2023年大河ドラマ
どうなる?『どうする家康』
2023年大河ドラマ
『どうする家康』とは
『どうする家康』は、2023年(令和5年)1月8日から放送されているNHK大河ドラマ第62作。
古沢良太氏が脚本と原案を担当し、嵐の松本潤氏が主演を務める。
大河ドラマで徳川家康が主人公となるのは3度目であり、単独としては『徳川家康』(1983年)以来40年ぶり。
歴代大河ドラマの視聴率ランキング
1.『独眼竜政宗』(1987年) 39.7%
主演:渡辺謙
2.『武田信玄』(1988年) 39.2%
主演:中井貴一
5.『おんな太閤記』(1981年) 31.8%
主演:佐久間良子
6.『徳川家康』(1983年) 31.2%
主演:滝田栄
7.『秀吉』(1996年) 30.5%
主演:竹中直人
8.『いのち』(1986年) 29.3%
主演:三田佳子
9.『八代将軍吉宗』(1995年) 26.4%
主演:西田敏行
10.『草燃える』(1979年) 26.3%
11.『太平記』(1991年) 26.0%
主演:真田広之
12.『黄金の日日』(1978年) 25.9%
主演:市川染五郎
13.『天と地と』(1969年) 25.0%
主演:石坂浩二
14.『元禄太平記』(1975年) 24.7%
主演:石坂浩二
15.『信長』(1992年) 24.6%
主演:緒形直人
16.『篤姫』(2008年) 24.5%
主演:宮﨑あおい
17.『勝海舟』(1974年) 24.2%
主演:渡哲也・松方弘樹
18.『風と雲と虹と』(1976年) 24.0%
主演:加藤剛
19.『峠の群像』(1982年) 23.7%
主演:緒形拳
20.『源義経』(1966年) 23.5%
主演:尾上菊之助
21.『毛利元就』(1997年) 23.4%
主演:中村橋之助
22.『翔ぶが如く』(1990年) 23.2%
23.『国盗り物語』(1973年) 22.4%
24.『利家とまつ』(2002年) 22.1%
25.『春の坂道』(1971年) 21.7%
主演:中村錦之助
26.『新・平家物語』(1972年) 21.4%
主演:仲代達矢
27.『天地人』(2009年) 21.2%
主演:妻夫木聡
29.『徳川慶喜』(1998年) 21.1%
主演:本木雅弘
30.『樅の木は残った』(1970年) 21.0%
主演:平幹二朗
31.『獅子の時代』(1980年) 21.0%
32.『功名が辻』(2006年) 20.9%
33.『花の生涯』(1963年) 20.2%
主演:尾上松緑
33.『元禄繚乱』(1999年) 20.2%
主演:中村勘九郎
34.『義経』(2005年) 19.5%
主演:滝沢秀明
35.『三姉妹』(1967年) 19.1%
36.『花神』(1977年) 19.0%
主演:中村梅之助
37.『龍馬伝』(2010年) 18.7%
主演:福山雅治
37.『風林火山』(2007年) 18.7%
主演:内野聖陽
38.『北条時宗』(2001年) 18.5%
主演:和泉元彌
38.『葵徳川三代』(2000年) 18.5%
39.『春の波涛』(1985年) 18.2%
主演:松坂慶子
40.『炎立つ』(1993年) 17.7%
40.『江』(2011年) 17.7%
主演:上野樹里
41.『新選組』(2004年) 17.4%
主演:香取慎吾
42.『琉球の風』(1993年) 17.3%
43.『武蔵』(2003年) 16.7%
主演:市川新之助
44.『真田丸』(2016年) 16.6%
主演:堺雅人
45.『軍師官兵衛』(2014年) 15.8%
46.『八重の桜』(2013年) 14.6%
主演:綾瀬はるか
47.『竜馬がゆく』(1968年) 14.5%
主演:北大路欣也
48.『麒麟がくる』(2020年) 14.3%
主演:長谷川博己
49.『花の乱』(1994年) 14.1%
主演:三田佳子
50.『青天を衝け』(2021年) 14.07%
主演:吉沢亮
51.『おんな城主 直虎』(2017年) 12.77%
主演:柴咲コウ
52.『西郷どん』(2018年) 12.69%
主演:鈴木亮平
53.『鎌倉殿の13人』(2022年) 12.62%
54.『花燃ゆ』(2015年) 12.0%
主演:井上真央
54.『平清盛』(2012年) 12.0%
主演:松山ケンイチ
55.『いだてん』(2019年) 8.16%
上位を占めるのはいずれもテレビが娯楽だった頃の作品ばかりだ。
そんな中でトップ10入りした『秀吉』(1996年) と『八代将軍吉宗』(1995年) は、時代背景を考えれば大健闘だといえるだろう。
意外だったのは福山雅治氏主演の『龍馬伝』(2010年)が、いまひとつ奮っていないこと。
そのことから推察すると、どうやら出演者云々で人気が左右されるわけではないようだ。
ただ、主演俳優の好き嫌いで不評を買うケースも…。
大河のキャスティングは、殊の外難しいらしい。
また『篤姫』(2008年)や『江』(2011年)など、一見地味とも思えるテーマの作品でも、女性層に共感を得られれば大やけどしないことが見て取れる。
しかし同じ女性目線でも『八重の桜』(2013年)や『おんな城主 直虎』(2017年)は苦戦している。
いかに女性目線とはいえ、直接戦いに身を投じるのは違うということか。
近年の作品が軒並み下位にランクインされているのは、やはりテレビ離れの結果だろう。
数字だけみれば、もはや大河ドラマは国民的な作品ではないのかもしれない。
はてさて、『どうする家康』はどうなる?
がっかりした大河ドラマ
まさかの三谷作品が上位に…ぶっちぎりワーストは「ノリが独特すぎて」視聴率も最低
2023年1月8日からNHK大河ドラマ『どうする家康』の放送が開始。
他の出演者は織田信長に岡田准一氏、正室・築山殿に有村架純さんなど。
毎年、さまざまな話題を呼ぶ大河ドラマだが、これまででもっとも「期待はずれ」「おもしろくなかった」作品は何なのか。
全国の30代以上の女性500人にアンケート調査を実施した結果が意外なものだった。
対象としたのは、2003年『武蔵 MUSASHI』から2022年『鎌倉殿の13人』までの20作品。
視聴者をもっともがっかりさせた大河ドラマは何だったのか?
ワースト1位は2019年の『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(主演・中村勘九郎、阿部サダヲ)で、ダントツの143票。
約3人に1人が選んだという結果になった。
その理由は――。
- 話にまとまりがなく、内容がわかりづらかった。ビートたけしの活舌が悪く、セリフが聞き取れなかった。
- テーマが地味。主演俳優にも華がなかった。
- ノリが独特すぎて、大河ドラマ向きの脚本ではなかった。宮藤作品は好きなのですが…
- ストーリーが複雑すぎる。時代がいったりきたりして、とにかくわかりづらかった。
脚本は宮藤官九郎氏。
朝ドラ『あまちゃん』はじめ、数々の人気作品を生み出す稀代のヒットメーカーだが、大河ドラマは勝手が違ったようである。
オリンピックと落語の話が交互する複雑な構成は、大河ファンには受け入れられなかったようだ。
平均視聴率も8.2%で、歴代大河のなかで唯一10%割れを記録している。
2位は2022年『鎌倉殿の13人』(主演・小栗旬)で67票。
- 有名な俳優さんが入れ代わり立ち代わり出演して、落ち着かない。
- 三谷さんの陳腐な演出が苦手。
- ちょこちょこ入るコメディっぽい感じが受け入れられなかった。
こちらもヒットメーカー、三谷幸喜の手による脚本だが、大好きな人も多いぶん、苦手な人もいるということらしい。
『いだてん』『鎌倉殿』とも、脚本家の色が強いことが、視聴者にマイナスの印象を残したのかもしれない。
3位は2003年『武蔵 MUSASHI』(主演・市川新之助)で47票。
- 市川海老蔵が好きではないので。
- 主演俳優が気に入らない。
- 全体的に暗いムードのドラマだった。
主演・市川團十郎の好き嫌いがこの数字だったのかもしれない。
- 主演俳優が好きではない。
- 主演の香取さんの演技力。
- あまりに軽薄な感じで、視聴に耐えられなかった。
こちらも主演俳優の好き嫌いが裏目に出た結果となった。
- 全体的に画面が暗く、よく見えなかった。ストーリーも暗かった。
- すべてに暗く、憂鬱な作品。
題材そのものがキツかったのか…。
以下は次のとおり。
7位. 2017年『おんな城主 直虎』主演・柴咲コウ(25票)
8位. 2011年『江〜姫たちの戦国〜』主演・上野樹里(21票)
9位. 2015年『花燃ゆ』主演・井上真央(20票)
10位. 2021年『晴天を衝け』主演・吉沢亮(17票)
12位. 2013年『八重の桜』主演・綾瀬はるか(11票)
15位. 2006年『功名が辻』主演・仲間由紀恵、上川隆也(7票)
前述した視聴率ランキングと結果が微妙に異なっているのが興味深い。
しかしこうなると、何をもって「面白い」とするかがよくわからない。
そもそも歴史に興味がないように思えてならない結果である。
『どうする家康』はどうなる?
そもそも今作主人公の徳川家康は、歴史好きの間でもすこぶる人気がない人物。
源頼朝と並び不人気の偉人なのである。
所謂「しわい」家康に、信長・秀吉のような派手さはない。
ぶっ飛んだ逸話も少ない。
伝えられる逸話には疑問が残るものも多数あるが、家康が神格化されたことで真実は闇に消えた。
ブラック家康の顔は永遠に闇の中だ。
しかし本当にみたいのは、歴史の闇に消された本当の顔。
清濁併せ呑んだ覇者の姿である。
もし『どうする家康』が広く知られる家康像以外の顔を描けたなら、歴史好きは間違いなく食いつく。
ただその場合、一般視聴者は引いてしまうだろうが…。
誰もが知る徳川家康。
広く知られるからこそ、逆に意表をついた描き方が難しいともいえる。
やはり作品の成否は、歴史の空白をどう描くかに掛かっている。
兆しはある。
本作は『リーガル・ハイ』『コンフィデンスマンJP』シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛けているからだ。
これには否が応でも期待せずにはいられない。
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