#79
心に沁みる名言
今日を精一杯生きるために…
明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
山本昌(八月は夜のバッティングセンターで。より)
ドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』七回「引き際」でのヒトコマ。
武田尚美(板谷由夏)は15年に渡り人気雑誌の編集を担当している。
創刊当初からエースだったが今はいい企画が出せず、後輩に出し抜かれることが多い。
そんな中バッティングセンターを訪れた尚美は、夏葉舞(関水渚)との会話をきっかけにバッティングセンター特集の企画を思いつく。
挽回しようと取材に奔走するが編集長の頭には異動の文字が…。
スイングを見た伊藤智弘(仲村トオル)も尚美が心で泣いている事を感じ取っていた。
自らの引き際を悟り、頭からタオルを被って泣いている尚美の元に歩み寄る野球帽を被った大柄な男。
男は日本のプロ野球でただひとり、50歳まで現役で投げ続けたピッチャー・山本昌だった。
誰にでもくる この時
周りを見て
自分を見て
何か変わんなきゃいけないなぁって悩む時
後輩の成長や
自分を外から見て
自分はここに居たらいけないなぁって思う時が
引き際じゃないかと
周りを見て、自分を見て、何か変わらなきゃいけないなと悩む時。
自分はここに居たらいけないなと思う時。
散り際に美学を見出した日本人は、こういう機微には敏感なはずであった。
しかし一度豊かさを経験してしまった日本人には、どうやらこういう潔さが欠如してしまったようだ。
特に社会的地位が高い人間ほど、潔さとはほど遠い。
手に入れた権力を手放すまいと躍起になっている姿は、滑稽を通り越して無様とさえいえる。
反して、散り際の見事さでいったら織田信長の右に出る者はいない。
歴史上の偉人の中でも織田信長が一番人気らしいが、いったい何を以って人気なのだろう?
織田信長の散り際(真偽はともかく)は、日本史上屈指の美しさを誇っている。
無様な散り際しか見せない人間が憧れるべき人物ではないだろう。
だが実際どちらが正しいのかなんて、誰にもわからない。
パッと散るのが華だと感じる人がいれば、雑草のようにしぶとく生き残るのが正解だと考える人もいるだろう。
きっとどちらも正解だ。
他の誰かを傷つけてさえいなければ、きっとどちらも正しい。
ただ今の個人的な心情でいうなら、儚く咲いてパッと散りたいと心から願っている。
引き際も散り際も、美学をもって臨みたい。
今は人生100年の時代らしいが、出来れば美しく散りたいと願う今日この頃。
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