空気がすんできて夜空の星々が一層綺麗に輝き出した。
夜空に美しく瞬く星々に人は名前をつけた。
ご存知の通り多くの星座はギリシャ神話が元になっている。
かなりぶっ飛んだ逸話ばかりのギリシャ神話だが、すべてが架空の物語なのだろうか?
ここからはすべて個人的な見解ということをまずはお断りしておく。
が、もちろんすべてが実話と考えているわけではない。
おぞましい怪物が実在したなんて思えないから、創作も多く含まれているだろう。
しかしその創作はどれも、神と崇められた王族をより強く神格化させるためにつくられている。
これは日本の古事記にも同様のことがいえるのだ。
過去記事で一部記したが、伊勢神宮とは権力確立のためのプロパガンダだ。
古事記における最高神は天照大神であり、ギリシャ神話における最高神はゼウスであるが、どちらも時の権力者だった実在した人間だろう。
権力者が自ら神格化したがるのは、今も昔も変わらない。
日本でも時の権力者は死した後、あるいは生きながらにして神になろうとした。
直近の日本史で神になりたがったのは戦国三英傑だ。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康はいずれも自らの権力が末永く続くよう神になりたがり、結果として戦国三英傑のすべてが神になっている。
例えば数千年後の人々にとって、戦国三英傑はまるで伝説の物語の登場人物のように扱われるだろう。
まぁ、それまで人類、もしくは地球が存在しているかどうかは別の話だけど…
歴史は勝者によってつくられる。
おそらく系譜上現在の天皇家が権力闘争に勝利し、それまでの王の政治を否定したのが古事記だろう。
当然信仰も塗り替えられる。
それまで信仰されてきた八百万の神は否定され、最高神(天皇家)を戴く新しい信仰を人々に植え付ける。
伊勢神宮内宮
そのためには天皇家を神格化させる必要があった。
新しい神様は凄いんだぞ、と人々の心の中に植え付ける必要があった。
そして日本の誕生がまるで神、すなわち天皇家の思し召しだったかのように粉飾し、人々の深層心理にすり込んだ。
古代王族が考え出したこの巧妙な作戦は人間の心に非常に有効らしく、日本人の心に第二次世界大戦まで脈々と受け継がれることになる。
かのダグラス・マッカーサーが昭和天皇を、神ではなく人間としたことで尊王思想は一応の終息を見るのだが、どうやら人々の心の中には未だに天皇家=神という思想が根強く残っているようだ。
近頃の報道を見ていると、そう感じざるを得ない。
このように考えると、ギリシャ神話もおそらく古事記と同じ類のものだろう。
しかしギリシャ神話が実話を基にしているとするなら、今の時代では到底考えられないほど狂っている。
まぁ、その時代には常識だったのかもしれないが、性犯罪まがいの逸話が多すぎるのに驚く。
現代ならゼウスなんか完全に異常者だ。
これはギリシャ神話が、はじめのうちは伝聞で伝わっていたということに起因しているのかもしれない。
民衆が権力者を妬むのも、いつの時代も変わらない事実だ。
多少の僻みも含まれているのかもしれないが、古代の民衆心理も今とさほど変わりないのが面白い。
穿った考え方かもしれないが、実話だったという観点でギリシャ神話や古事記を読んでみるのも面白い。
どこまでが真実かを想像し、古代へのロマンに思いを馳せる。
しかし古代人の心理は現代とさほど変わりないように思う。
人間の肉体は多少進化しているようだが、人間の心は何も変わってはいない。
人の心の進化はいつか訪れるのだろうか?
ガンダムの世界ではないが、それこそ宇宙に住むようになれば人の心は進化するのだろうか?
今、見上げている美しい夜空の中に人間が住むようになる日も近いのかもしれない。
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