iTunesのプレイリストは音楽人生の履歴書
お気に入りの音楽の管理は、もっぱらiTunesで行っている。
その時その時に聴きたい曲の音源を手に入れては、手当たり次第にiTunesに入れまくった。
おかげで今では数千という曲が入っている。
言うなれば、iTunesのプレイリストは我が音楽人生の履歴書のようなものだ。
何か面白い曲がないかとiTunes内を漁っていたら、とんでもないお宝曲が記憶されていた。
新海誠監督作品のテーマ曲には名曲が多い。
新海誠監督の作品は知らなくても、テーマ曲だけは知っているという人もいるだろう。
秦基博氏の『Rain』も、そのひとつかもしれない。
秦基博『Rain』とは
秦基博『Rain』
2013年に公開のアニメ映画『言の葉の庭』のエンディング曲。
オリジナルは大江千里氏の『Rain』で、秦基博氏によるカバー・バージョンが使用された。
エンディングで使用されたLong Ver.の編曲は皆川真人氏と多田彰文氏が共同で行っている。
このカバー・バージョンは、秦の15作目のシングル『言ノ葉』に収録されている。
秦基博ver.って実はカバーだって知ってた?
オリジナルは大江千里『Rain』
大江千里『Rain』
『Rain』は、元々大江千里の楽曲だ。
1988年に発売された7作目のオリジナル・アルバム『1234』の4曲目に収録されている?
作詞作曲は、大江千里氏自身が行なっている。
歌詞は雨が降る街並みや人を想う不安定な心情を描いたもの。
大江氏は本作の情景について「つつじヶ丘や調布市にあるロータリーを想い描いていた。」と語っている。
曲の中で幾度か転調し、その瞬間で歌詞の時系列が進むという構成になっており、Aメロ部分にはカノン進行が使用されている。
当時ディレクターを担当していた松浦善博は、本作を聴いてシングル化を希望したが、現在までにシングル・カットされていない。
しかしながら、ベスト・アルバムやコンピレーション・アルバムに多く収録されているほか、他のアーティストによってカバー・バージョンが発表されるなど、大江氏の代表曲の一つとされている。
2008年のジャズ・ピアニストへの転向後は、本作をジャズ調にリアレンジしたインストゥルメンタルとして演奏しており、2018年に発売された23作目のアルバム『Boys & Girls』には、このジャズ調のインストゥルメンタルが収録されている。
爽やかなメロディーが雨の朝の憂鬱を吹き飛ばす
雨の日の朝の天気予報の定番のBGM
雨の日の朝の天気予報のBGMとして、最近よく耳にする。
素晴らしい選曲だ。
爽やかなメロディーが雨の朝の憂鬱を吹き飛ばしてくれる。
しかし実はこの曲がカバーということを最初は知らなかった。
少なくとも、初めてアニメ映画『言の葉の庭』を観た時は秦基博氏の曲だと思っていた。
カバーだと知るきっかけとなったのはラジオ。
「オリジナルを超えたカバー曲」なる趣旨の企画で、秦基博氏の『Rain』が挙げられていたからだった。
そして並みいる有名カバー曲を差し置いて、秦基博氏の『Rain』が1位に輝いていたからだ。
しかもオリジナルが、あの大江千里氏とは。
大江千里…ある世代にとっては異様に知名度が高いが、それ以外のほとんど世代に知られていない。
代表曲『格好悪いふられ方』にしても、思っている以上に知名度が低いのは寂しい。
だが良い曲をつくる。
秦基博氏と大江千里氏の歌い方の雰囲気がなんとなく似ているからだろうか。
カバー曲といわれても、オリジナルと聴き比べても、何の違和感も遜色もない。
歌詞に表れている大江千里氏特有の世界観も、秦基博氏にしっかり継承されている。
雨の日の朝の選曲は秦基博『Rain』、もしくは大江千里『Rain』で決まりだ。
映画『言の葉の庭』予告編映像
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