#164
心に沁みる名言
今日を精一杯生きるために…
明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
ブライアン・J (アニメーション映画『宇宙兄弟#0』より)
多くの宇宙飛行士にとって親父のような、兄貴のような、あるいは友人のような大先輩であり偉大な宇宙飛行士。
兄エディと共に兄弟で宇宙飛行士。
同僚のみならずNASAのスタッフからも尊敬や憧れを抱かれる。
自分大好き人間。
カリスマであり、基本面白いおっちゃんとは日々人の評。
豪快で自信家で快活、情が深い。
観察眼もある。
マルチタスクをこなす。
30歳で初フライトを経験。
前日はワクワクしすぎて眠れず、打ち上げ時は眠ってしまっており記憶にないらしい。
ISSのロシアモジュールの火事を見極め消化、一躍有名になる。
ブライアンの家にはブライアン自身がISSから撮ったオーロラや夜地球の写真が飾られており、プロ並みの腕らしい。
月ミッションでは酸素生成装置であるリゾルバーを起動させた。
カタイ名前なのでもっと可愛い名前がいいとNASAにリクエストを伝えていた。
(この酸素生成装置はブライアンの死後 "BRIAN(ブライアン)" と名付けられ、月面事故で酸素を失ったヒビトを救うこととなる。)
月ミッションをこなした後、地球への帰還の際パラシュートが絡まり着陸に失敗、そのまま大破し死亡する。
ブライアンの死後NASAのみならず日本も含め、有人宇宙開発はストップ。
だが発見されたブライアンの遺書による宇宙開発や仲間へのメッセージにより、再び有人宇宙開発は動き出した。
止まるな
宇宙を夢見る人間は
タンポポみたいなもんだ
その全部が
次の地にたどり着けるわけじゃない
だけど誰かが
先へ行かなければならない
たどり着いたその先で
新たに生きることを
学ばなければならない
みんな
勇気を持て
勇気だけを持っていけ
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宇宙飛行士はミッションに入る前に万が一の時のことを考えて遺言書を作成するという。
そしてこれは、ブライアン・Jがミッション前に書いた遺言書の一部に記されていた言葉である。
宇宙飛行士という特殊な立場から語られている言葉だが、それだけにとどまらせるにはあまりに惜しい説得力があると著者は思う。
これは人間の本質だ。
人生100年時代へ突入しずいぶん長くなったとうそぶいてはみても、人ひとりの一生なんて所詮は儚いもの。
人ひとりの力でできることなど、高が知れている。
だが人は種を飛ばし、新境地を開き、そこでまた種を残し、次の世代に引き継ぐことであらゆることを成し、その歴史を紡いできた。
たとえそれが誤った道であろうと、先人たちは勇気と信念を持って我々の世代へ、現代へと種を繋いできてくれた。
では、その種を引き継いだ我々といえばどうだろう。
勇気なき、信念なき無機質な種を、未来へと残そうとしてはいないだろうか。
それはまるで意志なきAIのように、未来への展望もなく、ただただ生きることのみに徹した希望なき種。
こんなものを未来に残していいわけがない。
今、我々が持つべきは変える勇気。
変わる勇気。
我々が変えようとさえ思えば、いくらでも未来は希望に満ちたものへと変えられる。
雷雨決行 / クロマニヨンズ(2012年)
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