#60
停滞する思考に一石を投じる苦言
声にできない本音を言葉に…
何かと生きづらい世の中で、思ってはいても言葉にできない声がある。
感じていても声にするのが憚られる言葉がある。
それは耳障りが悪く、心地良い言葉ではないのかもしれない。
だが言葉にされて、はじめて気づくこともある。
本稿で取り上げる言葉は、ひとつ間違えれば暴言とも受け取られかねないものだ。
しかし何かを変えるためには、声に、言葉にしてより多くの人に考えてもらうべきだろう。
本稿が停滞する思考覚醒へのキッカケとなることを切に願う。
椎葉春乃(日曜劇場「御上先生」より)
椎葉春乃
責任感が強く人にも自分にも厳しい。
もともとは明るく気の強い性格だったが、わけあってふさぎ込みがちに。
春頃から体調を崩しがちで、心配してくれるクラスメイトに対しても強がっている。
日曜劇場『御上先生』Episode 7 -delusion- でのヒトコマ。
ヤマトタケルから3通目のFAXが届き波紋を広げる中、文科省では、津吹(櫻井海音)に悲劇が訪れる。
目の当たりにした槙野(岡田将生)は…。
一方、椎葉(吉柳咲良)が行っていたことが判明し、学校は退学処分を下す。
心配する生徒たちに御上(松坂桃李)は、椎葉の問題が、社会問題とも通じていることを提起する。
御上は「3/7」「7/7」の数字を書き、何の数字かを生徒に問う。
そして、絶対的貧困や相対的貧困、格差社会について話していると椎葉が教室に姿を現す。
話したいことがあるかと御上に聞かれた椎葉は、ゆっくりと前に出て「大切なときにこんなことで時間をもらってしまってすみません。少し話をさせてください」と頭を下げ、幼稚園の頃に両親を亡くし祖父母と暮らしていたが、祖父が認知症になったことを話し始める…。
この問題に向き合った生徒たちは、思いもよらぬ行動に出る。
ホントの本当に困ってると
自分の中の何かを鈍らせないと
生きてるのが無理になるんだよ
相談できる人がいるってことにも気づけなくなる
ハンカチや菓子に、気前よくポーンと10万円をばら撒く舐めた政治家。
「本当に苦労した方々」とは、いったい誰のことを指しているのだろう。
バブル崩壊後に就職活動を行った「就職氷河期世代」。皆さんは、この20年、30年の間、それぞれが悩み、また、頑張ってくださいました。
— 政府広報オンライン (@gov_online) 2025年6月25日
政府は、そんな皆さんに寄り添います。#ハローワーク #サポステ #家計改善
「頑張ってくださいました」とはまた、ずいぶんな物言いではないのか。
30年以上も放置し続け、今さら寄り添うとはいったいどの口がほざくのだろう。
「寄り添う」は、文字通り「近くに寄って、ぴったりとくっつく」という意味に加え、比喩的に「相手の気持ちや状況を理解し、共感して、支える」という意味がある。
相手の気持ちや状況を理解し、共感して、支える?
今さら誰が、どうやって?
国民が汗水流して働いて稼いだ税金が飯の種であるにも関わらず、国民の痛みがわからない驕り高ぶる政治家どもに、この言葉の本当の意味は永遠にわからない。
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