#48
停滞する思考に一石を投じる苦言
声にできない本音を言葉に…
何かと生きづらい世の中で、思ってはいても言葉にできない声がある。
感じていても声にするのが憚られる言葉がある。
それは耳障りが悪く、心地良い言葉ではないのかもしれない。
だが言葉にされて、はじめて気づくこともある。
本稿で取り上げる言葉は、ひとつ間違えれば暴言とも受け取られかねないものだ。
しかし何かを変えるためには、声に、言葉にしてより多くの人に考えてもらうべきだろう。
本稿が停滞する思考覚醒へのキッカケとなることを切に願う。
御上孝(日曜劇場「御上先生」より)
日曜劇場『御上先生』 Episode 1-destruction- でのヒトコマ。
文科省官僚の御上孝(松坂桃李)は私立隣徳学院3年2組の教壇に立っている。
29人の生徒を前に、御上の授業が始まる。
その場にいる29人の生徒は、それぞれの想いをもって、向き合っていくのだが、御上が投げかけるある問いが、波紋となり、生徒たちをつき動かすことになるーー。
そんな簡単にみえるものを
闇とは呼ばない
たとえば、オーストラリアのシンボル的存在として親しまれている巨岩エアーズロック。
先住民アボリジナルの言葉で「ウルル」と呼ばれる世界最大級の一枚岩で、岩のふもとには、水場や洞窟が広がり、人や動物・植物の集まる尊い場所。
周囲9.4km、高さ348mと日本の「東京タワー」よりも高いこの聖なる岩は、 古代から "聖地" と崇められている。
ただ、世界最大級のこの岩も地表に出ているのはほんの一部。
地中には深さ数kmに渡り、残りの部分が埋まっている。
これは知識ではなく考え方の話。
目に見えるものが真実とは限らない。
物事の本質とは、むしろそのほとんどが見えないところにある。
何が本当で何が嘘か。
目の前にぶら下げられた美味しそうなゴシップは、もっと闇深い何かを隠すためのミスリード。
人身御供にされただけなのかもしれない。
大衆がデコイに踊らされている間に、本当の悪人はほくそ笑む。
日曜劇場「御上先生」スピンオフ『隣徳学院!放課後ポッドキャスト』
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