DESTINY 鎌倉ものがたり
高畑充希ちゃんファン必見!少し場違いなSF色が気になるけど古都・鎌倉の風情を存分に感じられて心地良い名作邦画
洋画の派手さこそないがどうしようもなく心にしみる…
洋画の派手さこそないがどうしようもなく心にしみる…
それが邦画の良さだと思う。
昔は当たり前のように洋画一択だったが、近年の邦画はなかなかバカにできない。
製作費でハリウッドに勝てないならシナリオと演出と演技で勝負といわんばかりに、邦画のクオリティーは年々高くなっている。
たしかにハリウッド映画は華やかで見栄えもするが、どうしても大味になってしまっているように感じる。
演出的にはどうしても地味な邦画ではあるが、シナリオ的に感性が合うのはやはり制作者が同じ日本人だからだろうか。
もちろん作品によるが、邦画には洋画のクライマックス的派手な見せ場がほとんどない。
ドッカンドッカン爆破しないし、ガガガガ派手な銃撃戦もない。
カッコいい戦闘機も、イカツイ戦車も邦画とは無縁に近い。
だが、最近そんな邦画が観ていてとても心地よい。
ガチャガチャとうるさいだけの映画は苦手だ。
時には深く考えさせられ、じわじわ心にしみてくる映画を好むようになってからというもの、邦画が面白くて仕方ない。
日本人ならではの感性で演出し魅せていくのが邦画だ。
ここではまったく派手ではないけれど、どうしようもなく心にしみて今なお強く記憶に残っている邦画をご紹介したいと思う。
原作は西岸良平先生の漫画作品『 鎌倉ものがたり』
原作となったのは西岸良平先生の漫画作品『鎌倉ものがたり』(『まんがタウン』に連載)。
原作『鎌倉ものがたり』は、コミックス36巻(2021年9月現在)まで発行している。
第38回日本漫画家協会賞大賞受賞作品。
『漫画アクション』で1984年2月9日号から月1回のペースで2000年8月22日号まで連載、その後『まんがタウン』に移籍して創刊号の2000年12月5日号から再連載している。
神奈川県鎌倉市を舞台にしたミステリー作品だが、回によって事件推理などとはかけ離れ人情モノや怪談に近い話もあり、他のミステリー作品と異なりほのぼのムードが強いものとなっている。
時間設定は連載時点と同じ現代で、直近の流行や時事ネタを題材にした内容も多い。
ただし、本編に登場するビルや乗り物(パトカーや鉄道車両)は1960~70年代のそれに準じている。
原作『鎌倉ものがたり』をもとに2017年12月に実写映画化されたのが名作邦画『DESTINY 鎌倉ものがたり』だ。
『DESTINY 鎌倉ものがたり』とは
原作『鎌倉ものがたり』は『DESTINY 鎌倉ものがたり』のタイトルで実写映画化された。
2017年12月9日公開。
同じく西岸良平作品を原作とする『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴が監督を務める。
2017年11月21日、鎌倉の鶴岡八幡宮の境内にスクリーンを設営した鶴岡八幡宮史上初の奉納上映会(鎌倉プレミア)にはファン1,000人が参加した。
同年12月9日に全国401スクリーンで公開され、9日・10日の全国週末興行成績では観客動員が23万1465人。
興行収入2億9720万円を記録し、初登場第2位となった。
ぴあ映画初日満足度は90.6となり、こちらも第2位の結果。
同年12月23日までに興行収入が12億円。
翌24日までに観客動員が100万人を各々突破した。
同年12月31日までに興行収入17億6500万円。
2018年1月7日には興行収入24億円に到達した。
ちなみに、この映画がTOHOシネマズ日劇スクリーン2でロードショー上映された最後の日本映画となっている。
あらすじ
鎌倉に住むミステリー作家の一色正和。
この町には、人間と魔物や妖怪が共存していた。
正和は鎌倉で発生する怪事件の数々を、愛妻・亜紀子と共に解決してゆく。
少し場違いなSF色が気になるけど古都・鎌倉の風情を存分に感じられて心地良い
鎌倉好き、高畑充希ちゃん好きにはたまらない名作
鎌倉に住むミステリー作家が主人公だけあって、鎌倉の描写には大変なこだわりを感じる。
江ノ電も度々ストーリーに絡んでくるなど、鎌倉の情緒や風情が好きな人にはたまらない作品だろう。
今作品に登場する建物や乗り物にもノスタルジックなものばかり使用するなど、古き良き鎌倉に思いを馳せられる観ていて非常に心地良い作品となっている。
鎌倉では人間と魔物や妖怪が共存しているという設定が故に、せっかくの風情がSF色でかき消されているようで多少気になりはするが、主演のお二人の存在感がそれを払拭してくれている。
堺雅人氏と高畑充希ちゃんは夫婦役で出演しているのだが、この夫婦がとにかく素敵すぎる。
ともするとバカップルにも見えなくはないほど幸せいっぱいの夫婦を見ていると、観ているこちらまで幸せな気持ちで満たされる。
ぶっちゃけ高畑充希ちゃんが演じる奥さんが可愛すぎる。
少し天然っぽいところもあるが、一途で健気で心優しい主人公の愛妻・亜紀子。
クセが強い役ばかり演じている印象がある高畑充希ちゃんだが、今作品では正統派の可愛い若奥さんを演じているからそれだけでも推しにはたまらない。
高畑充希ちゃん推しは必見の作品だ。
また物語の最後に伏線のほとんどがきっちり回収されているから、モヤモヤしないで観終わることができるのも実に心地良い。
唯一腑に落ちないのがタイトルのネーミングセンスだ。
いや、DESTINYいらなくない?
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