ラジオのパーソナリティになりたかった。
素敵な音楽を流してみんなに勇気を与えたり、思いつく限りの言葉で傍らに寄り添ってくれるラジオ・パーソナリティのように、皆さんの別れを素敵なものに変えられたら嬉しい。
◆じゃあね
春はお別れの 季節です
みんな旅立ってゆくんです
淡いピンクの桜
花びらもお祝いしてくれます
別れがあれば出会いもある。
4月になれば 悲しみは
キラキラした思い出
皆さんにも素敵な出会いが訪れますように。
H2O『思い出がいっぱい』
『想い出がいっぱい』はH2Oの5枚目のシングル。
1983年3月25日発売。
フジテレビで放送されたテレビアニメ「みゆき」の主題歌に起用された楽曲で、中学校や高校の音楽の授業や合唱コンクールで選曲されることも多く、幅広い世代に知られている楽曲である。
また、卒業ソングとして紹介されることがしばしばあることに加え、他のアーティストがカバー曲として発表する機会があることから、放映当時に視聴していた世代のみならず、幅広い世代に知られるようになった。
1993年以後、中学校や高校の音楽の教科書にも何度か掲載されている。
アニメの主題歌から卒業ソングへ
『想い出がいっぱい』といえば、やはりテレビアニメ「みゆき」のイメージが強い。
だが困ったことに「みゆき」をリアルタイムで観たことがない。
だから完全にイメージの世界だった。
おまけに著者の時の卒業ソングといったら、『贈る言葉』と『卒業写真』が双璧を成していたから、『想い出がいっぱい』が入り込む余地はなかった。
『想い出がいっぱい』が卒業ソングだと感じるようになったのは、音楽番組が再び息を吹き返していた1995年頃ではなかっただろうか。
だが我々が感じたこのタイムラグは、偶然ではなく必然だったように思う。
何故なら、『想い出がいっぱい』の歌詞は、遠い過去を懐かしむものであったからではないだろうか。
古いアルバムの中に隠れて 想い出がいっぱい
無邪気な笑顔の下の
日付けは遥かなメモリー
少女だったといつの日か 想う時がくるのさ
少女だったと懐しく 振り向く日があるのさ
少女だったと懐しく 振り向く日があるのさ
『想い出がいっぱい』の歌詞は、「少女」を見送る側の目線で描かれている。
「少女」を優しく見守っている内容だ。
これではなかなか見送られる側の気分になり難い。
だからタイムリーに見送られる側だった時には、あまり心に響かなかったのだろう。
それが少し時が経つと、『想い出がいっぱい』で描かれた見送る側の気持ちが、徐々にだがわかってくるようになる。
遅ればせながらだが、そこでようやくこの曲の魅力に本当の意味で気づくことができたのだろう。
結果として、『想い出がいっぱい』は高校生以上の卒業ソングにピッタリなのではないだろうかと思う。
大人の階段昇る 君はまだシンデレラさ
『想い出がいっぱい』をアニソンから卒業ソングへと変えたこのワンフレーズは、完全に大人になりきっていない年頃にこそ、輝き響く言葉なのだろう。
☆今すぐApp Storeでダウンロード⤵︎