#167
心に沁みる名言
今日を精一杯生きるために…
明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
読み人知らず(原典:松浦静山著「剣談」)
元を辿れば江戸時代中・後期の大名である松浦清( 一般には「松浦静山」の呼び名が通っている)の言葉である「 勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」が原型。
清は文学者としても秀でており、文政4年(1821年)11月の甲子の夜に執筆を開始したということで有名な、江戸時代を代表する随筆集『甲子夜話』(完本は平凡社東洋文庫、全20巻)や剣術書『剣談』(野村克也氏が座右の銘としていた言葉は清本人の発言である。『常静子剣談』とも書かれる)など、多くの重要な著作を残している。
もちろん「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」でも意味は通じる。
また「失敗は必然、成功は偶然」という言葉も広く遣われているとか。
だが、こう言い換えられた言葉の方が著者の心には沁み渡る。
たまたま成功することはあっても
たまたま失敗することはない
一度でも大きなチャレンジをしたことがある人なら、事の成否に関わらず、この言葉の重みが痛いほど解るだろう。
悔しいかな、成功に "運" という要素はこの世界に間違いなく存在する。
生まれながらに剣を手にしている者。
大スターの目に留まり、たまたま拾い上げてもらった者。
自分の実力以上のものを手に出来たなら、その成功は "運が良かった" だけなのかもしれない。
だが、失敗についてはそうはいかない。
成功に原因はなくても、失敗には必ず原因が存在する。
"運が悪かった" と思ってしまうのは、それこそ "運" に頼っていた証拠なのである。
ただし、失敗したことを悲観する必要はない。
なぜ失敗したのか、しっかり検証することが肝要なのである。
「たまたま失敗することはない」とのフレーズからは、"失敗の原因にちゃんと向き合う必要がある" という教えが込められている。
あなたは、失敗を糧にできていますか?
苦い経験からは誰だって目を背けたくなる。
しかし、そこには必ず意味がある。
正しく失敗に向き合うことこそ、成功への第一歩なのではないだろうか。
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