舞妓Haaaan!!!
阿部サダヲ×宮藤官九郎の最強タッグが劇場に!花街という未知の世界を舞台にした最高のコメディ作品
洋画の派手さこそないがどうしようもなく心にしみる
洋画の派手さこそないがどうしようもなく心にしみる…
それが邦画の良さだと思う。
昔は当たり前のように洋画一択だったが、近年の邦画はなかなかバカにできない。
製作費でハリウッドに勝てないならシナリオと演出と演技で勝負といわんばかりに、邦画のクオリティーは年々高くなっている。
たしかにハリウッド映画は華やかで見栄えもするが、どうしても大味になってしまっているように感じる。
演出的にはどうしても地味な邦画ではあるが、シナリオ的に感性が合うのはやはり制作者が同じ日本人だからだろうか。
もちろん作品によるが、邦画には洋画のクライマックス的派手な見せ場がほとんどない。
ドッカンドッカン爆破しないし、ガガガガ派手な銃撃戦もない。
カッコいい戦闘機も、イカツイ戦車も邦画とは無縁に近い。
だが、最近そんな邦画が観ていてとても心地よい。
ガチャガチャとうるさいだけの映画は苦手だ。
時には深く考えさせられ、じわじわ心にしみてくる映画を好むようになってからというもの、邦画が面白くて仕方ない。
日本人ならではの感性で演出し魅せていくのが邦画だ。
ここではまったく派手ではないけれど、どうしようもなく心にしみて今なお強く記憶に残っている邦画をご紹介したいと思う。
『舞妓Haaaan!!!』とは
『舞妓Haaaan!!!』は2007年6月16日公開の映画。
興行収入20.8億円。
本作は、宮藤官九郎氏がシナリオを執筆したもので、サラリーマン鬼塚公彦(阿部サダヲ)が京都・祇園の舞妓と野球拳をしたいという夢を追い求めるというコメディ映画である。
宮藤本人は京都には訪れず『るるぶ』を見て脚本を書き上げたという。
阿部にとっては、映画初主演作となる。
第31回日本アカデミー賞では優秀主演男優賞(阿部サダヲ)、優秀助演男優賞(堤真一)、優秀脚本賞(宮藤官九郎)を受賞。
本作が植木等の最後の映画出演作品(遺作)となり、エンドクレジットの最後にはその追悼テロップが表示された。
あらすじ
2009年6月。
修学旅行で迷子になった際に舞妓さんに助けられたことがきっかけで、舞妓と遊ぶことを夢見続けている食品会社鈴屋食品の社員鬼塚公彦。
実際にお座敷に上がったことはないが舞妓を応援するサイトを運営しており、舞妓に対する情熱を持ち続けている。
そんな中、人事異動により「かやく工場」と呼ばれる京都支社に転勤となる。
これで念願の舞妓遊びができると意気込むが…
花街という未知の世界を舞台にした最高のコメディ作品
TVドラマで人気を博した阿部サダヲ×宮藤官九郎のコンビが映画界に進出。
常に少し変わった目線のアプローチ続ける宮藤官九郎氏が選んだお題は、誰もが想像しなかった舞妓の世界だった。
座敷遊びは男のロマンではあるが、敷居も高けりゃお値段も高い。
そんなお座敷遊びという未知の世界を、面白おかしく顕著に映像化してくれたのが今作品だった。
敷居の高さは主人公・鬼塚公彦の溢れ出るバイタリティでクリア。
値段の高さは主人公・鬼塚公彦の生まれながらのあつかましさでクリアするなど、宮藤官九郎脚本持ち前のぶっ飛んだ演出でその魅力を十二分に表現していた。
ぶっ飛んだ主人公・鬼塚公彦(阿部サダヲ)に引っ張られたのか、宮藤官九郎氏の思惑通りなのか、クールなイメージが強い堤真一氏や柴咲コウさんもぶっ飛んだキャラで見事な演技をみせてくれていた。
バカバカしくも笑える最高のコメディ作品。
まだ観たことがないという方は是非。
笑顔になれること間違いなしだ。
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