アニソンの "これぞ" が曖昧な作品
『機動戦士ガンダム』編
アニソンの "これぞ"
アニメにはその作品を代表するテーマ曲が、必ずといっていいくらいに存在した。
しかし現在では、"これぞ" というテーマ曲が存在しない作品の方が多い。
その曲をアニメと同義に語られるほどのテーマ曲が存在しないのだ。
そこで、定番アニソンが曖昧な作品の王道のアニメソング(アニソン)を勝手に決めてしまおうと思いついた。
一般的なアニソンランキングにランクインする王道テーマ曲。
本稿(シリーズ)では、そんな "これぞ" という曲に熱くフィーチャーしていきたい。
機動戦士ガンダム
『機動戦士ガンダム』は、1979年から放映された日本サンライズ制作のロボットアニメ。
同作から創出された、バンダイナムコグループの象徴的なIP(知的財産)でもある。
このガンダムIPを題材にしたガンダムシリーズの第1作目であることから、「初代ガンダム」「ファーストガンダム」の名で呼ばれることも多い。
戦争を舞台としたリアリティに富んだ人間ドラマと、ロボットを「モビルスーツ」(MS)と呼ばれる兵器の一種として扱う設定を導入したことで、1980年代初頭から半ばにかけての、後に「リアルロボットもの」と称されることになる一連のロボットアニメ変革の先駆けとなった。
メディアミックスによって重厚感のある世界が構築され、その情報量の膨大さは古今の物語史上で類例が無い。
本作の宇宙世紀とは別世界という設定だったガンダム作品も『∀ガンダム』の「黒歴史」という設定で結合された結果、神話めいた壮大な宇宙史となった。
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エントリー曲紹介
ガンダムシリーズはとにかく作品数が多い。
おまけに名曲も多い。
シリーズを一括りにして定番曲を決めるのはおそらく不可能だろう。
いや、絶対無理だ。
故に、ガンダムシリーズは単体作品ごとに定番曲を決める。
- 「翔べ! ガンダム」
- 「哀 戦士」
- 「めぐりあい」
アニソンの定番を勝手に決めてみる
機動戦士ガンダム「めぐりあい」
さすがに悩み多きこの企画。
しかし『機動戦士ガンダム』ともあろう名作アニメに、"これぞ" という定番のアニソンがないことに驚かれた人もいるだろう。
一般的にはテレビアニメ版『機動戦士ガンダム』のテーマ曲である「翔べ! ガンダム」を思い浮かべるのかもしれない。
でもね、ガノタとしてはそうじゃないんだな。
スポンサーとテレビ局に翻弄されて、短縮・打ち切りの憂き目をみたテレビアニメ版。
リアルロボットアニメを謳いながら、キャッチーな子供向け風にせざるを得なかったテーマ曲「翔べ! ガンダム」は、いささかパンチに欠ける。
しかし劇場版になると、情勢はガラリと変わる。
度重なる再放送で結果を出したテレビ版ガンダムの劇場版は、テレビ局やスポンサーを気にすることなく制作会社主導で作れたのだった。
当然、テーマ曲にも拘ることができる。
そこで生まれたのが「哀 戦士」と「めぐりあい」だった。
この2曲は、どちらも甲乙つけ難い名曲である。
勝敗を決したのは、使用されたシーンによるもの。
ジャブロー攻防戦も非常に捨て難くはあるのだが、やはりア・バオア・クー攻防戦を差し置くわけにはいかないだろう。
名シーンの多さでも、ア・バオア・クー攻防戦の方が優っているから仕方ない。
したがって、『機動戦士ガンダム』の定番テーマ曲は「めぐりあい」。
…いかがだろう?
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