光芒 / B'z (2007年)
光を求め歩きつづける君の情熱が、いつの日か誰かにとっての光となる
「光芒 / B'z (2007年)」とは
「光芒」(こうぼう)は、B'zの楽曲。
2007年発表な16thアルバム『ACTION』収録曲。
アルバム『ACTION』のテーマである「光」を歌っている。
マイナーのバラードがやりたいということで、終盤に製作された曲で、展開を沢山つないで創っていたら、どんどん大作になっていったという。
通常のサビとは別に、ラストに大サビが存在している。
稲葉氏はこの曲について、最後のメロディーを「自分で聴いて励まされる」とコメントしている。
また、歌っている時よりも聴いている時の方が、やけに伝わってくるという。
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生きるのは苦痛？
B'zの楽曲のイメージといえば？
多くの人にとってのそれは、「ultra soul」や「兵、走る」に代表されるような、非常にポジティブなものではないだろうか。
「兵、走る」
ノリノリで元気が出る楽曲。
たしかにB'zのメロディには、そういう力がある。
だが歌詞となると話は変わる。
どんな曲であろうが、たとえばそれがポジティブの代名詞のような「ultra soul」でも、稲葉浩志氏の書く詞には必ずどこかに陰がある。
必ずどこかにネガティブな思想が潜んでいる。
なかでも本作は、稲葉流ネガティブ思想の最高傑作。
稲葉イズムの結晶のような楽曲である。
何にでも なれる気がしていた
蒼く光る時代
月日を重ねるほどに知る
足りないことだらけの現実
みずみずしい未来が ひからびてゆく
どこかで狂う 夢の時計の歯車
おしよせる日々の流れ
生きるのは苦痛？ そういうものだろうか
ひたすらにがんばるほど
行きづまる感情が 破裂しそう
くずれおちそう
大切な人と別れること
ひとりぼっちになること
誰かに笑われてしまうこと
欲しいものが買えないこと
何を嘆いているのか もう一度確かめて
すべての言葉が胸に突き刺さる。
何にでもなれる気がしていた幼少期。
でも、月日を重ねるごとに思い知らされる現実。
明るかったはずの未来が闇に閉ざされる。
いくら頑張っても、何ひとつ報われない日々。
何が欲しかったのかも思い出せない。
もう何もわからない。
生きるのが苦痛ーーー。
そんな風に感じたことはありませんか？
消えないTruth すべて請けおって
半歩でも 進めるなら
景色は少しずつ変わってゆく
光を求め 歩きつづける
君の情熱がいつの日か
誰かにとっての 光となるでしょう
誰かにとっての 兆しとなるでしょう
いくら望んでも、どんなに嘆いても、過去を変えることはできない。
ただし、「今」という過去だけは変えられる。
変えることができる。
これまでの人生で、背負い切れないほど重い荷物を背負ってきた。
チャレンジすればするほど、アクションすればするほど背負う荷物は増えていき、その重みは増していく。
身動きが取れなくなるほどに。
でもそれら全部を背負って、もし半歩でも進めることができたなら、そこから見える景色は確実に変わっていく。
ほんのわずかな成長。
無駄な足掻きと、人は笑うかもしれない。
それでも人は成長すべきだ。
足掻き、苦しみ続けたその日々は、いつか誰かにとっての希望になるはずだからーー。
日本を代表するトップアーティスト・B'z。
いわば大成功者である。
そんな人でも、こんな風に感じることがあるんだ。
そう思うだけで、勇気が湧いてこないか？
彼も人なり、我も人なり。
あなたがもし絶望感に苛まれているなら、この曲を聴いてみて。
もしかしたらこの曲が、あなたにとっての光になるかもしれない。
あなたにとっての兆しになるかもしれない。
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