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完全趣味の世界

【宮崎駿脚本作品『耳をすませば』】原作は少女マンガ!スタジオジブリの異色作品。

 

宮崎駿脚本作品

耳をすませば

 

 

耳をすませば』とは

 

 

耳をすませばは、柊あおい先生の漫画作品。

「りぼん」(集英社)の1989年8月号 - 11月号にて連載された。

略称は「耳すま」。

1995年にアニメーション映画化された。

続編に『耳をすませば〜幸せな時間〜』がある。

同作は「りぼん」の1989年8月号 - 11月号にて連載され、1990年、りぼんマスコットコミックスにて単行本化。

続編の耳をすませば〜幸せな時間〜』は「りぼんオリジナル」1995年8月号に掲載され、1996年にりぼんマスコットコミックスにて『桔梗の咲く頃』同時収録により単行本化された。

2005年には、同作の文庫本(コミック版)が『耳をすませば〜幸せな時間〜』と同時収録されて発売された。

全1巻。

1995年にスタジオジブリにて、アニメーターの近藤喜文氏の初監督作品としてアニメーション映画化。

原作漫画版とアニメ映画版では設定や展開が異なる。

アニメ映画版では、背景美術として東京都の多摩市・日野市・武蔵野市を描写した絵柄が多く見られる。

2020年に 実写映画化が発表され、2022年10月14日に公開予定。

 

 

耳をすませば (集英社文庫(コミック版))

耳をすませば (集英社文庫(コミック版))

 

 

 

宮崎駿脚本作品

アニメ『耳をすませば』とは

 

 

耳をすませば』(英題: Whisper of the Heart)は、1995年にスタジオジブリが制作したアニメーション映画作品。

13年にわたる風の谷のナウシカの連載を終え、長編アニメーションもののけ姫の構想をしていた宮崎駿氏だったが、それとは別に新しいスタッフおよび挑戦に挑むために本作の企画をスタートさせる。

原作者の柊あおい先生は、以前から宮崎氏のファンであったが、宮崎氏が本作品の映画化を希望しているという話を担当からの電話で聞いた際、それが信じられず、思わず「冗談でしょ」と返事をしたという。

宮崎駿氏の義父が建てた山小屋には、彼の姪らが昔読んだ少女マンガ雑誌が残されており、宮崎氏は毎年夏の休暇中にそれらを読むのが習慣だった。

1989年の夏、雑誌がボロボロになったため宮崎氏が農協のスーパーで新しいのを買ったところ、2度目に購入した雑誌に原作漫画の連載2回目が掲載されており、これに興味を持ったのが制作のきっかけとなった。

一方耳をすませばの文庫本に掲載されている鈴木敏夫氏の解説によれば、山小屋とは宮崎氏の義理の父親のアトリエであり、雑誌は宮崎氏の姪らが昔に読んだものだったという。

休暇をともにした鈴木氏や押井守氏、庵野秀明氏と宮崎氏で耳をすませばの一部から全体がどんな話なのかを膨らませていったといい、実際に宮崎氏が原作を全編通して読んだとき「ストーリーが違う」と怒ったという。

本作での宮崎氏の役割は物語構想とスタッフのスケジュール管理で、監督には自身と高畑勲監督の元キャラクターデザイン・作画監督を務め両監督を支えてきた近藤喜文氏が宮崎氏の推薦により就任した。

近藤氏は、思春期の年頃の子供を主人公に「トトロのいないトトロ」みたいなものを作りたいと前々から思っていて、大人の縮図のような彼らの肩から、何とか荷をおろさせて楽にしてやれたらなと思い、その意味で本アニメ映画を作れるのは本当に幸せですねと述べている。

宮崎氏は本作のもう1つの原作として映画の主題歌にカントリーロードの使用を決定。

これに合わせて原作では聖司が打ち込んでいるのは絵画だったのをバイオリン製作に変更。

さらに作中にはいくつかの古楽器ヴィオラ・ダ・ガンバ、リコーダー、コルネット(ツィンク)、リュートなどが登場する。

作中の「牢獄でヴァイオリンを作る職人」の挿絵は、宮崎駿氏の次男である宮崎敬介氏の作品である。

さらにヒロイン・雫が描く「バロンのくれた物語」を構想し背景画にイラストレーター・井上直久氏を起用して新たな映像作りに成功する。

これにより当初90分だった時間が110分以上の長編となった。

もう1つの特徴はデジタル技術の使用で、宮崎氏はデジタルの使用は最初は反対だったが鈴木氏が宮崎氏にパソコンに興味を待たせて使用を決定させる。

本作での使用は3つあり、1つめは色指定をコンピューターで行ったこと、2つめはデジタル合成で、平成狸合戦ぽんぽこに参加した日本テレビの菅野嘉則氏の協力の下、『バロンのくれた物語』に今までと違う撮影形式が行うことが出来た。

3つめはドルビーデジタルの使用で、ドルビーデジタルの使用は邦画のゴジラVSメカゴジラに続き2作目である。

1994年10月にアメリカ・ドルビー・ラボラトリーの副社長がジブリを訪ね、宮崎氏に「日本のスピルバーグといったらあなたでしょう。あなたが音をよくしようと思わなければ、日本の映画の音は一向によくならない。」と言われ、宮崎氏は「よし、じゃあ今回はぜひ、そのドルビーデジタルを使ってみよう。それだけじゃなく音作りの面にたっぷり時間をかけて、今までにない、いい音を作っていこう。」と答え、東宝サウンドスタジオの西尾昇氏を加え、専用の作業場・スタジオ / ムーンを開設して日本のアニメーションで初のドルビーデジタルが採用され、ジブリの新たな出発点となる映画となった。

ただし、当時ドルビーデジタルに対応した映画館はごく少数しかなかった。

 

 

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あらすじ

 

 

月島雫は読書が好きな中学3年。

ある日、父の勤める図書館で自分が借りた本の読書カードにいずれも「天沢聖司」という名前があることに気がついたことから、自分の中で存在感が膨らんでいき、どんな人なのか思いを馳せる。

夏休み、雫は親友の夕子から相談を受けて学校にやって来たついでに、宿直の高坂先生に頼み込んで図書室を開けてもらいある本を借りるが、その本を寄付したのも「天沢」という名前の人物だった。

雫は寄贈者について尋ねてみるが、高坂先生は知らないと答えたうえに、待ちぼうけにされて怒った夕子がやって来たためうやむやになってしまった。

その後2人は校庭のベンチに移動すると、雫は依頼されていた「カントリーロード」を和訳した歌詞を渡すが、ありきたり過ぎると納得がいかない。

さらに遊び半分で作った「コンクリートロード」という替え歌風の歌詞も見せ笑い合う。

そんな夕子の「相談」とは、他のクラスの男子からラブレターをもらったがどうしたらいいのかわからないという内容だった。

雫がなぜ返事に詰まっているのか聞いてみると、夕子は雫の男友達でもある野球部の杉村が好きだと告げる。

その後、雫と夕子は2人で帰ろうとするが、本を忘れたことに気づいた雫がベンチに引き返すと、見知らぬ男子生徒が雫の本を読んでいた。

彼はなぜか雫の名前を知っており、さらに「コンクリートロードはやめたほうがいいと思うよ」と、歌詞を揶揄する言葉を残して去っていく。

怒った雫は「やな奴!」と連呼しながら家に帰るとコンクリートロードの歌詞を丸めて捨てる。

またある日、雫はいつものように図書館へと向かう途中、電車の中で不思議な太った猫を見つけ、追いかけているうちにロータリーの前にある小さな古道具屋「地球屋」に辿り着く。

雫は店内で猫の男爵の人形「バロン」や古いからくり時計など、さまざまな品物を店主の老人・西司朗に紹介してもらい喜ぶが、12時の時計の音でついでに父親へ弁当を届けるように頼まれていたことを思い出し、慌てて図書館へと戻る。

その後、雫が忘れた弁当を届けにやってきたのはまたしてもあの男子生徒で、今度は弁当箱の大きさを揶揄されてふてくされる。

新学期が始まり、雫は昼休みに職員室で年配の先生から本を寄付した「天沢」について聞いてみると、昔学校のPTA会長をしていたこと、彼の末っ子が学校の同じ学年にいることを知り、思わず職員室を飛び出してしまう。

そのことを夕子たちにからかわれるなか、新しく和訳した「カントリーロード」を見せると高評価を受け喜ばれる。

そして皆がコーラス部の後輩たちに歌詞を見せに行くのを図書館に行くからと断り、途中で気が変わって「地球屋」に向かうと、店は閉まっていて男爵の人形もなくなっており、雫は売られてしまったのだと思いがっかりして帰っていく。

その夜、雫のもとに夕子から突然電話がかかってくる。

夕子は杉村が、ラブレターを夕子に渡した男子から返事を聞いてくれと頼まれたと言われてショックを受けたことと、泣きはらした顔では学校に行けないから明日は休むと告げる。

翌日、夕子が学校を休んだことを訝しんだ杉村は、放課後雫を呼び止めて神社で何があったのか尋ねる。

自分は野球部の友達から頼まれただけだと言う杉村のあまりの鈍さに雫は腹を立て、つい夕子は杉村のことが好きなのだと言ってしまう。

すると杉村は、自分はずっと雫が好きだったと告白する。

動揺した雫は急にそんなことを言われても困ると言って逃げようとするが、はっきり返事が聞きたいという杉村の問いかけに、自分は杉村のことをずっと「友達」としか見たことなかったし、それはこの先も変わらないとだけ告げて自宅に帰り、自分の鈍感さに自己嫌悪に陥ってしまう。

雫はそのまま思いつめたように「地球屋」に向かうが、相変わらず店は閉まっている。

店の前で途方に暮れたままあのときの太った猫に話しかけていると、あの男子生徒がやって来る。

彼は猫をムーンと呼んでいると話し、雫を店の中に案内した。

この店の持ち主は自分の祖父で、店は開いている方が少ないことと、元々は古美術品の修理を請け負っており地下ではヴァイオリン制作の教室を開いていること、そしてあの「バロン」の人形が祖父の宝物であることを教えられる。

日が沈むまでバロンを眺めていた雫が地下に降りると、彼は工房でヴァイオリンを作っていた。

その様子とできあがったヴァイオリンを見ていた雫が演奏を頼むと、彼から弾く代わりに歌うように言われ、知っている曲を弾いてやるからと弾き始めた「カントリーロード」の演奏に乗せられて、恥ずかしがりながらも自分が和訳した歌詞で歌う。

そこへ西老人とその仲間が帰ってきて小さな合奏が始まる。

そこで彼の名字が西だと思い込んでいた雫は、彼があの「天沢聖司」だと知る。

そのことで軽く言い争いになる2人だったが和解し、雫の家の近くまで見送る途中聖司はヴァイオリン職人になるためにイタリアのクレモーナへ留学したいという夢を雫に語る。

その翌日、聖司は学校で「2か月間西老人の知り合いの工房で見習いをする」という条件でイタリア留学の許しを親に得たと雫に話す。

同時に前々から図書カードで雫のことを知っていたと言う。

確固たる夢に向かって進んでいく聖司と目標のない自分を比べて劣等感を覚える雫だったが、夕子に相談して自分も実力を確かめるためにずっと前からやりたかった「物語」を書こうと決心する。

そして、人形のバロンを主人公にした物語を書きたいので許可を得たいと言う雫に、西老人は物語ができあがったら最初に読ませて欲しいという条件で許可する。

その後、図書館で調べ物をしながら執筆を始める雫に会いにきた聖司は、「明日行く」と告げる。

そして、雫に見送られた翌日、聖司はイタリアに旅立つ。

しかし、雫は物語の執筆に没頭したせいで中間試験の成績を落とし、姉に説教され、母親からもなにも「受験」という大事なときに勉強を後回しにしてまでやることではないのではと咎められる。

そんな中、雫が図書館で没頭している姿を見ていた父親だけは「人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ。何が起きても誰のせいにもできないからね。」と念を押したうえで、雫のやりたいようにやらせようと後押しし、姉も雫に激励の言葉をかけた。

やがて物語を書き終えた雫は、最初に読ませて欲しいという約束通り西老人に渡して読んでもらう。

それは到底納得のいかない、まとまりのまったくない作品で、雫自身もそれを認めていた。

泣き崩れた雫を見てすべてを察した西老人は、くじけそうになるなか作品を書き終えたことを讃え、バロンにまつわる物語を話す。

それは偶然にも雫が書いた物語と酷似していた。

翌朝、雫がアパートの窓を開けて何気なく下を見ると、1日早く帰国した聖司が手を振っていた。

雫は見せたいものがあると言う聖司の漕ぐ自転車の後ろに乗って街を見渡せる高台に行き、2人で夜明けを眺める。

聖司は西老人から雫の物語の話を聞いて何も知らなかったことを謝るが、雫は自分の才能に挑戦して良かったことと、先へ進むためにまずは高校へ進学し、勉強に励むことを目標にすると決める。

それを聞いた聖司は、自分が一人前のバイオリン職人になったら結婚してくれないかと言い、雫は小さく頷いて「嬉しい、そうなれたらいいと思ってた」と答える。

そして、聖司は「大好きだ!」と言って雫を抱きしめるのであった。

 

 

 

主題歌

 

 

オープニングテーマ

 

作詞・作曲 - ジョン・デンバー、ビル・ダノフ、タフィー・ナイバート/ 歌 - オリビア・ニュートン=ジョン

※オリビアもまたカバー歌手であり、原曲の歌手はジョン・デンバー自身。

 

 


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エンディングテーマ

 

日本語訳詞 - 鈴木麻実子 / 補作詞 - 宮崎駿 / 編曲 - 野見祐二 / 歌 - 本名陽子

 

上記の曲に日本語詞をつけたもの。

劇中では雫が訳詞した設定で、聖司のヴァイオリンの伴奏で歌っている。

さらに後半部分では、リュートヴィオラ・ダ・ガンバコルネット、リコーダー、プサルテリウム等の古楽器が伴奏に加わっている。

サントラにヴァイオリンバージョンとして収録されている。

 

 


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スタジオジブリの異色作品

 

 

原作は少女マンガ

 

前述した通り本作の原作は少女マンガである。

スタジオジブリ作品のイメージからは少しかけ離れた、ある意味異色の作品だといえるだろう。

たしかに初見での違和感は否めない。

スタジオジブリといえば、人間と自然の共生をテーマにした作品を思い浮かべる。

風の谷のナウシカしかり、天空の城ラピュタしかり、となりのトトロしかり、あらゆる作品で自然の大切さを訴えかけてきた。

それが本作ではどうか?

作風は一気に恋愛路線へと舵を切る。

おまけに主人公は青春真っ只中。

観ている方は面を食らったに違いない。

もちろん著者もそのひとりだ。

ファンタジーの中にもある種のリアリティを込めてきたスタジオジブリ作品にしては、本作はやはり異色作品だと言わざるを得ないだろう。

 

 

ファンタジーではなく現実社会が舞台

 

スタジオジブリ作品には、多かれ少なかれファンタジーの要素が含まれている。

昭和30年代の実際の日本を舞台に描かれたとなりのトトロだって、トトロやネコバスの存在がファンタジーだ。

たとえ現実社会が舞台であろうと、スタジオジブリ作品には、いつだって必ず何かしらのファンタジー要素を盛り込んできた。

しかし本作は青春群像劇だ。

青春群像劇にはファンタジー要素は不要な気がする。

そこでスタジオジブリは、青春時代にありがちな妄想癖に目をつけた。

そしてその妄想癖に小説志望という要素をタグ付けた。

「妄想=小説=ファンタジーのやりたい放題」である。

こうして本作は、現代社会の青春群像劇を描きながらも、ファンタジー作品としての側面も持つことになる。

これぞスタジオジブリアイデンティティといえるだろう。

 

 

スタジオジブリ風青春群像劇

 

本作は青春群像劇である。

ヒロイン・月島雫は中学3年生の設定。

まさしく青春真っ只中であり、何かと不安定な時期でもある。

通常の青春群像劇といえば、青春時代における不安定感にフィーチャーすることが多い。

やたら尖って周囲と衝突したり、大人に反発したりするのが常である。

だがそういう作風では、黒歴史をみているような複雑な気分を観ている側(大人)に持たせることが多い。

気分によっては観たくないとさえ思うこともある。

青春とは、キラキラするばかりではないのだ。

その点、そこはさすがのスタジオジブリ

純度100%の青春群像劇に仕上げている。

もちろん青春の代名詞でもある反発の描写はあるにはあるが、視聴者に無用な不快感は抱かせていない。

青春の複雑な心情を、絶妙な描写で表現している。

 

 

 

異色作品の評価

 

 

意外にも人気が高い本作

 

前述した通り、スタジオジブリ作品として本作は異色といえる。

さぞや不人気かと思えばそうでもない。

最初は皆敬遠してしまうようだが、いつの間にか本作の持つ純粋性に心奪われていく。

それは大人になってしまった自分を顧みているようだ。

 

 

気恥ずかしさが逆に高評価

 

本作はただの青春群像劇ではない。

気恥ずかしいまでの青春群像劇だ。

観ているこちらが恥ずかしくなってくるほど純粋で、真っ直ぐな感情を観ている者にぶつけてくる。

それは大人が抱え込んでしまった、ドス黒い感情とは真逆のものだ。

そのことが肌に合わない人もいるのは事実だが、それが逆にクセになってしまう人の方が実際には多いようだ。

失いかけた、もしくはすでに失ってしまった何かを、多くの人が取り戻したいと願い本作を求めるのだろうと、著者は考える。

 

 

 

何故かクセになる数少ないスタジオジブリ作品

 

 

最初は拒否反応

 

最初は著者も拒否反応を示した本作。

正直、観ていて気恥ずかしい。

中3で「結婚してくれ」とは、思っていてもなかなか言えない。

似たような感情は持っていても、断定的になら絶対に言わない。

主人公たちが目指すヴァイオリン職人と小説家にしたって、あまりに出来過ぎだ。

現実は夢物語ではない。

まぁ、その辺りはヒロイン・雫の家庭環境で何とかリアリティを保っているが、それにしても世界観がハイソサエティすぎる。

肌に合わないことだらけな本作だが、何故かその気恥ずかしさが次第にクセになってくるから不思議だ。

数あるスタジオジブリ作品の中でも、今では上位にランクイン。

自分の中では、気分によってはNo.1にすらなり得る名作となっている。

観れば観るほど、飽きるのではなく虜になっていく。

そういう意味では同様の印象を受けたもののけ姫の原点は、もしかしたら本作にあるのかもしれない。

 

 

卓越した主題歌のチョイス

 

本作を魅力的な作品に仕上げた要因のひとつに、主題歌にカントリー・ロードを起用したことが挙げられる。

カントリー・ロードが青春群像劇アニメの主題歌に採用されることはセオリーではない。

本来なら変化球も甚だしいのだが、実はそこにこそ人気の秘密が隠されているような気がする。

望郷の念を歌ったカントリー・ロードを主題歌にすることで、本作を観る大人たちの故郷への想いも呼び起こすことに成功した。

さらには忘れかけていた、子供の頃の思い出までをも呼び起こす。

カントリー・ロードを聴くことによって自然と作品に感情移入してしまうという、実に巧妙で計算された仕掛けとなっている。

およそアニメの主題歌らしからぬ選曲には、こうした意味が込められているのだ。

 

 

宮崎駿氏の選曲センスは庵野秀明氏へと

 

余談ではあるが、宮崎駿氏とエヴァンゲリオンで有名な庵野秀明氏は師弟関係にある。

本作でアニメ主題歌らしからぬカントリー・ロードを選曲した宮崎駿氏のセンスと手法。

庵野秀明氏にもしっかり引き継がれていた。

それが庵野氏が『劇場版エヴァンゲリオンで採用した翼をくださいである。

作風がまったく違う二人の天才ではあるが、こういう細やかな共通項を発見すると心が踊る?

なんだかんだで師弟は似た者同士であり、なんだかんだで互いにリスペクトし合っていることを確信したようで、二人のファンとしては非常に嬉しい限りだ。

 

 

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続編『耳をすませば〜幸せな時間〜』のあらすじ

 


中学生最後の夏休み。

「受験生」という立場を持てあまし気味の雫はちょっと憂鬱。

そんなとき、空から降ってきた不思議な羽を拾う。

その本体である翼について調べるうちに「猫の図書館」に行き着く。

 

 

幸せな時間―耳をすませば (りぼんマスコットコミックス)

幸せな時間―耳をすませば (りぼんマスコットコミックス)

 

 

 

実写版『耳をすませば』が2022年10月14日に公開予定

 

 

監督は平川雄一朗氏。

主演は清野菜名さんと松坂桃李氏。

原作を再現した「あの頃」とオリジナルストーリーの「10年後」の二重構成で描かれる。

当初は2020年9月18日に公開予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、海外への渡航および撮影が困難となったため、公開が延期されることが同年4月21日に発表されていた。

 

 


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