(たぶん)報道されなかった日本の闇ニュース[12-1]
木原誠二官房副長官 妻の前夫「怪死」事件…再捜査を求める遺族の涙と "陰の総理" への不信感
「私は、ただ真実が知りたいのです」──遺族は涙ながらに訴えた。
週刊文春が3週連続で詳報した木原誠二官房副長官の妻の前夫・安田種雄氏(享年28)の不審死事件を巡り、遺族が2023年7月20日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開き、同17日付で所轄の大塚警察署長に再捜査を希望する上申書を提出したと報告した。
種雄氏の父親(70)は嗚咽まじりに「テレビ局や新聞社の皆さまには、この事件に関心を持って広く報じていただきたい」と呼び掛けたが、その願いは大手メディアに届くのか。
種雄氏の遺体は2006年4月、東京・文京区大塚の自宅で発見。
第一発見者は父親だった。
ナイフを頭上から喉元に刺したとみられ、死因は失血死。
警察は当初、自殺と判断したが、父親は動機が見当たらず、現場の状況にも不審点を抱いていた。
「右太ももの20~30センチ先には細長いナイフがきちんと置かれていました。傷は喉元から肺にまで達していた。自分をそんなふうに刺した上で足元にナイフをきちんと置いてから絶命することがあり得るでしょうか」(父親)
12年後の18年4月、警視庁捜査1課が再捜査を開始したが、たった1年足らずで突然、父親は捜査の縮小を告げられたという。
以降、遺族への警察からの連絡は途絶えたまま。
種雄氏の最後の足取りの手がかりとなる本人の携帯電話も返してもらえていない。
事件当時、種雄氏は夫婦関係が悪化。
離婚の話が出ていた。
妻は後に銀座のホステスとなり、14年ごろに再婚。
その再婚相手こそ岸田首相の側近で「陰の総理」と称される木原氏だ。
文春は、木原氏の妻が再捜査時に事件の重要参考人として事情聴取や家宅捜索を受けていたと報道。
木原氏の愛人が、木原氏本人から「俺がいなくなったらすぐ(妻が)連行される」と聞かされたことを知人に打ち明ける音声もネットに公開した。
妻の父は警視庁の警察官。
加えて木原氏の家族ということで妻に対する捜査のハードルが上がった──それが文春の見立てだ。
会見では種雄氏の遺族も、妻への不信感をにじませた。
大手メディアは黙殺状態
父親は遺体発見後に警察に通報、捜査員が駆けつけるまで現場で妻と幼かった子ども2人と顔を合わせなかった。
事件当日、警察署にいた妻の兄に「嫁はどうしていますか」と尋ねると「今、事情聴取を受けている」と聞かされたという。
「種雄は自宅に1人でいたと思っていたら、後に捜査員から『(嫁は孫と)隣の部屋で寝ていたと供述している』と聞かされてビックリした。
思わず捜査員に『(孫たちは)生きていますか』と聞き返したほどです。隣の部屋は種雄の遺体が見つかった部屋から狭い廊下を挟んで1メートルくらいしか離れていない。隣の部屋のドアは閉まっていたので、まさか(嫁と孫が)いるとは思わなかった」(父親)
その後、しばらくして妻から遺体を引き取らない旨の電話があり、種雄氏の母親が「せめて葬式には孫を連れて線香の1本でもあげに来てください」と告げると、電話はプツリと切れたという。
以来、孫2人には会えていないという。
遺族は「事実無根ではありません」と
木原氏は文春の個別の質問に対し、一括して「事実無根」と回答。
弁護士を通じて司法記者クラブに文書を送付し、文春の記事を〈史上稀にみる人権侵害〉として刑事告訴を行うと宣言している。
木原氏に対し、遺族は「私たちが今ここにいるのが事実というか全て。事実無根ではありません。訴えるのではなく、皆の前で説明して欲しい」(種雄氏の長姉)と訴えた。
文春の記者が司会を務めた異例の形の会見には、50人超の報道陣が詰めかけた。
クラブに加盟する大新聞・TVの記者も参加していたが、会見の模様を詳細に報じる大手メディアは皆無に等しく、黙殺状態だ。
このままでは遺族の無念は晴れない。
ビックモーター騒動へのミスリードに騙されるな
この国では、政治家のスキャンダルを別のスキャンダルが打ち消すという、誰かにとって非常に都合の良い奇妙な仕組みが出来上がっている。
そもそもビックモーターの不正が発覚したのはずいぶんと前のこと。
記憶ではたしか、不正を指導したマニュアル動画がYouTubeに流出したことに端を発する。
それが何故今さら大炎上しているのか?
それはマスコミが政治家に忖度し、ミスリードを謀っているに他ならないと著者は思う。
木を隠すなら森。
ミーハーで忘れっぽい奴隷根性丸出しの今の日本人には最も有効な手法だ。
所詮国民なんてちょろいもんだと政治家は舐めている。
喉元過ぎれば熱さを忘れる日本国民を、政治家はこれほどまでに舐めているのだ。
これでもまだ平気でいられるなら、今すぐ耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ。
世の中に不満があるなら自分を変えるしかない。
この国で幸せになりたいのなら、声を上げて行動しよう。
この期に及んでまだ支持率が上がるものだと思い上がった現政権に鉄槌を。
変えるのは今。
問題となっている事件は、木原氏本人が関わったものではない。
だが、もし擁護しているのだとしたら国会議員たる彼の罪は果てしなく重い。
こうなった以上、政治家である木原氏は説明責任を果たすべきである。
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