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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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情報操作や印象操作はこうして起こる!【大河ドラマ『どうする家康』不人気の理由】第43回「関ヶ原の戦い」で感じた歴史認識への酷すぎるミスリード。

 

 

 

 

大河ドラマ『どうする家康』不人気の理由

第43回「関ヶ原の戦い」で感じた歴史認識への酷すぎるミスリード

 

 

大河ドラマ『どうする家康』

 

 

『どうする家康』は、2023年(令和5年)1月8日から放送されているNHK大河ドラマ第62作。

原案・脚本は古沢良太氏、主演は松本潤氏。

徳川家康の生涯を新たな視点で描く。

 

 

 

歴史に残る大失敗作時代劇『どうする家康』

 

 

嵐・松本潤氏が徳川家康を演じ、リーガル・ハイ』『コンフィデンスマンJP』を手掛けた古沢良太氏が脚本を担当し、その厳しい選択だらけの人生を描くNHK大河ドラマ『どうする家康』

しかしその評価は今世紀最大の問題作。

徳川家康という人気武将や豪華俳優で開始当初こそ話題になりはしたが、回を重ねるごとに悪評が続いている。

放送直後から、装填に時間がかかるとされる火縄銃を連射するシーンや、第4話で登場した清洲城が中国の紫禁城のように描かれたシーンなどに対し、ネットを中心に《歴史考証はしっかりしてほしい》とツッコミが入っていた。

一方で、《大河として見るとつまらんけど、るろうに剣心的なファンタジー目線で見ると大変面白い》《大河というか歴史ファンタジー感だな。そう思って視ると面白いけど》と、史実をもとにしたファンタジー作品と割り切れば面白いと評価する声も見られた。

大河ドラマが史実を基にした時代劇ではなく、史実を基に空想されたフィクションだというなら、まったく問題はない。

ただ、大河ドラマを史実を基にした時代劇と受け止めている視聴者は非常に多いのだ。

 

 

 

情報操作や印象操作はこうして起こる

 

 

大河ドラマ=史実を基にした時代劇。

それが一般的な大河ドラマへの認識だと思うし、視聴者は自分が知る歴史の新解釈を期待している。

が、あくまでそれは史実を基にした範疇でのこと。

歴史の空白部を埋めることであり、捏造・改変などは一切望んでいないのだ。

もちろんドラマなのだから多少の脚色くらいなら許容範囲であるが、それが明らかな印象操作になるならば、歴史ファン・歴ヲタとしては断じて許し難いことである。

なぜならそれは、大河ドラマを史実だと信じて疑わない視聴者の思想誘導へと繋がるからだ。

そしてそういう人間の大量生産が、ひいては情報統制や情報操作への豊かな土壌となるのだ。

ましてやそれが人気俳優や所属事務所への忖度を感じさせるものならば最悪だ。

演じる歴史上の人物の真実を、人気取りのために捏造するなど愚の骨頂。

歴史的偉人の侮辱であり、歴史への冒涜である。

しかし残念ながらそれは起こる。

今までも細かい捏造はたくさんあったが、決定的だったのは大河ドラマ『どうする家康』第43回「関ヶ原の戦いの描き方だった。

 

 

 

 

 

 

 

大河ドラマ『どうする家康』第43回「関ヶ原の戦い」で感じた歴史認識への酷すぎるミスリード

 

 


www.youtube.com

 

 

井伊直政の抜け駆け

 

戦国時代の戦さでは先陣を務める武将があらかじめ決められている。

当然だ。

誰彼構わず先陣争いしていたら、どんな大軍もただの烏合の衆でしかなくなる。

戦術どころの話でなくなる。

だから戦国時代の戦さには、れっきとした秩序が存在していたのだ。

関ヶ原の戦いでも、もちろんあらかじめ先陣は決められていた。

福島正則である。

戦さの先陣を務めることは武将にとって最高の誉れである。

故に、悪意ある抜け駆けなどは決して許されない。

そんなことをしようものなら、抜け駆けされた方の武将の忠誠は著しく低下し、後世の火種にもなりかねない。

だから上手に抜け駆けするためには、大義名分が必要となる。

関ヶ原の戦いは正確には豊臣家臣同士の戦さだったが、徳川か豊臣か、事実上の天下人を決める戦いだった。

そんな大事な戦さの先陣を、豊臣譜代の福島正則に務めさせるわけにはいかない。

それはこれからの世を治める徳川家にとって大きな弊害となる。

天下分け目の戦さの先陣は、次期天下人である徳川家でなければならなかった。

そこで井伊直政は考えた。

これが初陣となる徳川家康の四男・松平忠吉の後学のため物見と称して、前線に陣を構える福島正則隊を追い越し最前線まで前進。

そのどさくさに紛れて敵方に向かって真っ先に鉄砲を撃ちかけた。

これが開戦の合図になる。

もちろん福島正則隊も井伊直政隊のこの抜け駆けを黙って見過ごしたわけではない。

井伊直政隊が松平忠吉隊を引き連れて押し通ろうとした際、福島隊先手の可児才蔵がこれを通さじと押し留めている。

しかし『どうする家康』では、このような戦さの作法や政治的な駆け引きは一切削り落とされている。

松平忠吉の登場すらなく、ただ格好良く井伊直政が先陣を切る姿が垂れ流されていただけだった。

たしかに結果だけみればこれは史実と合致する。

しかしなぜこうなったのかの過程も描かず、結果だけを誇張しただけの演出に過ぎない。

これは視聴者にあれこれ考えられないよう巧妙に工夫された、あまりに酷いミスリードである。

これを人気俳優や所属事務所に対する忖度と感じてしまうのは、著者の勘繰りすぎなのだろうか?

 

 

大谷吉継隊壊滅

 

関ヶ原の戦いで両軍合わせ唯一自害した武将がいる。

大谷吉継である。

劇中では役職の刑部小輔に由来した大谷刑部の名で親しまれている。

大谷吉継は業病を患って失明し、関ヶ原の戦いでは輿に乗って軍の指揮を執ったが、小早川秀秋らの離反で敗戦すると家臣・湯浅隆貞の介錯切腹して死去したとされている。

『どうする家康』でも、大まかにはその様に描かれているが、こちらもあまりにもお粗末だ。

大谷吉継隊は、小早川秀秋の裏切りを事前に予想していたにもかかわらず、いざ裏切りが発覚すると呆気なく劇的に壊滅して果てている。

たしかにドラマチックな演出ではあるが、史実の大谷吉継隊はそんなに簡単に壊滅していない。

現在伝わる史実では、松尾山に布陣していた小早川秀秋隊1万5,000人が東軍に寝返り大谷隊を攻撃するが、初めから小早川隊の謀叛に備えていた直属の兵600で迎撃し、更に前線から引き返した戸田勝成・平塚為広と合力し、兵力で圧倒する小早川隊を一時は500メートル押し戻し2、3回と繰り返し山へ追い返したという。

つまりは、大谷吉継の壊滅の直接の原因は小早川隊の謀叛ではないということ。

小早川隊の謀叛はキッカケに過ぎない。

大谷吉継隊壊滅の直接の原因は、吉継が追撃を仕掛けたところへ、秀秋の裏切りに備えて配置していた脇坂・朽木・小川・赤座の4隊4200人が東軍に寝返り突如反転、大谷隊に横槍を仕掛けたことにある。

要するに、予想外の裏切りの連鎖が大谷吉継隊壊滅させたのである。

そして大谷吉継隊壊滅が戦さの趨勢をも決定づけている。

このように関ヶ原の戦いにおいて、大谷吉継隊の存在は非常に重要な意味を持っているのだ。

しかし『どうする家康』では、過剰で劇的な演出によりその最期が多少印象的ではあっても、大谷吉継の登場機会があまりにも少なすぎる。

これまたなぜこうなったのかの過程も描かず、結果だけを誇張しただけの描写だった。

大戦のキーパーソンの描き方がぞんざいだったのは、やはりこれも人気俳優に対する忖度なのだろうか?

 

 

戦後、石田三成との対面

 

関ヶ原の戦いの敗走の後、捕らえられた石田三成徳川家康と対面する。

このシーンはある程度の想像が反映されていはしたが、たいした違和感もなく、滞りなく対面は終わる。

だが、ひとしきり会話し終えた後、家康が先に席を立つという違和感は拭いきれるものではなかった。

本来なら、罪人扱いである石田三成が引っ立てられて然るべきシーン。

ましてや相手が次期天下人の徳川家康となれば、言いたいことを言い終わればさっさと去っていいわけはない。

互いの立場をはっきりさせるためにも、石田三成は罪人でなければならない重要なシーンなのである。

それがさも格好良さげに先に席を辞す家康。

たしかに三成をおいて去る方が劇的に観えるかもしれない。

だがそんな格好つけでは、天下など治められるわけがない。

そんな甘い考えでは元和偃武など夢のまた夢なのだ。

これが家康と三成のどちらに忖度した結果なのかはわからない。

しかし見栄えばかりを気にした演出は、苛立ちを募らせるばかりである。

何より、美しく描きすぎる時代劇にリアリティなど一切感じることができない。

武士の美学はたしかに美しいが、武士は同時に血で血を洗う生臭さも併せ持っていた。

それが事実であり、歴史なのだ。

最近のテレビでは、あらゆる残酷なシーンが激減している。

コンプライアンスというやつのせいなのだろうが、残酷なシーン、とりわけ死を直視させない風潮は、死へのリアリティを失わせる。

過程を端折り結果だけを与えられ続けた人は思考を停止させ、ろくに考えることなく凄惨な事件を引き起こす。

与えられた情報だけを鵜呑みにするのは、今の日本では非常に危険なこと。

こんなテレビドラマにすら情報操作で溢れている。

ゆめゆめ忘れないてはいけない。

 

 

どうする家康 完結編 NHK大河ドラマ・ガイド

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