻機動隊」とは、士郎正宗氏原作の漫画作品をおよびそれを原作とした派生作品。
押井守監督の手によってアニメ化された。
キアヌ・リーブス氏主演の映画「マトリックス」の監督にも多大な影響を与えたというエピソードは有名だ。
本作に続く話として、劇場版の「イノセンス」がある。
他にも話は別物になるのだが、TVアニメ版「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」、またそれに続く2作品がある。
✔️「攻殻機動隊」の魅力
作品の概要については前述した通りだ。
ここからは個人的な感想になる。
「攻殻機動隊」は「マトリックス」に影響を与えただけあって、リアルな近未来を描いた作品だ。
一癖も二癖もあるキャラクターたちがITを駆使し情報戦を繰り広げる。
情報戦と聞くとスマートでインテリな印象を受けるが、実はなかなかのハードボイルドっぷりをみせる。
ハードボイルドさだけでいえば、個人的には「ルパン三世」の上をゆく。
とにかく渋い。
「ルパン三世」がタバコとガソリン車の匂いのする作品だとすると、「攻殻機動隊」は哲学書とバーボンやウィスキーの匂いがする作品だ。
セリフの言い回しがいちいち哲学的でインテリ指数はかなり高い。
ずいぶんふわっとした感想と思われるかもしれないが、それだけ掴みどころのない作品なんだと理解してもらって構わない。
✔️数ある名言の中でも一番印象深い名ゼリフ
「攻殻機動隊」には名言が非常に多い。
その中でも著者が一番印象に残ったセリフがある。
主人公たちが所属する公安9課(攻殻機動隊)の部長であり、この組織の創設者でもある荒巻大輔というキャラクターの言葉だ。
『我々の間には、チームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。有るとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ。』 荒巻大輔(攻殻機動隊)
✔️"チームプレイ"という言葉は強者の優越感?
それとも弱者の言い訳?
チームプレイという言葉に皆さんはどういうイメージをお持ちだろう。
お互い助け合うことがチームプレイ?
手と手を取り合いみんなで仲良くひとつのことに打ち込むのがチームプレイ?
違うだろう。
誰かのマイナスを補うことをチームプレイとは呼ばない。
ただし、ここでいうマイナスとは能力的な話ではないことをお断りしておく。
マイナスとはベストを尽くさないことである。
チームプレイを強者が主張すれば、マイナスをもたらす弱者に対する優越感でしかない。
チームプレイをマイナスをもたらす弱者が主張すれば、強者に対する言い訳でしかない。
どうしてもチームプレイ=仲良しこよしというイメージが払拭できない。
だからこそ公安9課(攻殻機動隊)にはチームプレイという言葉自体が存在しないのだ。
近頃では『みんな違ってみんないい』だの『ナンバーワンじゃなくてオンリーワン』なんて言葉が流行ったりしたが、こんなものは詭弁に過ぎない。
そんなもの自己中心的な人間が自称・マイペースと言っているようなものだ。
耳障りがよく都合のいい言葉でしかない。
何者にでもなれる子供の頃ならそれでも良いだろう。
しかし大の大人が悪びれもせず、平然とこの言葉を口にするのには驚きを隠せない。
こんなもの個性を尊重しているように見せかけたただの言い訳に過ぎない。
努力の放棄ともいえるだろう。
こんな言葉がもてはやされているうちは、日本に明るい未来はない。
二流は群れを愛し、一流は孤独を愛す。
あなたはどちら側の人間だ?
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