篠原涼子主演映画
今日も嫌がらせ弁当
誰かが作ってくれるお弁当って本当にありがたい
洋画の派手さこそないがどうしようもなく心にしみる…
それこそ邦画の最大に魅力
洋画の派手さこそないがどうしようもなく心にしみる…
それが邦画の良さだと思う。
昔は当たり前のように洋画一択だったが、近年の邦画はなかなかバカにできない。
製作費でハリウッドに勝てないならシナリオと演出と演技で勝負といわんばかりに、邦画のクオリティーは年々高くなっている。
たしかにハリウッド映画は華やかで見栄えもするが、どうしても大味になってしまっているように感じる。
演出的にはどうしても地味な邦画ではあるが、シナリオ的に感性が合うのはやはり制作者が同じ日本人だからだろうか。
もちろん作品によるが、邦画には洋画のクライマックス的派手な見せ場がほとんどない。
ドッカンドッカン爆破しないし、ガガガガ派手な銃撃戦もない。
カッコいい戦闘機も、イカツイ戦車も邦画とは無縁に近い。
だが、最近そんな邦画が観ていてとても心地よい。
ガチャガチャとうるさいだけの映画は苦手だ。
時には深く考えさせられ、じわじわ心にしみてくる映画を好むようになってからというもの、邦画が面白くて仕方ない。
日本人ならではの感性で演出し魅せていくのが邦画だ。
ここではまったく派手ではないけれど、どうしようもなく心にしみて今なお強く記憶に残っている邦画をご紹介したいと思う。
『今日も嫌がらせ弁当』とは
『今日も嫌がらせ弁当』とは、元々2015年に出版されたKaori(tkk)著のエッセイで、それを原作として2019年6月に公開されたのが同名タイトルの映画『今日も嫌がらせ弁当』である。
月間約350万アクセスを記録するブログ『ttkkの嫌がらせのためだけのお弁当ブログ』から、特に反響の大きかった弁当と日記を抜粋して本にまとめたものを原作としているので、弁当に込めた娘への想いなどリアルな母親の視点も綴られており、すべて実話が基になっている。
2019年6月28日に全国公開。
監督・脚本は塚本連平氏。
八丈島を舞台に物語が描かれている。
ハリウッドで開催された映画祭「JAPAN CUTS HOLLYWOOD」にてオープニング作品として上映された。
27thキネコ国際映画祭で特別賞を受賞。
あらすじ
娘が高校入学と同時に反抗期となり、生意気な態度や無視を繰り返すようになった。
見かねた母はそんな娘に対して卒業までの3年間にわたり、毎日欠かさず作り続けた「嫌がらせ弁当」で反撃していくのだが…。
続編に『今日は"よろこばせ"弁当』 がある。
ムカつくけど愛おしい『今日も嫌がらせ弁当』本予告
弁当の凝りっぷりが半端ない(笑)
誰かが作ってくれるお弁当って本当にありがたい
映画『今日も嫌がらせ弁当』は基本的にすべて実話が基になっているが、フィクションも含まれているようだ。
元ネタとなったのはブログ。
調べた結果フィクションだったらしいシーンに、シングルファーザーが出てくる。
このクダリが不要だという人もいるが、個人的には悪くない。
何故ならシングルファーザーという存在に、少しでも注目するキッカケになるからだ。
シングルマザーはよく聞いてもシングルファーザーがあまり聞かないのは、男の片親で子供を育てるのが日本では非常に困難だからに他ならない。
シングルファーザーが成立しにくい理由には他に男の弱さが挙げられる。
が、社会制度がシングルファーザーに優しくないという現実もある。
そういう現実があまり報道されないのも、日本社会の悪習なのだが…。
だから映画から学ぶことも多い。
そして知らないことを知ることは、この上ない歓びである。
たとえそれがフィクションからであろうとね。
何よりご飯なりお弁当を作ってくれる人が傍にいてくれることに、感謝を忘れてはいけないことを改めて教えてくれた今作品。
いや、もちろんそんなことひとり暮らししたらすぐわかるし、今では感謝に堪えないけども改めて、ね。
卒業までの3年間にわたり毎日欠かさず作り続けただけあって、どんどん遊び心に溢れ凝りに凝っていくお弁当にも大注目だ。
最後の嫌がらせは愛に溢れまくっている。
号泣するほどではないけど、じんわり泣けてくる名作邦画といえるだろう。
☆今すぐApp Storeでダウンロード⤵︎