短編アニメーション映画
LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門
※本稿にはネタバレを含みます。ご注意下さい。
「つまらぬものは斬らない」これぞ十三代石川五ェ門、本当の姿
短編アニメーション映画『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』とは
孤高の剣士・石川五ェ門
いざ "最強" へ目覚めの瞬間
若きルパンと五ェ門、この邂逅は、嵐を呼ぶ
裏切り者の汚名は必ず晴らす!
〈最強の剣士〉誕生の瞬間!
「ルパン三世」の原点をリビルドし、若きルパンたちを描いた『LUPIN THE ⅢRD』シリーズ第2弾!
2014年夏劇場で公開され、大きな反響を呼んだ『LUPIN THE ⅢRD 次元大介の墓標』。
孤高のガンマン・次元大介を主軸に、強敵との対決、やがてルパンと「相棒」になっていく姿を、ハードボイルドかつダンディズム満載のアクションで描き切った。
そのハードで危険な香り、痛烈な面白さをさらに追及した最新作が登場する。
それが本作『LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門』だ。
主人公は石川五ェ門。
自らの雇い主であったヤクザの組長の死を巡り、組から裏切り者の汚名を掛けられた五ェ門が、その屈辱を晴らすため、圧倒的な力を持つ敵に己の力と一振りの刀で挑む!
若き血たぎる五ェ門が、斬って斬って斬りまくり、《血煙》呼ぶ死闘の末に手に入れたものとは…!?
孤高の剣士・石川五ェ門。
その覚醒の瞬間。
そして若きルパンと五ェ門との出会いを目撃せよ!
作品概要
監督・小池健×最高のクリエイターたちが再集結!
問答無用の傑作『LUPIN THE ⅢRD 次元大介の墓標』を生んだ最高のクリエーター陣が再集結!
本作の監督・作画監督は、アダルトで端正な作画とアグレッシブな演出で国内外を魅了するクリエイター小池健氏(『REDLINE』)。
前作でルパンたちの原点をハードな魅力全開で鮮やかに描き切った俊才がさらに一歩踏み込んだ世界を構築する。
脚本は新テレビシリーズ『ルパン三世』のシリーズ構成と脚本も担当した高橋悠也氏(『相棒』)。
クリエイティブ・アドバイザーは映画監督・石井克人氏(『PAETY7』)。
音楽はCMに映画に幅広く活躍中のジェイムス下地氏(『REDLINE』)。
陰翳の深いアダルトな世界観を音からのアプローチで盛り上げている。
アニメーション制作はテレコム・アニメーションフィルムが担当。
プロデューサーは前作同様、浄園祐氏。
またテレコムのトップ・アニメーター友永和秀氏、横堀久雄氏、滝口禎一氏らも原画に参加している。
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あらすじ
日本。
伊豆沖を進む賭博船で、襲撃された鉄竜会の組長を救ったのは、若き用心棒・石川五ェ門だった。
だが直後に大爆発が起こり船が大破。
組長も命を落とす。
爆発の原因は斧を武器に使う大男だった。
一旦は男を追いつめた五ェ門だったが逃げられてしまう。
一方、賭博船から金を奪うことに成功したルパン三世と次元大介、峰不二子は、洋上のボートからその様子を目撃する。
"バミューダの亡霊" ―大男はそう呼ばれていた。
かつて戦場で2,000人を殺戮した兵士でコードネームはホーク。
なぜそんな男が日本にいるのか?
公安の銭形警部はホークの足取りを追う。
そして、組長の葬儀の場で、裏切り者の汚名を掛けられた五ェ門も、その屈辱を晴らすためホークを追うのだった。
その頃、ルパンたちは、伊豆山中のアジトで、札束を前に祝杯を挙げていた。
そこに突如ホークが現れる!
ホークの目的はルパン、次元、不二子の処刑であった。
アジトを脱出したルパンたちの車とホークのバイクが激しくチェイス。
と、いきなり巨木が倒れかかってくる!
巨木の上に現れたのは、ホークを仇と追う五ェ門だった。
「助太刀無用!」
そう言い放つ五ェ門。
ホークとの死闘が始まる。
だがー!!
十三代石川五ェ門
今ではすっかり石川五ェ門の決め台詞となっている、斬鉄剣で様々なものを斬った後の「つまらぬものを斬ってしまった」。
この台詞は劇場映画第1作『ルパン三世 ルパンVS複製人間』で初めて使われ、その後のTVシリーズや劇場映画第2作『ルパン三世 カリオストロの城』でも使用されて有名になった。
挙げ句の果てにはルパンから、「つまらないものを斬らせたら、おまえは世界で一番だぜ!」(テレビスペシャル『愛のダ・カーポ』)とまで言われる始末。
おかげで近年の石川五ェ門像には、執拗にルパンをツケ狙ったかつての殺し屋の面影はない。
近年の石川五ェ門は、ルパンたちがピンチになれば呼ばれつまらぬものを斬らされる、都合の良い、まるでお助けマンのような存在である。
そして、それを象徴しているのが「つまらぬものを斬ってしまった」というキメ台詞なのである。
近年定着した石川五ェ門の三枚目イメージは、この台詞を多用しすぎたことにある。
本来ならこの台詞は、普段はつまらぬものを斬らない五ェ門が、仲間を助けるために渋々つまらぬものを斬るからこそ活きる台詞だ。
それを多用すれば、五ェ門がつまらぬものしか斬らないキャラクターになってしまうのは自明の理である。
そもそも石川五ェ門の特徴的な性格設定やイメージは、アニメにより形成され定着したものであり、原作漫画ではかなり印象が異なっている。
石川五ェ門はアニメ第1期『ルパン三世PART1』「十三代五ヱ門登場」※1で初登場し、ルパンと殺し合いを演じている。
立ち位置としては「ルパンは自分の獲物」という名目でルパンに手を貸しており、この点はシリーズ通して基本的には変わっていない。
よって時にはルパン達と距離をおいたり、突き放した態度をとることもある。
このためシリーズによってはまったく登場しない回があり、特に『LUPIN THE ⅢRD』シリーズではそのほとんどで未登場。
登場してもちょい役や写真だけというくらい。
だがテレビシリーズでは長年に渡りイジり倒された結果、「つまらないものを斬らせたら、世界で一番」という、現在のイメージが定着してしまった。
石川五ェ門の初期設定を知る人ですら、そういうイメージで固着している。
だが、本作は違う。
かつての殺し屋・石川五ェ門。
あの荒々しい石川五ェ門が帰ってきた。
アンダーグラウンドな世界で用心棒として活躍する石川五ェ門は、かつての初登場時を彷彿とさせる。
本作で描かれるアンダーグラウンド世界のあまりのリアルさ※2と相まって、その威風はまさにラスト侍。
近年のテレビシリーズに慣れきってしまった人の中には、あの優しい五ェ門が…なんて思う人がいるかもしれない。
だが、これぞ十三石川五ェ門の真の姿なのである。
さすがは独自のハードボイルド路線を直走る『LUPIN THE ⅢRD』シリーズ。
「つまらぬものは斬らない」、格好良すぎる石川五ェ門に興味がある人はぜひ。
※1. 名前の表記については「五ヱ門」や「五右ェ門」、「五右ヱ門」等が存在するが、 現在では「五ェ門」となっている。
※2.本作の賭博シーンで描かれているのは、一般的に広く知られる「丁半」ではなく「手本引き」。
「手本引き」は、「丁半」や「跡先」(アトサキ/初二番/撒いた撒いた/ジャンガー/バッタ撒き)などの賭博よりも格上として扱われ、日本における「究極のギャンブル」「博奕の華」「賭博の終着駅」と博徒たちから称賛されてきた。
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