ガンダム Gのレコンギスタ
『ガンダム Gのレコンギスタ』とは
『ガンダム Gのレコンギスタ』(Gundam Reconguista in G)は、2014年10月より2015年3月までMBSほか「アニメイズム」B1にて放送されたテレビアニメ。
「ガンダムシリーズ」に属するロボットアニメ作品。
略称は「G-レコ」「Gレコ」。
富野由悠季監督が『∀ガンダム』以来15年ぶり、短編CG作品を含めると『リング・オブ・ガンダム』以来5年ぶりに「ガンダムシリーズ」の制作に携わった、テレビシリーズアニメ作品。
物語の舞台は『機動戦士ガンダム』などの「宇宙世紀」の延長上の未来「リギルド・センチュリー」で、機動兵器「モビルスーツ(MS)」や「ミノフスキー粒子」など宇宙世紀シリーズと共通の技術や設定が登場する。
複数の新作ガンダム作品のテレビシリーズを同時期に放映するのは2004年以来であり、本作の放送開始と同時にTXN系で別のガンダム作品『ガンダムビルドファイターズトライ』(『GBF-T』)が本放送を開始した。
新作ガンダムの同時期展開を記念して、2014年12月には『Gのコラボレーション トライキャンペーン』と題した両作品の登場人物共演によるコラボレーションCMが流された。
富野由悠季監督が手掛けた「ガンダムシリーズ」のテレビシリーズ作品としては最短の2クール分(全26話)となるが、これは「自身の年齢と体力の問題」と「アニメ業界の現状」を考えると2クール分が限界だったと話している。
まずは富野監督が個人的に、本作の初期稿となる全26話分のシナリオを書き上げてみた上で、新企画としてやっていける手応えを感じることができた頃、丁度その時期に制作会社のサンライズから新作テレビアニメ制作のオファーがあったことで、本作の企画が本格的にスタートした。
タイトル内の「G」には、「ガンダム」という意味も含まれるが、「Ground(大地)」が最も大きな意味となっている。
「レコンギスタ」は「レコンキスタ(スペイン語で復権・再征服の意)」からの造語で、「キ」の部分を「ギ」に変えたのは、タイトルに濁点と「ン」を入れなければ、タイトルに力強さがなくヒットしないという見解・ジンクスによる。
ガンダム30分テレビシリーズ作品としては、初の深夜枠(深夜アニメ)としての本放送作品であるが、監督を務める富野氏は本作を主人公ベルリとアイーダが地球⇒月周辺⇒金星方面へと旅立ち帰ってくるロードピクチャー(冒険譚)であると評しており、新しい世代の子供たちに見て欲しい作品であると強調していた。
なかでも特に小学校高学年〜中学生に観てほしいとしており、その理由は「一番、世間というものがわかってきて、疑問を感じる時期だから」とのこと。
それ以上の年齢の人は本作を観ても「役には立たない」とも答えている。
さらに本作を子供達に見てもらえるように王道のエンターテイメントとして作り、そのために韓国ドラマなどを参考にした、いわゆるベタとも言えるような王道な設定を盛り込んだと話している。
また “子供向け作品” の定義については、「子供に観てもらいたい作品ですが、“子供アニメ” にしているつもりはありません」、「僕は、単に分かりやすく噛み砕いたような作品が “子供向け作品” だとは思っていない部分があって、『ファーストガンダム』の時に出会ったような、どこか未来志向を持ってる人たちを刺激するような作品を作りたい」とも述べている。
これらの発言意図について、プロデューサーの小形尚弘氏は、「子供に見て欲しい作品=分かりやすい作品」という意味ではなく、疑問を感じさせる機構を劇中に多く配置し、将来の成長と生活の中からその答えを見つけて欲しいという、旧世代から子供たち新世代への願いなのではないかと解説している。
放送時間帯の希望はBS11「アニメ+」枠での1クール遅れネット、アニマックスでの約5か月遅れネットのゴールデンタイム帯放送で実現した。
また東京MXでも、本放送終了直後の2015年4月7日(『機動戦士ガンダム』第1話「ガンダム 大地に立つ」初放映記念日)より「アニメの神様」枠内の一作品として、本放送時よりも早い時間帯で再放送されることになった。
テレビシリーズ完結後のインタビューでは、盛り込みたい内容が多く「所詮 “ロボットもの” だからで諦めればいいのに、それ以上の何かを詰め込まずにはいられない悪い癖が出た」と、複雑な作品になってしまったことを反省しつつも「こんなにも見づらいアニメを作ってしまって申し訳ないという思いはある一方、でも “種” は蒔いたぞという自負心もあります。正直に言えば、個人的にはかなり好きな作品です」、「若い世代の視聴者が20年後に思い出してくれればいいと思っていて、そのための “種蒔き” をした意識はあるから無駄な仕事ではなかったと思っています」、「ヒット作とは言えませんが、今の時代に作っておいて良かったと自画自賛しています」と語っている。
本作の続編については「僕が続編を創ることはありません。孫の代に才能のある人が現れて、創っていただければと、そう思っています」と述べている。
本作と前作『∀ガンダム』を比較して富野監督は「『∀ガンダム』は「ガンダムの総決算」的作品であり、その “次” をみせる「脱ガンダム」には行っていなかった。だが、今回の『Gのレコンギスタ』は「脱ガンダム」をすることができた」と述べており、「脱ガンダム」するという挑戦が許されるのは、世界中に自分しかいないとも発言している。
「ガンダムシリーズ」としての本作の時系列は、『∀ガンダム』で描かれる「正暦(コレクト・センチュリー=C.C.)」よりも前の時代に位置すると関連書籍などでは紹介されていた。
しかし、本作のテレビシリーズの映像ソフト最終巻発売日の翌日のトークショーにて富野は、本作品は『∀ガンダム』から約500年後頃を想定して制作したと発言している。
これは、これまで公式が公開してきた時系列の設定(『Gのレコンギスタ』⇒『∀ガンダム』)と異なる上、宇宙世紀を「終焉から1000年以上の “前世紀”」として扱う『Gのレコンギスタ』の設定と、宇宙世紀を「約1万年前の “太古”」として扱う『∀ガンダム』の設定とで矛盾が生じる。
この発言と同時に富野監督は、自身が単独でシリーズ全体の設定を決定する権限がないことにも触れ、「(公式が自身の見解と異なる時系列を発表していたことについて)それはそれでいいんです」「皆さんなりに “ガンダム全史” みたいなものを作っていたたければいい」と前置きしつつも「その時には『Gのレコンギスタ』の位置付けが、今言った所(『∀ガンダム』⇒『Gのレコンギスタ』)に置いていただけたら嬉しく思います」と述べている。
この発言を受けて、聞き手を務めていた本作のプロデューサーであるサンライズの小形尚弘氏は「色々と整理したいと思いますので、来場者の皆さんは今日聞いたことは一旦胸の内にしまって頂いて。次の何かの機会に、しれっとそうなってる可能性はありますので」と答えている。
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『ガンダム Gのレコンギスタ』の世界観と歴史
リギルド・センチュリー(Regild Century)
『機動戦士ガンダム』などの物語の舞台であった「宇宙世紀」の後に制定された年号。
略称は「R.C.」。
「リギルド」は「再鍍金」の意味で、虚飾にまみれた大人たちの世界の鍍金を、若者たちが剥がして新たな世界を築いていくという含意からきている。
本作の物語は、改号から10世紀以上が経過し、宇宙世紀時代の記憶も薄れたR.C.1014年が舞台となる。
宇宙世紀が何世紀まで続いたのかは不明だが、劇中では「宇宙世紀を含めて2000年を越す歴史」がある旨の台詞がある。
R.C.の世界では、宇宙世紀時代の技術体系を進歩させることは「アグテックのタブー」として禁忌とされているが、あくまでそれ以上の技術の「進歩」が禁止されているのであって、在来の技術自体は存続し使用されている。
国家・組織・施設
本作の主な舞台は、地球上のキャピタル・タワー周辺の都市国家「キャピタル・テリトリィ」とそれに敵対しつつある大陸国家「アメリア」、月の裏側の宙域のスペースコロニー国家「トワサンガ」、金星方面宙域のスペースコロニー国家「ビーナス・グロゥブ」の4つの国家となる。各国家もいわゆる “保守派” と “改革派” (例を挙げると【キャピタル・テリトリィ⇒キャピタル・ガードとキャピタル・アーミィ】、【トワサンガ⇒本国守備隊とドレット軍】、【ビーナス・グロゥブ⇒テン・ポリスとジット団】など)がいるなど、単純に一枚岩ではない。
主立って戦闘を繰り広げ、劇中の最終決戦まで絡む組織は、4つの国家それぞれの “改革派” である「キャピタル・アーミィ」、「アメリア軍」、「ドレット軍」、「ジット団」の4つの勢力である。
主人公のベルリとアイーダが属する「海賊部隊」は、本来アメリア軍の秘密独立部隊であったが、旅をするうちに4つの国家それぞれの穏健派な人々が乗り合わせる中立的な立場となり、戦争を防ごうと奔走する。
劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』
2017年4月、イタリアで開催されたアニメ系イベント「Romics」に富野監督が招かれた際、テレビシリーズをベースにした全5部作の劇場版映画制作を予定していることを言及。
2018年11月、東京都で開催された『機動戦士ガンダム40周年プロジェクト』発表会にて、新規カットを追加した劇場アニメーションの2019年の公開が正式に発表された。
タイトルからはテレビシリーズにあった『ガンダム』の表記は省略されている。
第1部『Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター』
2019年11月29日に2週間限定で全国24館で公開、および各動画配信サイトで有料配信。
キャッチコピーは「世界の子供たちに送る 未来へのメッセージ」。
2020年1月には追加で14館でセカンドラン公開。
入場者特典は予告絵コンテ。
テレビ本編第1話から第5話までの再編集と新規カットで構成される。
Blu-rayパーフェクトパックおよび限定特装版、通常版(Blu-ray、DVD)は2020年1月28日発売。限定版映像特典として監督の密着ドキュメント『「富野由悠季から君へ2 “Update of G”」ドキュメントI』、『モビルスーツ学園 帰ってきたG-レコ学園』を収録。
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第2部『Gのレコンギスタ II ベルリ 撃進』
2020年2月21日に全国29館で2週間限定公開。
同日正午より各動画サイトで有料配信。
キャッチコピーは「海賊になれって 本当ですか!? 強敵強襲!! 南国大決戦!!」「大スペクタルヒット!第二部が早くも劇場上映!!」。
パーフェクトパックおよび限定特装版は『富野由悠季から君へ2 “Update of G” ドキュメントII』、『モビルスーツ学園 帰ってきたG-レコ学園』を収録。
テレビ本編第6話から第11話までの再編集と新規カットで構成される。
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第3部『Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産』
2021年7月22日に公開。
キャッチコピーは「愛の色合い宇宙を染める」。
第4部『Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛』
第5部『Gのレコンギスタ V 死線を超えて』
第4部は2022年7月22日、第5部は同年8月5日2作連続公開。
キャッチコピーは「過去をめぐり、少年と少女は未来を見た!」。
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あらすじ
技術文明の頂点を極めながらも、宇宙戦争の歴史となり人類が滅亡しかけた宇宙世紀が終焉し1000年以上の時が過ぎた。
生き残った人々は「リギルド・センチュリー(R.C.)」という新たな世紀を迎え、技術進歩に自ら制限をかけることで再び繁栄を始めていた。
前世紀の遺物・軌道エレベータのキャピタル・タワーは、宇宙から供給される唯一のエネルギー源フォトン・バッテリーを地球に搬入する唯一の経路として神聖視され、慎重に復元・維持されていた。
かつて南米と呼ばれたエルライド大陸にある地球側基地とその周辺キャピタル・テリトリィは、世界的な「聖地」となっていた。
また世界的宗教「スコード教」は宇宙からの恵みへの感謝と技術の発展・進歩を禁じているからこそ現在の平和と繁栄があると説き、人々に浸透していた。
一方、かつて「北米」と呼ばれたアメリア大陸の国家「アメリア」と、かつての欧州地域の国家「ゴンドワン」とは、あたかも旧世紀以前のような大陸間戦争を始めていた。
彼等はより強力な武装を求め、禁忌である封印された宇宙世紀時代の技術を、「ヘルメスの薔薇の設計図」と呼ばれる密かに流通していた技術データベースから採掘・復元し始めてしまう。
アメリアはいち早く宇宙戦艦を試作建造するが、国際会議の反発に遭い解体廃棄したと発表する。
だが密かに諜報独立部隊である「海賊部隊」に与えて運用を開始し、タワーからフォトン・バッテリーを強奪するなどの作戦を行わせ、宇宙技術の運用ノウハウを蓄積する。
キャピタル側は従来の自衛組織キャピタル・ガードによる警備体制や装備見直しを迫られ、対外対抗組織「キャピタル・アーミィ」設立や対抗技術の導入検討を始める。
また、アメリアはこれも「禁忌破り」である天体観測によって月周辺の小天体の活発化を知り、「宇宙からの脅威」が来襲する可能性について憂慮しはじめる。
そんなある日、宇宙から所属不明のMSがキャピタル・テリトリィに降下してきた。
このMSが物語の主人公のキャピタル・ガード候補生の少年ベルリ・ゼナムと、海賊部隊の少女アイーダ・スルガンを引き合わせ、物語は始まる。
富野節が全開
癖のある台詞回しによるキャラの会話は面白い
富野由悠季監督は作品に登場するキャラクターに生々しい肉付けをすることで知られる。
よって作中で交わされるキャラクター同士の会話も説明くさかったり芝居がかったモノではないのである。
それこそ我々が日常的に使うような口調で喋っていると言っていい。
設定上作中世界では常識である語句やスラングを何の説明も無しに喋らせたりする事もよく有る。
このため視聴者にとっては突拍子もない台詞がたびたび登場することになるのである。
これは登場キャラクターが状況に応じたテンションとその場の勢いでしゃべっているためである。
『ガンダム Gのレコンギスタ』でも、アイーダ・レイハントンを演じた嶋村侑氏はアフレコ撮影の際、主人公のベルリ・ゼナムとアイーダの間で会話が噛み合っておらず、その点のディレクションで音響監督から何度かNGを食らった際、カメラのインタビューに対して
「お互い自分の言いたいことを言っているだけで、相手の話を聞く気がないんですよね」と、この二人の会話の不一致さに関する考察を行っていたらしい。
これは富野作品の多くに通ずるものである。
ただし、富野氏自身は説明不足を計算付くで演出しており、細かい設定の説明をしなくても物語自体はきちんと進むように構築されており、視聴者側に設定が伝わらなくても気にならないようになっている作品が多い。
わかりづらい内容が賛否両論
率直な意見として、とにかく話がわかりにくい。
その大きな理由としては、キャラクターが頻繁に組織間を行き交うことにある。
しかも陰謀とか心理描写などの、組織間を行き交う動機が不透明で視聴者にはまったくわからない。
前の回では行動を共にしていた仲間が、次の回では敵になっているというハチャメチャ展開なんてザラである。
これによりシナリオ、キャラは破綻しているといってもいいだろう。
しかし個人的にはそれほど嫌ではない。
ガンダムシリーズとは、もともと最初はよくわからないものである。
それが富野由悠季監督が自ら脚本・監督を務めた作品となれば、よくわからないことが当然ともいえる。
ここまでくると、むしろわかりづらくなるようにわざとしているのではないかと疑うほどである。
『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場する主なモビルスーツ
HG 1/144 ガンダム G-セルフ (パーフェクトパック装備型) (ガンダムGのレコンギスタ)
HG 1/144 ガンダム G-ルシファー (ガンダム Gのレコンギスタ)
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