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ioritorei’s blog

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【映画『Winny』】「Winnyを国家権力で潰した日本、YouTubeを育てたアメリカ」って本当?本作に第一線で活躍している人気有名俳優が誰ひとりキャスティングされていない事実がつまりはそういうことなのだろう。

 

映画

Winny

 

 

Winnyを国家権力で潰した日本、YouTubeを育てたアメリカ」って本当?本作に第一線で活躍している人気有名俳優が誰ひとりキャスティングされていない事実がつまりはそういうことなのだろう

 

 

 

 

 

 

 

映画『Winny』とは

 

 

Winny』(ウィニー)は、2023年3月10日より公開されたLibertas制作による日本映画。

金子勇氏開発によるPeer to Peer (P2P)技術を用いたファイル共有ソフトWinny」をめぐった冤罪事件・Winny事件を描く劇映画である。

松本優作・岸建太朗脚本、松本優作監督。

42歳で亡くなったプログラマー金子勇氏が開発したWinnyにまつわる実話を描く映画。

主演の東出昌大氏には「複雑な事件について7年半に渡る裁判を闘った金子勇という人の物語」と説明されたという。

主演を務めた東出昌大氏は事件や共有ファイルについては無知であり、怪しい人なのかとも思ったというが、壇俊光著のノンフィクション『Winny:天才プログラマー金子勇との7年半』と映画の準備稿を読んで、役作りのため、約18キロもの増量や、遺族や関係者たちへの取材、模擬裁判なども経て「今も自分の中に金子さんがいる」と語るまでに至った。

弁護士の壇俊光役は三浦貴大氏が演じ、開発者の権利と未来を守る弁護団と、警察・検察側の権力やメディアとの戦いを映像化。

壇氏によると約7年の話を2時間にまとめるため、細かな逸話は脚色も交えているという。

2023年2月28日、大阪市大阪弁護士会館で先行公開された。

 

 

Winny

Winny

 

 

 

ファイル共有ソフトWinny」とは

 

 

Winny」とは、金子勇氏(ハンドルネームは47氏)が開発したファイル共有ソフトで、インターネット上でつながった複数のパソコンでファイルを共有するソフトである。

当時はあまり利用されていなかったP2P技術を発展させ、画期的なネットワーク構造や送受信効率を高める多くの機能を備えていた不可能とされていた大容量データの送受信を可能にした。

金子氏が電子掲示板サイト「2ちゃんねる」上で「Winny」を公開すると瞬く間にユーザーは増え、ピーク時は200万以上の人が使用していたと言われている。

その性能の高さから映画やゲーム、音楽などの著作物データが許可なく流通し、著作権侵害と指摘され問題となった。

また、その特性を悪用した情報漏えい系ウイルスも流行。

感染すると意図しないデータが流出してしまい、警察や自衛隊の内部資料、企業の顧客情報や個人所有のファイルなどがインターネット上に漏えい。

インターネット上に漏えいしたファイルは、性質上、削除困難であるため、当時の安倍官房長官は会見を開き「情報漏洩を防ぐ最も確実な対策は、パソコンでWinnyを使わないことです。」と呼びかけるなど社会問題となった。

 

金子勇

(1970年〈昭和45年〉7月1日 - 2013年〈平成25年〉7月6日)

 

ソフトウェア開発者、情報工学者。

専門はオペレーティングシステム、シミュレーション環境。

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

 

殺人に使われた包丁をつくった職人は逮捕されるのか——。

技術者の未来と権利を守るため、権力やメディアと戦った男たちの真実の物語。

 

2002年、開発者・金子勇(東出昌大)は、簡単にファイルを共有できる革新的なソフト「Winny」を開発、試用版を「2ちゃんねる」に公開をする。

彗星のごとく現れた「Winny」は、本人同士が直接データのやりとりができるシステムで、瞬く間にシェアを伸ばしていく。

しかし、その裏で大量の映画やゲーム、音楽などが違法アップロードされ、ダウンロードする若者も続出、次第に社会問題へ発展していく。

次々に違法コピーした者たちが逮捕されていく中、開発者の金子も著作権法違反幇助の容疑をかけられ、2004年に逮捕されてしまう。

サイバー犯罪に詳しい弁護士・壇俊光(三浦貴大)は、「開発者が逮捕されたら弁護します」と話していた矢先、開発者金子氏逮捕の報道を受けて、急遽弁護を引き受けることになり、弁護団を結成。

金子と共に裁判で警察の逮捕の不当性を主張するも、第一審では有罪判決を下されてしまう…。

しかし、運命の糸が交差し、世界をも揺るがす事件へと発展する——。

なぜ、一人の天才開発者が日本の国家組織に潰されてしまったのか。

本作は、開発者の未来と権利を守るために、権力やメディアと戦った男たちの真実を基にした物語である。

 

 


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Winnyを巡るもうひとつの物語

県警の裏金問題を実名で告発した仙波敏郎

 

 

本作では愛媛県警の巡査部長時代の2005年に県警の裏金問題を実名で告発した仙波敏郎氏の話が出てくる。

接点はWinnyだった。

Winnyは情報漏洩系ウイルスに感染しやすく、個人や企業、官公庁の情報などが次々とインターネット上に流出した。

警察でも捜査情報が漏洩するトラブルが相次いだ。

仙波氏はこう説明する。

裏金づくりの手口は、白紙の領収書に、捜査協力をしてもらったとして一般市民の架空の名前や金額、日付などを書かせます。

私はニセ領収書を書きませんでしたから、当然のことながら実物を持っていなかった。

そこで「仙波の(告発の)話は本当なのか?」となった。

しかしその後、愛媛県警の刑事がWinnyに接続した結果、パソコンのデータが流出したんです。

その中にニセ領収書が含まれていたので愛媛県警が言い訳できなくなった。

なお、このエピソードはWinnyを接点とした単なる挿話ではない。

Winny開発者である金子氏は著作権法違反幇助の疑いにより京都府警察に逮捕されているが、実は金子氏の逮捕から2カ月後、京都府警でも裏金問題が発覚。

捜査費を組織的に流用し、餞別や飲食代などに充てていた。

 

 

愛媛県警の裏金問題

 

2005年7月頃、同県警の警部の私物パソコンがウイルスに感染し、約6200名分の氏名やNシステムに記録された車のナンバープレート約60万台分を含む警察情報がファイル共有ソフトWinnyのネットワーク上に流出した。

この情報の中で捜査に協力して謝礼を受け取ったとされた23人全員が実際には謝礼を受け取っておらず、捜査にまったく協力していない人物も含まれていたことや、協力者が警察に証言していない内容が捜査報告書に記載されていたことなどが判明した。

また民間警備会社のGPS発信器を捜査対象者の車に無断で取りつけ行動確認していたことを示す資料もあった。

 

 

 

 

 

 

 

 「Winnyを国家権力で潰した日本、YouTubeを育てたアメリカ」って本当?本作に第一線で活躍している人気有名俳優が誰ひとりキャスティングされていない事実がつまりはそういうことなのだろう

 

 

Winnyを国家権力で潰した日本、YouTubeを育てたアメリカ」

 

2002年に開発されたパソコンのファイル共有ソフトを巡る事件を描いた本作。

問題を起こしたソフトを開発すること自体が罪に問えるのか、物議を醸した事件だった。

Winnyは、サーバーを介さずファイルを直接やり取りできるP2P(ピア・ツー・ピア)ソフトだ。

ファイルは細かく分散して暗号化されるため、匿名性が極めて高い。

故に音楽や映像などの著作物の違法コピーや、コンピューターウイルスを介した情報流出を引き起こし、著作権団体などから問題視されていた。

京都府警は03年11月、Winnyで映画やソフトを違法にアップロードしたとして、男性2人を著作権法違反容疑で逮捕したが、しかしまさかソフトの開発者までも逮捕するというのは、まさに寝耳に水だった。

逮捕容疑もソフト開発によって男性2人の著作権法違反を幇助したという、国内では前例のないものだ。

開発者の金子勇氏がWinnyの開発を予告し、進捗状況を逐次報告していた掲示板「2ちゃんねる」では金子氏を "神" と崇める反面で、「著作権などの従来の概念が既に崩れはじめている時代に突入している」などの書き込みもあり、「ネットの匿名世界から社会秩序に挑戦する天才プログラマー」という、まるでハッカーのような悪意あるイメージが創られていった。

京都府警はこうした書き込みなどを根拠に「金子さんが違法性を認識していた」と認定。

金子氏が現役の東京大助手であることも明かされ、関心は過熱していった。

こうして革新的な技術よりも問題点ばかりが取り沙汰されたWinnyは、結果的に「出る杭は打たれる」ことになってしまった。

ちなみに金子氏逮捕に踏み切った京都府警は04年3月、警察官がWinnyで捜査書類を流出させる不祥事を起こしているが、この件は劇中で掘り下げられていない。

代わりに、本作では全国の警察を揺るがした裏金問題が並行して描かれる。

愛媛県警の裏金問題である。

吉岡秀隆氏が演じる巡査部長が記者会見して内部告発するものの、警察側は取り合おうとはしない。

自らの不正には目をつぶりながら、自らの目的のために不正を作り上げる、警察の卑劣な姿が暗示される。

実は金子氏の逮捕から2カ月後、京都府警でも裏金問題が発覚している。

捜査費を組織的に流用し、餞別や飲食代などに充てていたのだ。

そしてWinny事件で金子氏の違法性を強調していた京都府警の幹部らは、自らの裏金については口をつぐむ。

このことを鑑みると、京都府警の金子氏逮捕の表面上の理由はWinnyの違法利用を防ぐ見せしめとしてだが、実際は京都府警自身が起こした不祥事の意趣返しではないのか。

Winnyについて世間では、

  • 「警察が新しい技術を次々と取り締まるから、日本の技術開発は萎縮して進まなかった。もし金子さんのような技術者がP2Pの仕組みを広げていれば、日本のITはもっとよくなっていたはずだ」
  • 「作者を逮捕していなければ、情報漏洩につながる問題は治せたはずだ」
  • 「ソフトウェアというツールに罪はなく、使う人間が悪い」

といった肯定する言説が多いが、

  • Winnyには管理不能な致命的な欠陥があり、世界にも類を見ない危険なツールであった」
  • Winnyが引き起こした問題の根幹をきちんと指摘せず、「新技術が警察によって潰された」といった表面的な議論を経営者や投資家が真に受け、経営判断を誤ったことが、日本でイノベーションが起きなくなっている原因。

といった否定的な意見もある。

Winny事件をどのように捉えるかはその人次第だ。

だが一番問題視すべきは、新しい技術を理解しようともせずに、問題点ばかりを指摘して国家権力が一方的に潰したことにある。

新しい技術には必ず問題点がつきまとう。

WindowsiPhoneYouTubeも最初は問題点ばかりだった。

しかし当時の日本人、特に国家権力は、よちよち歩きの新技術を一人前に育てようと一片も考えようとしなかった。

むしろ、例えばWindowsの上で動くウイルスで困っている人がいっぱいいるから、それはMicrosoftの責任だとしてしまったのだ。

それは「よく分からないけどとりあえず逮捕してしまえ」という、 日本の警察の悪習に依るものであり、日本の技術進歩を妨げた汚点である。

このようにしてWinnyを国家権力で潰した日本だが、アメリカはYouTubeを育てた。

それはセキュリティホールは「みんなで埋めようね」となって、ちょっとずつ良くなっていったからである。

Winnyにウイルスがあるなら、「じゃあそれは通らないようにしよう」とみんなで直せばよかっただけの話だ。

Spotifyや韓国の動画サービスも元々P2Pの技術を使っていた。

大きいデータを扱うようなプラットフォームサービスはP2Pを使うのは当たり前だった。

だがWinny事件を経た日本は、「使ったらヤバいらしいぞ」となって開発をしない構造になってしまった。

 

Winnyはネットワークで物を配る技術レベルが高かった。

あのレベルの物を日本でやっていたら、世界のいろいろなプラットフォームを取れていた可能性もある。

それを裁判官や警察官が「全部捨てる」という大きな判断をした。

バカが牛耳ると本当に優秀な技術がなくなっていく。

 

2ちゃんねる」創設者 - ひろゆき

 

途中で情報漏洩事件があって、'Winny使わない方がいいよね" というのがニュースであったと思うんですけど、情報漏洩が起こってしまうのを、起こらないようにしようという開発をできなくさせちゃったというのが、事件の一端としてあるんですね。

金子さんを逮捕することによって。

 

2ちゃんねる」創設者 - ひろゆき

 

劇中での金子氏のセリフに非常に印象的なものがある。

 

「たったコードを2行追加するだけなのに」

 

金子氏の逮捕は、情報漏洩が起こってしまう現状を起こらないようにしようと改善する機会すら奪ってしまった。

たった2行コードを追加するだけ。

おそらく5分と掛からない。

これが事実なら、Winnyをより良いものにするための機会を国家権力が奪ってしまったことになる。

まことバカが牛耳ると本当に優秀な技術がなくなっていく。

これではWinnyが日本で育つわけもない。

 

 

本作に第一線で活躍している人気有名俳優が誰ひとりキャスティングされていない事実がつまりはそういうことなのだろう

 

Winnyを国家権力で潰した日本、YouTubeを育てたアメリカ。

現在ではWinnyを肯定する著名人の言説も多い。

 

 


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だが、ネットに偏見しかなく思考停止に陥っている今の日本人では、これをWinny信奉者の戯言だと信じて疑わない人もけっして少なくないのだろう。

Winny事件は、天才プログラマーを無理解な日本の国家権力が潰してしまった話。

日本は開発者の自由な発想を、頭の固い老人どもが認められないから衰退したのだ。

このような言説は、情報化社会のガラパゴス・情弱日本人にとって一種の都市伝説として扱われる。

Winny事件は、結果として日本の技術開発を萎縮させてしまったが、何が事実なのかは当事者たちにしかわからない。

本当に国家権力がWinnyを潰したのか?

それはたしかに都市伝説なのかもしれない。

しかし本作のキャスティングをみてみると、これが事実なんだと信じ得るだけの根拠を感じてやまない。

本作には、第一線で活躍している人気有名俳優が誰ひとりキャスティングされていない。

かろうじて主演の東出昌大氏と助演の吉岡秀隆氏がそれにあたるのかもしれないが、スキャンダル明けの東出昌大氏は第一線で活躍している人気有名俳優とは言い難い。

吉岡秀隆氏も主演というよりむしろ、名バイプレイヤーという認識が強い。

大好きな俳優である吹越満氏も出演しているが、もちろん主演ではない。

このようにある意味で本作は、バイプレイヤーだけを集めたような作品だといえるのである。

本作のような問題作に第一線で活躍している人気有名俳優をキャスティングするのは、たしかに難しいことなのかもしれない。

ましてや国家権力を非難するような作品ともなれば、今後の仕事に悪影響が及ぶ可能性だって考えられる。

仮にオファーがあったとしても、第一線で活躍している人気有名俳優たちが二の足を踏む気持ちはわからなくもない。

お上に目をつけられるようなことを、人気絶頂にある者があえてする必要がないのだ。

本作での吉岡秀隆氏のリアル過ぎる演技に、警察幹部が「困った映画だ」とボヤいだという。

つまりは、やはりそういうことなのだろう。

だから本作には第一線で活躍している人気有名俳優がひとりも出演していない。

出演したくないのだ。

嘘だと思われるかもしれないが、日本はそういう国である。

金子氏の裁判は最高裁までもつれ込み、2004年5月の逮捕から2011年12月に無罪が確定するまで、実に7年半という時を要している。

この7年半の間に、ネットの世界は非常に進化した。

あれから約20年が経つが、日本経済は低迷し「失われた30年」から未だに脱却できずにいる。

一方、海外ではGoogleFacebookなどの巨大IT企業が躍進し、ネット世界を事実上、支配するまでになっている。

しかしバカが牛耳る日本に、今後返り咲く機会があるのだろうか。

本作はこの国の闇の根源が何処にあるのかを、如実に照らし出している。

こういう現実があることを、信じるも信じないもすべてはあなた次第。

 

 

Winny 天才プログラマー金子勇との7年半 (NextPublishing)

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