恋じゃなくなる日 / B'z (1992年)
「恋じゃなくなる日」とは
「恋じゃなくなる日」は、日本の音楽ユニットB'zが1992年12月9日にBMGルームスからリリースした4作目のミニ・アルバム『FRIENDS』に収録されている楽曲。
シングルカットはされていない。
にもかかわらずファンからの人気は高く、ベスト・アルバム『B'z The Best "ULTRA Treasure" 』のファン投票で10位にランクインして収録された。
2014年にファンクラブ会報で行われた「まだ自身は聴いたことがないけれど、いつかLIVE-GYMで聴きたいと夢見ている曲」のアンケートで3位、2017年に同会報で行われた「LIVE-GYMで聴きたいB'zナンバー」のアンケートでも3位に選ばれている。
ライブでは「B'z LIVE-GYM '93 "RUN" 」以降長らく演奏されていなかったが、2021年に行われた「B'z presents LIVE FRIENDS」で約28年ぶりに演奏されている。
名盤『FRIENDS』
本作は全楽曲で1つのストーリー性を持たせたコンセプト・アルバム。
内容は「回想」「再会」「葛藤」「解決」のシーンからなるラブストーリーで、アルバムタイトル『FRIENDS』はストーリーのテーマにあたる。
ファンのみぞ知るような本作収録曲の中で、唯一一般的にヒットしたのが「いつかのメリークリスマス」。
この「いつかのメリークリスマス」が、「回想」シーンにあたる。
今どき、このようなコンセプトで制作されるアルバムなんてほとんどないのだろう。
だが、B'zファンの中ではいまだに絶大な人気を誇る。
発表から30年以上経った今でも、毎年冬になるとヘビロテ必至の超名盤なのである。
「いつかのメリークリスマス」を超えた知る人ぞ知るクリスマスの超名曲
次曲「恋じゃなくなる日」へと繋ぐ、インストゥルメンタル「Love is ...」のキーボードで演奏されたオルゴールのような雰囲気が、華やかなクリスマスの裏に潜むそこはかとない寂寥感を煽りたてる。
そうして流れ始める「恋じゃなくなる日」のイントロ。
本作は『FRIENDS』の「葛藤」にあたる。
「いつかのメリークリスマス」のようなシンプルでわかりやすい詞ではなく、現在・過去・未来が入り混ざった複雑な心情を紡ぎ出した本詞が自らのいつかの思い出と重なり、さらなる寂寥感に襲われる。
恋という形のために
壊れるものがあること
知っているのに会いたくなるのは
恋だから 愛だから それとも(Why needs love?)
著者にとって、B'zのクリスマスソングといったら「いつかメリークリスマス」ではなく「恋じゃなくなる日」。
人生の時々で遭遇する数多の選択肢を、これまで一度も間違えずに選んでこられた人というのは、この世に存在するのだろうか。
誰しも一度は間違いを犯す。
あの頃は良かったなどと言うつもりはないが、もし今の自分があの頃に戻れたなら、いったいどんな結論を出すのだろう。
発表から30年以上経ってなお、本作はいまだに著者に問いかける。
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