ずっとオリジナルだと思っていた名曲
Twist and Shout / THE BEATLES (1963年)
ジョンのこの叫びこそがロック時代の幕開けを宣言したビートルズ色全開の名曲
「Twist and Shout / THE BEATLES (1963年)」とは
「Twist and Shout / THE BEATLES」は、1963年に発売した1作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』に収録された。
リード・ボーカルはジョン・レノンが務めた。
アメリカで1964年3月2日にトリー・レコード(英語版)よりB面に「ゼアズ・ア・プレイス」を収録したシングル盤として発売され、1964年4月4日付のBillboard Hot 100より4週連続で第2位を記録。
アメリカで唯一ミリオンセラーとなったビートルズの曲となっている。
1963年2月11日にEMIレコーディング・スタジオで行われた録音のレコーディング・エンジニアはノーマン・スミスが担当した。
アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の録音に向けて、同日午前10時から約3時間のセッションを3回繰り返し、10時間弱でシングルで既に発表されていた4曲を除く10曲を録音するという計画が立てられた。
朝の10時に始まり、夜の10時を過ぎた長いレコーディングの締めとして選んだ曲で、当日風邪をひいていたジョンの喉はすでに限界を迎えていた。
牛乳で喉を潤し咳止めドロップをなめ、気合いと入れるために上半身裸になって録音に臨んだという。
最終的に2テイク録音されたうちのテイク1が採用された。
これはテイク2の録音中にジョンの声が出なくなったためで、結果的に一発録りとなった。
1976年、レノンは本作の録音について「死にそうだった。ずっと歌いっぱなしで、もういつもの声じゃなかった。紙やすりのようにザラザラで、情けない気分になった…。だってもっと上手に歌えたんだから。でも今は平気。この曲を聴くと僕が全力を尽くしていたのがわかると思う」と語っている。
オリジナルはトップ・ノーツ
「Twist and Shout」(ツイスト・アンド・シャウト)は、フィル・メドレー(英語版)とバート・ラッセル(英語版)によって書かれた楽曲。
1961年にトップ・ノーツ(英語版)によってレコーディングされ、シングル盤として発売されたが、1962年にアイズレー・ブラザーズによってカバーされるまで、本作がチャートインすることはなかった。
アイズレー・ブラザーズによるカバー・バージョンは、全英シングルチャートで最高位42位、Billboard Hot 100で最高位17位を記録した。
アイズレー・ブラザーズの他にも、ビートルズをはじめとした多数のアーティストによってカバーされている。
アメリカのR&Bボーカル・グループであるトップ・ノーツ(英語版)は、1961年2月23日にアトランティック・スタジオで「ツイスト・アンド・シャウト」のレコーディングを行なった。
編曲はテディ・ランダッツォ(英語版)、プロデュースはフィル・スペクターが手がけた。
リード・ボーカルはハワード・ゲイトンで、伴奏はサクソフォーン奏者のキング・カーティス、ギタリストのバッキー・ピザレリ(英語版)、ドラマーのパナマ・フランシス(英語版)によるもので、バッキング・ボーカルでクッキーズが参加している。
オールミュージックのリッチー・アンターバーガー(英語版)は、トップ・ノーツによる演奏について「単調でありふれたR&Bのメロディを持ったラテン系のレイブ」と評している。
これってカバー曲だったの?
コアなビートルズファンならいざ知らず、多くの人にとってこの曲ほどカバーと思われてない曲はないのではないだろうか。
それほどビートルズの楽曲として定着した「Twist and Shout」。
事実、ビートルズver.が完全オリジナルだと今の今まで信じ込んでいた。
何がオリジナルかさえもわからない、フェイクだらけのこの世界。
ビートルズをよく知らない世代(ビートルズの楽曲に世代など関係ないとは思うが…)の人間にとって、今なお伝説のように語り継がれるビートルズは、完全オリジナルの神のような存在だ。
「Twist and Shout」がカバー曲と知ってなお、その気持ちは変わらない。
Well, shake it up, baby, now (Shake it up, baby)
Twist and shout (Twist and shout)
C’mon c’mon, c’mon, c’mon, baby, now (Come on baby)
Come on and work it on out (Work it on out)
なぜならジョンのこの叫びこそが、まさにロック時代の幕開けを宣言したものだったと信じているから。
ただ、ジョンは「ただ叫んでるだけ」と語っているけどね。
しかしこれがカバー曲だったとは。
知らなかった。
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