TINY DROPS / B'z
かけがえのないあなたに言いたい、心からありがとう
「TINY DROPS / B'z」とは
「TINY DROPS」は、2009年11月18日にリリースされたB'zの通算17枚目のオリジナルアルバム『MAGIC』に収録。
ファンのみぞ知る、正真正銘隠れた名曲である。
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人の命を雫に喩え人生の終わりをテーマにした名バラード
タイトル「TINY DROPS」を直訳すると【ほんの小さな雫たち】。
転じて本作は、人の命を雫に喩えて人生の終わりをテーマにしたバラードである。
したがって内容は死別を想起させるものになっている。
おそらくB'zの楽曲でここまで強く死を意識した詞はこの時がはじめて。
この楽曲のメロディが誕生した経緯について作曲を担当する松本孝弘氏は、「親しい人が亡くなって、夜中その人のことをずっと考えていたら、夢なのか起きてるのかわかんないんだけど、メロディーが鳴るんですよ。4時半くらいでもう起きて、ギター持って録音しました」と語っている。
また、雫を命の比喩にした歌詞について作詞を担当する稲葉浩志氏は、「サーフィンをするために海に行った時に出会った、サーファーの男性との会話の内容を基にしている」と語っている。
普段は作詞に関して口を挟まない松本氏からのオーダーがあって、本作はレクイエムになったという。
かけがえのない あなたに言いたい
心から ありがとう
旅を終え 生まれた場所に
戻るあなたに 手をふろう
精いっぱいの 手をふるよ
小さなしずくたちが 命もやし 生きてる この世界の中で
会えないのは こわいけれど
それは変えられないこと
いつか皆 そこに行くから
その日までのさよなら
ほんのつかの間のさよなら
たゆたう海へ
永遠の別れは、遅かれ早かれ誰の身にも必ず訪れる。
その時こんな死生観を持って生きていられたなら、身を裂くような哀しみや辛さもきっと乗り越えられる。
だからこそ、かけがえのないあなたにちゃんと言いたい。
心からありがとう。
旅を終え、生まれた場所に戻るあなたへに伝えたい。
本当に本当にお疲れ様でした。
いつかそこに行くから、その日までのさよなら。
ほんのつかの間のさよなら。
ありがとう、さようなら。
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