#75
停滞する思考に一石を投じる苦言
声にできない本音を言葉に…
何かと生きづらい世の中で、思ってはいても言葉にできない声がある。
感じていても声にするのが憚られる言葉がある。
それは耳障りが悪く、心地良い言葉ではないのかもしれない。
だが言葉にされて、はじめて気づくこともある。
本稿で取り上げる言葉は、ひとつ間違えれば暴言とも受け取られかねないものだ。
しかし何かを変えるためには、声に、言葉にしてより多くの人に考えてもらうべきだろう。
本稿が停滞する思考覚醒へのキッカケとなることを切に願う。
蔦屋重三郎(大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』より)
大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」第34回「ありがた山とかたじけ茄子(なすび)」でのヒトコマ。
老中首座に就いた定信(井上祐貴)は厳しい統制を始める。
処罰の危機にあった南畝(桐谷健太)は、絶筆を宣言。
楽しいですよね
ふざけるってなぁ
けど
これから先ふざけりゃあ
お縄になる世が来ると思ってます
新しいご老中
あたしは褌守(ふんどしのかみ)って呼んでんですが
そのフンドシが言うには
万人倹約を心掛け
遊興に溺れず
分をわきまえ努めろと
そうすりゃ
いい世になるって話しでさあ
まぁ真っ当だ
正しい
ごもっとも
けど
その正しさからはみ出る奴は許さねぇ
戯れ歌ひとつで沙汰を待てなんてなぁ
まぁーいただけねぇと思うんでさぁ
そりゃいくらなんでも野暮が過ぎる
そう思いませんか?
たしかに粋な奴のやるこっちゃねえな
まぁ粋だの野暮だの
フンドシにとっちゃどうでもいいんでしょ
おそらく世の大方にとっても
その証に
世の大方はフンドシのやることなすことに大喜びだ
フンドシについてきゃ
手前らにいい世を作ってくれると信じてる
けれど
どうもまやかしにしか思えねぇんですわ
まやかし?
倹約を心掛け
遊興に溺れず
分をわきまえ努めろってなぁ
裏を返しゃあ
死ぬまで働け
遊ぶな
贅沢すんなってことじゃねぇですか
そんなの誰が楽しいんです?面白れぇんです?
面白れぇのはただひとりで
世を手前の思う形にしてぇ
フンドシ野郎だけじゃねぇですか
これから先
フンドシ以外はちっとも面白くねぇ世が来ると思ってまさぁ
遊ぶことも
戯けることも善しとされねぇ
正しくて
厳しくて
息の詰まるような
俺ぁそんなのご免だし
遊ぶななんて言われちゃあ
ウチの商いは上がったり屋のカンカン坊主
だからこの流れに
書をもって抗いてぇと思います
全国民に2万円給付、子どもや住民税非課税世帯の大人は2万円加算。
2040年に平均所得5割以上増。
就職氷河期世代への支援。
最低賃金や医療・介護など公定価格の引き上げ。
農家が安定的に経営できる水田政策の見直し。
生産性向上へ既存予算と別枠で予算確保。
政治学者のベルナール・マナンによれば、代表制民主主義とは、有権者と代表者のあいだに信頼契約を結ぶ制度である。
選挙時に提示される公約は、その契約の出発点であり、有権者はそれを基準に投票行動を判断する。
したがって公約とは、党の理念を可視化し、国民に「この方向で政治を進める」という約束を伝える行為である。
ただし公約とは本来、方向性やビジョンを示すものであり、細部は議会での熟議を通じて形成される。
たとえば「手取りを増やす」「物価高から生活を守る」といった包括的な公約がまずあり、その実現手段は議会での議論によって調整される。これが議会制民主主義の本旨である。
しかし参院選で自民党が掲げた「1人2万円給付」は、選挙敗北後に間もなく撤回され、物価高対策は棚上げとなった。
党内は「ポスト石破」総裁選に傾注し、国民生活への対応よりも権力闘争が優先されている。
給付も消費税減税も立ち消え、結果的に得をしたのは財務省だけだ。
経済対策は遅れ、物価高や人口減少といった喫緊の課題は放置されたままで、結局、自民党は国民生活よりも党内抗争を優先する政党だったのであり、現役世代の失望は計り知れない。
これは 「2万円を配るか否か」に尽きる話ではない。
今や自民党は、自分たちが「何をやっているのか」さえ理解していない。
民主制における公約とは何か?
有権者が政党を選ぶ際の信義とは何か?
約束が守られるという期待があってこそ、人々の心を掴む。
企業が宣伝と違う商品を出せば顧客が離れるように、政党も言ったことをすぐ撤回すれば有権者に見放されるべきなのだ。
政治家は行動する哲学者であり、目的を達成する手段を見つけ出し、効果的に用いることが職務である。
ー イギリスの政治思想家・エドマンド・バーク
今、日本人は皆「死ぬまで働け、遊ぶな、贅沢するな」と、まるで政治に脅されているように生きている。
遊ぶことも、戯けることも善しとされず息が詰まる。
そんな生き方はもうご免だ。
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