「責任世代」という言葉がある。
「責任世代」とは社会の中で中堅クラスの年齢層でもある30代から40代に向けてよく使われる言葉である。
何故か。
それは働き盛りでもあり、職場でも家庭でも地域でも一番頼りにされる年齢だからだろう。
しかし、いったいいつ誰がこんな無責任な言葉を作ったのだろう?
起源や由来をいくら調べてもわからなかったので、自分なりに推察してみた。
少なくとも、戦後すぐにこんな言葉が存在したとは思えない。
それどころではなかっただろうから。
ならば、高度経済成長時代からであろうか?
なかなか可能性は高い。
ただし、この時代の人は皆すべからく責任感に溢れていたのではないだろうか。
日本を強くするために、ただがむしゃらに働いてくれた世代である。
ならば、高度経済成長時代に「責任世代」などという言葉は不要であろう。
そう考えると、その子供世代。
現在のシルバー世代が一番怪しくなってくる。
思い起こせば、今のシルバー世代が現役だった著者の子供の頃に、「責任世代」などという言葉を聞いた記憶がない。
もちろん、その世代ではないから当然といえば当然だろうが、「責任世代」という言葉が聞こえだしたのはほんの20年ほど前からだ。
その辺りを鑑みると、やはり現在のシルバー世代が「責任世代」という言葉の起源と考えるのが妥当だろう。
では、当時の「責任世代」であった人たちが決めたことが20年経ってどうなったか?
…今の日本の惨状を見たら一目瞭然だろう。
高度経済成長期に世界一を勝ち取った日本のあらゆる財産は食い潰され、今や先進国と名乗るのもおこがましい状態だ。
未だ旧態依然としたカビの生えたような日本を作ってくれたのが、当時「責任世代」と呼ばれた人たち。
まるで鎖国でもしていたかのように。
しかもだ。
当時の「責任世代」の、現在のなんと無責任な事か。
責任はたらい回され、誰一人として責任を取ろうとしない無能なシルバー政治家ども。
そのくせ権力には異常な執着をみせ、引き際なんかわきまえちゃいない。
奴らに、"潔く" なんて美学は存在しない。
美学を忘れ、理性を忘れ、本能のみで生きている姿は醜いことこの上ない。
周りの迷惑なんてお構いなしで、傲慢で傍若無人の振舞いしかしないシルバーモンスターどもだってそうだ。
他人に迷惑を掛けてはいけません。
他人の嫌がることはしてはいけません。
他人の役に立ちましょう。
すべて現在のシルバー世代が後生に教えてきたこと…の、はずだ。
しかし何ひとつとして出来ていないのは、あなたたちの方ではないか。
自分たちが出来ていないことを、平気で後生に押し付けてくる。
そのくせ自分たちが未だに正しいのだと思い込んでいる。
無責任にも程がある。
かつては「責任世代」と呼ばれた無責任な人間が、今なお社会で重要なポジションに立っているという嘆かわしい今の日本の現状。
もしかしたらこいつらが無責任なことを見抜いた上で、あえて先代は責任感を植え付けるために「責任世代」と呼んだのかもしれない。
…いや、違うな。
絶対に違う。
現在のシルバー世代をみていたらわかる。
プライドだけは人一倍。
ただ自らを大きくみせたいだけの、薄っぺらい虚栄心。
ただただ年を重ねただけの人たち。
そんな小さい人間たちの、ただの自画自賛だったのだろうな。
無責任な人間が「責任世代」を名乗るなど、片腹痛い。
無責任な人間の無責任な言葉を後生に押し付けるのはヤメにしていただこう。
「責任世代」なんてくだらない言葉に縛られるな。
自らの責務をまっとうするだけで十分だ。
煉獄さん"俺は俺の責務を全うする!!"
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