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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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何度でも観たい傑作洋画【アメリカ映画『アポロ13』(1995年)】NASAの本気の凄さをまざまざと見せつけられるノンフィクション映画の傑作。

 

 

はじめに

 

 

最近はもっぱら邦画ばかり観ているが、だからといって洋画をまったく観ないというわけではない。

だが、洋画然とした派手な作品はあまり得意ではない。

だからアクション映画はあまり観ない。

では、いったいどんな洋画なら観るのか?

本稿では好んで洋画を観ようとしない人間でも、何度でも観たいと思った洋画をご紹介したいと思う。

 

 

アメリカ映画(1995年)

アポロ13

 

 

アポロ13』とは

 

 

アポロ13』(Apollo 13)は、1995年のアメリカ合衆国のパニック映画。

監督はロン・ハワード

出演はトム・ハンクスケヴィン・ベーコンなど。

上映時間約140分。

アポロ13号爆発事故の実話に基づく作品で、ジム・ラヴェルのノンフィクション "Lost Moon" を原作としている。

第68回アカデミー賞において編集賞、録音賞の2部門で受賞した。

なお、本作において日本人宇宙飛行士の野口聡一は、2020年11月のインタビューの中で、最も好きな「宇宙モノ映画」としてこの作品に言及し、「再現性が本当に高い」とコメントしている。

 

 

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あらすじ

 

 

風疹によるメンバー変更


アポロ13への搭乗が予定されているジム・ラヴェル船長(トム・ハンクス)フレッド・ヘイズ月着陸船パイロット(ビル・パクストン)ケン・マッティングリー司令船パイロット(ゲイリー・シニーズ)の3名の宇宙飛行士は、史上3度目の月面着陸を目指し、打ち上げの日まで訓練を重ねていた。

ジムの妻マリリンは13号という不吉な数字に不安を感じていたが、ジムは気にしていなかった。
しかし、打ち上げ2日前になって予備チームの1人が風疹にかかり、抗体をもっていないケンは感染・発症の可能性があるとして、NASAから搭乗権を取り消されてしまう。

ひどく落胆するケンとは対照的に、代役として突然月行きが舞い込んだ予備チームの司令船パイロットジャック・スワイガート(ケヴィン・ベーコン)歓喜する。

 

 

センターエンジンの故障


家族たちも見守る中、1970年4月11日13時13分、アポロ13サターンVロケットで発射。

5基あるエンジンのうち1基が停止したもののミッションに影響はなく、打ち上げは無事に成功した。

続いて月着陸船「LEM」(通称アクエリアス)とのドッキングも、シミュレーターでは失敗が多かったジャックだが、ここは無事に成功させる。
予定通りの軌道に乗ったアポロ13は月までの道中、テレビ中継用の交信などのスケジュールをこなしながら航行していく。

しかしこの交信はどこのテレビ局にも取り上げられず、放送される事はなかった。

世間は3度目となった月着陸に対してすでに飽きており、クルーの情熱とは裏腹に大して注目されていなかったのである。

 

 

酸素タンクの爆発


4月13日22時、アポロ13は地球から約32万キロの地点に到達し、月までもう少しのところまで迫った頃、ヒューストンの管制室はジャックに、機械船の液体酸素タンクを攪拌するよう指示を出す。
ところが、ジャックが攪拌スイッチを入れた途端に大きな爆発音がし、機体は激しく揺れる。

大量の警告ランプが鳴り、酸素残量の計器が見る見る間に減っていく。

計器の故障も疑われたが、ジムが窓から空気の流出を肉眼で確認、「ヒューストン、トラブルだ」と報告を入れる。

まだ月面着陸を諦めていなかった一同だったが、事態の深刻さを把握したヒューストンは、酸素の流出を止めるために燃料電池の反応バルブを閉じるように指示。

それは月面着陸が不可能になる事を意味していた。

しかし目論見は外れて流出は止まらなかった。

 


電力の不足


すでに大半の電力を失った司令船は、地球への再突入用の電力を残すために電源をシャットダウンする事になる。

そうなると地球までの帰路は月着陸船で向かう事になるが、その誘導プログラムを着陸船に移さなければアポロ13は宇宙で完全に迷子になってしまうのだ。

しかも通常3時間かかる着陸船の起動作業を、司令船の酸素残量である15分以内に行わなわなければならなかった。

間もなく、なんとか作業を完了したクルーは司令船の電源を落としたが、1度落とした電源が極寒の影響などで再起動できる保証はなかった。
NASAでは主席管制官ジーン・クランツ(エド・ハリス)が、専門家から各部の設計者や作業員まですべての関係者を召集し対策を練っていた。

議論の結果、アポロ13は月の周りを1周し、その勢いを利用して地球に帰還する「自由帰還軌道」をとる事が決まる。

アポロ13が月を周回する際、クルーは自分たちが降りる予定だった月面を眺めながら思いを馳せながらも、地球への帰還、家族の待つ家への帰宅を誓う。

その地球ではこの緊急事態にマスコミが手の平を返して大注目。

一方ジムの家では妻のマリリンが子供たちに事故の事実を気丈に伝えるも、1人になると不安で涙していた。

現在の消費電力――60アンペアでは、大気圏に突入する前に月着陸船の電池が干上がることが判明する。

管制官ジョン・アーロン(ローレン・ディーン)の主張で、電池を温存するために生命維持に直結しない機器は全て電源を切ることになる。暖房も停止するため船内は摂氏1度まで冷えこみ、フレッドは寒さと脱水が原因で体調をくずし発熱までしてしまう。

 

 

二酸化炭素濃度の上昇


瀕死の宇宙船に試練はまだまだ続く。

2人乗りの月着陸船に三人が避難したせいで空調設備の二酸化炭素吸収フィルターの濾過(ろか)が追い付かず、このままでは船内の二酸化炭素濃度が中毒死に至るまで上昇してしまうのである。

司令船の空調設備には新品のフィルターがあるが、月着陸船のそれとは形状が異なり、月着陸船の空調設備にはまらない。

そこでヒューストンの担当者は、月着陸船の空調設備と司令船のフィルターをつなぐ「アダプタ」を考案し、乗組員の3人に無線での口頭説明で作成させると、二酸化炭素濃度は安全レベルにまで落ちていった。

 

 

降下用エンジンによる軌道修正


しかし安堵したのも束の間、宇宙船が正しい軌道を外れつつあることがわかる。

軌道修正のために本来は月への離着陸のためにある月着陸船のブースター噴射を利用する事になるが、電力を消費する誘導コンピュータや自動操縦装置を使用できない状況のため、3人は手動操作での姿勢制御と軌道修正に挑戦、見事成功させる。

 

 

司令船の再起動


4月17日、アポロ13は地球に再接近するが、大気圏再突入を目前に控えてもまだシステム再起動のプランが上がってきていない。

再突入のための電力残量が不足していて、ケンアーロン達がシミュレーターに籠り、司令船再起動に際しての作業手順を省くなどあらゆる工夫を試しているのだが、誘導プログラムや交信装置、スラスターやパラシュート作動のモーターなど、どうしても必要最低限の物があり、どんな手順で行なっても4アンペア足りないのである。

行き詰った末、ケンは司令船から月着陸船へ電力を供給している電線を逆流させ、逆に月着陸船の電力を司令船に移す案を発見する。

司令船のコンピューターは長時間シャットダウンした状態で凍り付いていたため、再起動しない可能性もあり、また結露によりショートする恐れもあったが、ケンの指揮のもと司令船を無事に再起動させる。

不要になった機械船を投棄すると、クルーは観測窓から機械船の液体酸素タンクとその区画一帯が吹き飛び、内部構造が露出しているのを目撃する。

酸素タンクの爆発が船体の広範囲を損壊させた可能性もあり、もし司令船の耐熱シールドにも傷がついていたら、司令船は大気圏再突入時に崩壊し、乗組員もろとも燃え尽きてしまうのだ。

さらに地球に接近するとクルーは司令船に移り、今度は月着陸船を切り離す。

爆発から今日まで救命ボートとして命を繋いでくれた着陸船を感慨深く見送るのであった。

 


大気圏突入


いよいよ大気圏突入が迫るが、運の悪い事に着水海域には台風が迫っており、またスラスターやパラシュートが凍結している恐れ、シールドにヒビがある可能性など、不安要素は山積みであった。

さらに侵入角度が浅くなってきてる事も判明したが、これらの問題のすべてには、もはや対処の手段がなく、ここまで英知の限りを尽くして困難を克服してきた彼らも、あとは幸運を祈ることしかできないのだ。

間もなく司令船は超高速で大気圏に再突入し、摂氏数万度の火炎に包まれ、ヒューストンとの交信も途絶する。

ヒューストンは無線で司令船に呼びかける。

だが、交信復帰予定の3分を経っても応答はない。

4分が経過し、誰もが最悪の事態を覚悟したとき、青空にオレンジ色のパラシュートが花開き、司令船が応答する。

アポロ13が地球に還ってきたのだった。

 

 


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実話との相違点

 

 

ジーン・クランツを始めとする何人かの主要人物たちは、「この映画は事実を忠実に再現しているが、映画的に演出された箇所もところどころ見られる」とコメントしている。

技術的な誤りも指摘されていて、たとえば事故の瞬間の、

「ヒューストン、何か問題が発生したようだ (Houston, we've had a problem.)」

というラヴェルの報告が、

「ヒューストン、問題が発生した (Houston, we have a problem.)」

になっているところなどである。

 

この程度の相違点しかないのならば、ノンフィクション作品と呼んでも何ら問題はないだろう。

 

 

 

天才たちの本気に感動

NASAの本気をまざまざと見せつけられる傑作宇宙映画

 

 

アポロ13が打ち上げられた1970年。

残念ながら著者はまだ生まれていない。

だからアポロ13の事故の詳細は、映画『アポロ13で知り教わったようなものだ。

おかげでノンフィクション作品が大好きになった。

娯楽と学びを同時に得られるノンフィクション作品は、それが現実だったという事実だけで泣けてくる。

 

アポロ13は泣きどころの多い映画だった。

だが感動以上に、NASAの凄さが際立つ作品だったと思う。

救援も補給もできない孤独な宇宙空間で、度重なるトラブルに見舞われるアポロ13

絶体絶命の状態で搭乗員を無事生還させることだけに総力を上げるNASAの職員たち。

誰ひとりとして確信が持てない正解を、使用可能なパーツだけを駆使して見つけ出す途方もない作業。

天才たちが悪戦苦闘する姿は、感動を通り越して凄みがあった。

アポロ13の生還劇は、あの時代の人類の叡智のすべてを注ぎ込んだ奇跡だといえる。

 

アポロ13号』での一番の泣きどころは、地上に残されたバックアップクルー・ケン・マッティングリー司令船パイロットの活躍だろう。

本来なら正規クルーとして、アポロ13に搭乗するはずだった男である。

演じるはゲイリー・シニーズ

個人的にゲイリー・シニーズは悪役のイメージが強い名優だ。

アポロ13でも、やはり不運に見舞われる役を演じ悪役に転じるのかとヒヤヒヤしたが、拗ねることなく全力でバックアップクルーの役目を果たしている。

アポロ13の搭乗員を無事生還させるべく、NASAの天才たちが考えた数々の案を地上で何度も何度も試行錯誤するゲイリー・シニーズの姿は、涙なしでは観ることができないだろう。

 

アポロ13の生還を見届けた管制室の大歓声。

これが現実に起こったことなのだと思うと鳥肌が立つ。

たった3人を無事家に帰らせるだけのために、持てる叡智を結集したNASAの全力。

この危機対応の鮮やかさにより、この一件が「成功した失敗 ("successful failure")」「栄光ある失敗」などと称えられたわけがよくわかる。

 

 

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