『日本レコード大賞』とは
『日本レコード大賞』は、スポーツ紙を含む各新聞社の記者が中心となって決定する音楽に関する賞。
略称は「レコ大」。
TBSテレビ・TBSラジオとその系列局が放送し、番組名は『輝く!日本レコード大賞』。
1959年に創設され、1970年代から1980年代にかけてテレビにおける歌番組の隆盛と共に最盛期を迎えた。
レコ大不要論
レコード会社や事務所の力関係により受賞者が決まっているとの指摘もあり、また賞レースに左右されない音楽活動を希望することなどを理由に、受賞そのものを辞退する有力アーティストが1990年代から増えるようになった(福山雅治、B'z、Mr.Children、ジャニーズ事務所所属歌手など)。
これにより賞の権威は大きく低下。
また、第36回(1994年)には大賞を受賞した歌手がミュージック・ビデオの撮影で渡豪していたため、授賞式に出席しないという異例の事態となった(2020年現在に至るまで、大賞を受賞した歌手が授賞式に出席しなかった唯一の例となっている)。
『NHK紅白歌合戦』とは
『NHK紅白歌合戦』は、日本放送協会(NHK)が1951年(昭和26年)から毎年大晦日に放送している男女対抗形式の大型音楽特別番組。
通称は『紅白』。
女性アーティストを紅組、男性アーティストを白組に分け、対抗形式で歌や演奏を披露する。
当初は正月のラジオ番組であったが、NHKがテレビ放送を開始した後は大晦日の夜に移動し、「1年の締めくくり」の代名詞となる。
放送が延期・中止されたことは1度もない。2017年12月31日、「最長寿年度テレビ音楽コンペティション(一国内)」としてギネス世界記録に認定された。
日本を代表する人気歌手が大勢出演し、さらに歌手以外のゲストなどもその年人気を博した人物が選出されるため、放送開始当初から高視聴率を記録している。
深夜に及ぶ時間帯の番組でありながら年間視聴率の上位に食い込み、多くの年で通年の最高値を弾き出している。
そのため国民の関心は高く、年の瀬から正月にかけて、新聞・雑誌から競合局である民放局までが紅白に関する話題を取り上げる。
上述の通り紅白の両組対抗形をとるが、番組の進行の上ではあくまでショーとして番組を構成する要素のひとつであり、決して「対抗」を前面に押し出しているわけではない。
ただし、あくまで形式上は「対抗」であるため、その組み合わせの枠の中に入る歌手は正式には「番組出演」ではなく「紅白歌合戦出場」と呼ばれる。
紅白不要論
今年も『NHK紅白歌合戦』が近づいてきたが、ピアノユーチューバー・ハラミちゃんのゲスト出演が噂されたりと、さまざまな話題が飛び交っている。
しかし『NHK紅白歌合戦』にも、レコ大同様不要論が囁かれている。
かつて大晦日は家でくつろぎながら家族揃って年越しをする習慣があり、娯楽が唯一テレビくらいしかなかった。
そして、紅白をしのぐ魅力的な番組が少なかったこともあり、今では想像もつかない高視聴率を獲得することができていた。
近年ではかつてほど視聴率が取れなくなり、国民的番組としてのステータスが下がっている。
はっきりいって、もう限界というか、そろそろ終わっていいと感じている人も少なくないのが現実だろう。
演歌が悪いわけじゃない
演歌が嫌いなわけでもない
演歌の灯りを絶やしてはいけない
演歌は日本のソウルミュージックだ
紅白歌合戦と言えば、昔は演歌とポップスが半々で老若男女楽しめる歌番組のイメージだが、近年は演歌枠がかなり少なくなって来ており、Mステ等の音楽番組と変わらないという視聴者の声も多数ある。
紅白2018年に12組を数えた演歌・歌謡曲アーティストは、翌2019年に11組、昨年は9組と減少の一途をたどり、今年は8組まで減った。
ただ、その前触れとして、五木ひろし(73)が10月17日のデビュー50周年公演で「私は昨年の50回で紅白は終了します」と宣言。
音楽業界に衝撃が走るとともに、その後、あらゆる憶測を呼んでいる。
このようにレコ大でも紅白でも、演歌枠が激減している。
何故だろう?
演歌が悪いのか?
そんなことないはずだ。
演歌にだって名曲はたくさんある。
石川さゆりさんの「天城越え」や「津軽海峡・冬景色」は超名曲だ。
いつ聴いても泣けてくる。
石川さゆり大全集
坂本冬美さんの「夜桜お七」は、停滞していた演歌界に新しい風を吹き込んだ。
坂本冬美 35th (通常盤)(2枚組)
全曲集
どれも名曲に違いない。
違いないのだが、いかんせん古すぎる。
新しい演歌の名曲ではないのだ。
歌い継ぐという意味では、それで問題ないのだがレコ大や紅白のような趣旨の歌番組では、同じ歌ばかり何年も聴かされるのはやはりいただけない。
演歌の新曲が「天城越え」に、「夜桜お七」にならなくてはいけないのだ。
最近思うのだが、スタイルを確立している者は無理に若者に媚びなくとも良いと思う。
スタイルを貫き通せば、評価は世間の方がしてくれる。
わざわざ無理やり現代風にしなくても、演歌には演歌の良さをひたすら追求すれば良いのではないだろうか。
演歌界も変わらなくてはいけない。
いつまでも過去の栄光にしがみついている場合ではない。
手探りでも少しずつ前に進んでいかなければ、このままでは演歌は絶滅してしまう。
日本のソウルミュージックである演歌の灯りを絶やしてはいけない。
演歌界には是非とも「津軽海峡冬景色」級の新曲を期待したい。
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