ラジオのパーソナリティになりたかった。
素敵な音楽を流してみんなに勇気を与えたり、思いつく限りの言葉で傍らに寄り添ってくれるラジオ・パーソナリティのように、皆さんの別れを素敵なものに変えられたら嬉しい。
◆じゃあね
春はお別れの 季節です
みんな旅立ってゆくんです
淡いピンクの桜
花びらもお祝いしてくれます
別れがあれば出会いもある。
4月になれば 悲しみは
キラキラした思い出
皆さんにも素敵な出会いが訪れますように。
ゆず『栄光の架橋』
『栄光の架橋』はゆずの21枚目のシングル。
2004年7月22日に発売。
発売元はセーニャ・アンド・カンパニー。
本作品は、多くのCDが発売される水曜日ではなく木曜日に発売された逸話をもつ。
前作から2ヶ月足らずでのリリース。
発売後も何度かCMソングに採用されており、発売から約5年後の2009年には緑茶飲料のCMソングに。
さらに2021年の東京オリンピック開催時期には日本生命「さあ、栄光の架橋へ。」篇CMソングとしてオンエアされた。
幅広い世代から支持される万能歌
『栄光の架橋』の個人的なイメージにはオリンピック等のスポーツしか思い浮かばないのだが、近頃の若者の間では卒業ソングとしても認知されているようだ。
そろそろ卒業ソング縛りもキツくなったし、なんとなく卒業を連想する曲ならアリってことで稿を進めよう。
それにね、最近の歌にだって名曲はたくさんある。
「あの頃は良かった」なんて凝り固まってしまうのは、自分で自分の世界を狭めるようなものだ。
身に覚えがあるなら、新しいものにも目を向けよう。
まぁ、いうほど『栄光の架橋』は新しい曲ではないのだけど…
さて、本作品に卒業ソングのイメージはあまりないが、誰かへ贈る応援歌としては、抜群の名曲であることは間違いない。
最強レベルの応援歌といえるだろう。
悲しみや苦しみの先に
それぞれの光がある
さあ行こう 振り返らず走り出せばいい
希望に満ちた空へ…
誰にも見せない泪があった
人知れず流した泪があった
いくつもの日々を越えて
辿り着いた今がある
だからもう迷わずに進めばいい
栄光の架橋へと…
終わらないその旅へと
君の心へ続く架橋へと…
これを聴いて勇気がわいてこない人間がいるのだろうか。
一生懸命頑張るという行為が、どれほど美しいことか。
眩いほどの栄光を掴むまでには、幾多の艱難辛苦を乗り越えなければならないだろう。
時には心が折れそうになることもある。
そのたびに何度も何度も立ち上がった先にこそ栄光があるのだ。
しかし我々が目にしている栄光の裏には、想像もつかないような痛みがあったに違いない。
そんな表には出てこない苦労や苦しみを全部受け止めて、ただただ笑顔だけを残してくれるような超名フレーズ。
『栄光の架橋』とは、きっと栄光へのプロセスのことをさしているのだろうね。
栄光への道も一歩から。
卒業も栄光へと向かうひとつの歩み。
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