《みんなが選んだルパン三世》
TVスペシャル編
金曜ロードショーで《みんなが選んだルパン三世》という企画を拝見した。
アニメ・ルパン三世の放送50周年を記念してのものだろう。
"みんなが選んだ" TVシリーズの上位4話については文句なし。
すべて観たことがあったが、記念すべきPART1の第1話がアレだったのは知らずに観ていたな。
だってリアタイじゃないから。
そしてお次は "みんなが選んだ" TVスペシャルの第1位を放送するらしい。
それがどうやら1997年放送の第9作『ルパン三世 ワルサーP38』だという。
いや、待て待て。
コレが1位だと?
みんなちょっとおかしくないか?
そもそもTVスペシャルに懐疑的だった著者がこのネタにツッコむのも大変おこがましいのだが…
ルパン三世好きとしてはやはりとても承服できるものではないので書かせてもらう。
とはいえ、全27作品もあるのでいちいち見直すのは正直しんどい。
そんなわけなのでルパン三世TVスペシャル全27作の記憶を辿り、もう一度観たいか観なくてもいいかという観点だけで個人的に第1位を決めたいと思う。
作品一覧
ルパン三世TVスペシャルとは1989年以降、日本テレビで不定期に放送されている本編90分前後の長編作品。
劇場版とは一線を画す。
ー1989年
ー1990年
ー1991年
第3作『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』
ー1992年
第4作『ルパン三世 ロシアより愛をこめて』
ー1993年
第5作『ルパン三世 ルパン暗殺指令』
ー1994年
ー1995年
第7作『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』
ー1996年
ー1997年
ー1998年
第10作『ルパン三世 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』
ー1999年
第11作『ルパン三世 愛のダ・カーポ〜FUJIKO'S Unlucky Days〜』
ー2000年
第12作『ルパン三世 1$マネーウォーズ』
ー2001年
第13作『ルパン三世 アルカトラズコネクション』
ー2002年
第14作『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』
ー2003年
第15作『ルパン三世 お宝返却大作戦!!』
ー2004年
第16作『ルパン三世 盗まれたルパン 〜コピーキャットは真夏の蝶〜』
ー2005年
第17作『ルパン三世 天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』
ー2006年
第18作『ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディ』
ー2007年
第19作『ルパン三世 霧のエリューシヴ』
ルパン生誕40周年記念作品。
ー2008年
第20作『ルパン三世 sweet lost night 〜魔法のランプは悪夢の予感〜』
ー2009年
特別編『ルパン三世VS名探偵コナン』
日本テレビ開局55周年・読売テレビ開局50周年特別記念作品。
「名探偵コナン」とのクロスオーバー作品。
日テレと読売テレビの共同制作。
ー2010年
第21作『ルパン三世 the Last Job』
本作でTV第1シリーズより銭形警部役の納谷悟朗氏および、TV第2シリーズ以降の峰不二子役の増山江威子さん、石川五ェ門役の井上真樹夫氏、加藤敏氏 (音響監督)が引退。
ー2011年
第22作『ルパン三世 血の刻印 〜永遠のMermaid〜』
本作より不二子・銭形・五ェ門の声優がそれぞれ沢城みゆきさん、山寺宏一氏、浪川大輔氏に交代した。
ルパンアニメ化40周年記念作品。
ー2012年
第23作『ルパン三世 東方見聞録 〜アナザーページ〜』
ー2013年
第24作『ルパン三世 princess of the breeze 〜隠された空中都市〜』
ー2016年
第25作『ルパン三世 イタリアン・ゲーム』
「TV第4シリーズ」がベースとなっている。
ー2019年
第26作『ルパン三世 グッバイ・パートナー』
原作者モンキー・パンチ氏が存命時の最後の作品。
ー2019年
第27作『ルパン三世 プリズン・オブ・ザ・パスト』
原作者モンキー・パンチ氏が逝去後最初の作品。
独断と偏見の塊‼︎
全27作品でとりわけ印象深かった作品
(※特別編『ルパン三世VS名探偵コナン』は除く。)
一口に印象深いといっても、あくまで記憶を頼りにしていることが前提だ。
特に昔の作品については、詳細なんか覚えていないから何となく面白かったような気だけで判断した。
ちなみに精査するために記憶を掘り起こしてみたが、改めてTVスペシャルはそれほど思い入れがないことに気づく。
第3作『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』
どうやら著者はルパンが銭形のとっつぁんに化けて女性と接するシチュエーションが好きらしい。
たしかこれもそうだった気がする。
色使いが好きだった記憶がある。
でも内容が好きなわけではない記憶もある。
砂漠に遺跡とお約束パターン。
第10作『ルパン三世 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』
久しぶり?はじめて?
日本が舞台となっているから印象深い。
銭形のとっつぁんと記者(?)の女の子のやり取りが印象深い。
第12作『ルパン三世 1$マネーウォーズ』
作画が好きじゃないけどやたら記憶に残っている。
石油を掘るクダリとかが面白かった記憶。
掛けの対象はデカいのに掛け金が1$という安さが、お金持ちが本当にやりそうな遊びで印象深い。
第14作『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』
これはとても面白かったと記憶している。
ルパン、次元、五ェ門の3人が初めて出会った時のエピソード。
第15作『ルパン三世 お宝返却大作戦!!』
盗んだお宝を返すという逆転の発想が面白かった。
たしか最後は何故かガウディにまで話が飛び火するが、その展開も嫌ではなかった記憶。
第22作『ルパン三世 血の刻印 〜永遠のMermaid〜』
作画が優しいタッチになっていて好きだった記憶。
ルパンの世界観に人形伝説を上手く融合させていたと思う。
第24作『ルパン三世 princess of the breeze 〜隠された空中都市〜』
何故かハードディスクに残っていたので最近観たばかり。
「カリオストロの城」、ひいては宮崎駿監督へのリスペクトが凄い。
しかし宮崎駿監督作品が好きならアリのような気がする。
第25作『ルパン三世 イタリアン・ゲーム』
大好きなTVシリーズPART4がベースだから、間違いなく面白い。
何故ならこれもハードディスクに残っていた。
第26作『ルパン三世 グッバイ・パートナー』
次元大介が主役のような回。
ありがちな話だけど嫌いじゃない話。
他人に薦めるならこの作品
第14作『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』と、第25作『ルパン三世 イタリアン・ゲーム』を他人にオススメするだろう。
旧声優陣の作品なら間違いなく第14作『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』だろう。
あくまで記憶でしかないが確実に面白かった記憶がある。
見慣れた関係性ではないルパン、次元、五ェ門の3人が新鮮だった。
しかし1個人的にTVシリーズで最高傑作と感じているPART4がベースの第25作『ルパン三世 イタリアン・ゲーム』がブッチギリで面白いと思う。
色使いが優しくて作画は柔らかく綺麗。
イタリアが舞台だからオシャレ感も凄い。
古い伝統に最新技術を掛け合わせる温故知新な感じも◎。
TVシリーズにはなかった(と、思う)エピソードも描かれているから、TVシリーズを観た人にも既視感は少ないと思う。
ベースとなったTVシリーズ自体が非常に面白いのだから、面白くて当然だ。
何故コレが "みんなが選んだルパン三世" TVスペシャルで第1位になったのかはよくわからないが、作品自体はよく覚えている。
なかなか暗くなるストーリーだ。
もし次の地上波放送で初見の人がいるなら、心して観ることをオススメする。
みんなが選んだ第1位だから安心なんて思っているなら、たぶん大間違いだから。
むしろ当記事でオススメした2作品の方が気楽に観れて、かつ楽しく、ルパンが格好いいはずだ。
良かったらチェックしてみて欲しい。
何でワルサーP38が人気第1位になったのか本気で理由を知りたい著者である。
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