アニメ
サムライチャンプルー
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『サムライチャンプルー』とは
『サムライチャンプルー』は、マングローブ原作・制作によるオリジナルテレビアニメ作品、および、これを原作とした漫画作品。
『カウボーイビバップ』を手掛けた渡辺信一郎監督によるテレビアニメシリーズ。
フジテレビと関西テレビの深夜枠で、2004年5月19日から9月22日まで(フジテレビの場合)放送された。
全二十六話が制作されたが、地上波での放送はフジテレビの編成の都合上、第十七話で打ち切られた(関西テレビでの放送も、フジテレビ同様に第十七話まで)。
BSフジでは一話から十七話を第一シーズン、十八話から二十六話を第二シーズンとして放送した(第二シーズンは土曜朝10時30分から11時00分と深夜からの移動となったと共に金曜深夜にリピート放送もあった)。
後にアニマックスでも放送された。
Blu-rayBOXの発売に先駆け、2011年7月17日にニコニコ生放送にて、フジテレビ未放送のエピソードを含む全二十六話が一挙生配信されている。
サムライチャンプルー 1ノ巻 (角川コミックス・エース 119-1)
『サムライチャンプルー』の世界観
江戸時代の日本を舞台としているものの、チャンプルーの名前通り、随所に現代文化がミックスされた独特の世界観が特徴。
登場人物はカタカナ語(「バイト」、「モデル」など)や若者言葉(「マジ」、「たりぃ」など)を話し、金髪にピアスの若者やヒューマンビートボクサーが登場するなど、時代考証を無視した時代劇が展開されている。
渡辺監督によれば、これは作品に面白味と新鮮味を出すための演出であり、第一回の冒頭において視聴者に対し「ガタガタ言うな。黙って見やがれ」とのメッセージが送られている。
また、監督自身が好むヒップホップカルチャーが全編を通じて根底にあり、音楽のみならずブレイクダンスを用いた殺陣など演出方法もその影響を受けている。
あらすじ
現代より遥か昔、侍も平民も太平の世を謳歌していた江戸時代中頃の横浜。
天涯孤独の少女・フウは、「向日葵の匂いのする侍」の情報を求めて数多くのバイトをしていた。
そんなある日、ふとしたことで知り合った二人の男・ムゲンとジンを用心棒として、彼女は「向日葵の匂いのする侍」を探す旅に出ることを決意する。
基本はドタバタ時代劇
中身はぶっとび時代劇
だが映像美はオシャレ時代劇
時代考証こそ完全に無視せているが、基本的にはドタバタ時代劇である。
江戸時代のヒエラルキーも存在するし、その時代ならではの風習等、物語の大筋は時代劇そのものだといえる。
だが随所に見受けられる現代の言葉や、金髪にピアス、ヒップホップカルチャーという要素がぶっとび時代劇に仕上げている。
だが時代劇ならではの殺陣は健在で、ブレイクダンスの要素を取り入れるなど、現代風にアレンジされているとはいえ、さすが圧巻の映像美。
色彩感覚が豊かで、オシャレ時代劇にもなっている。
とにかくオシャレ。
各演出も秀逸で、時代劇が退屈だと思っている人には目から鱗の作品となっているだろう。
2004年と、なかなか古いアニメではあるが、今観ても遜色などは一切見受けられない。
だがこれほどの傑作でも、どうやら世間ではあまり知られていないらしい。
しかもいろいろな有料放送をみると、さらに課金しないと観れない状態になっていることが多い。
それほどの人気作なのか、我々の計り知れない何かしらの事情があるのか…
せっかく興味を持たれても気軽には観れない状況のようだが、もし機会があったなら是非観ていただきたい。
OPもEDも含め、すべてのクオリティが非常に高い傑作だ。
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