それを愛と呼ぶなら / Uru
曲を聴いても "あの頃" の記憶が甦らない今どきドラマ主題歌のその他大勢に埋もれさせるのはあまりに惜しい名曲
「それを愛と呼ぶなら」とは
「それを愛と呼ぶなら」は、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズから2022年6月1日に発売されたUruの12枚目シングル。
同年4月24日より先行配信。
前作「Love Song」より約9ヶ月ぶりにリリースされた。
TBS系列日曜劇場『マイファミリー』の主題歌に起用された。
編曲はドラマ『テセウスの船』の主題歌「あなたがいることで」に続き、小林武史氏が担当している。
C/W曲は、デビュー記念日の6月15日に発売された短編集『セレナーデ』に収録された物語の原案「セレナーデ」、「なんでもないよ、」(マカロニえんぴつのカバー)、前作「Love Song」のセルフカバーの3曲となっている。
初回生産限定盤と通常盤の2形態でリリースし、各初回生産分にUru Tour 2022「again」チケット抽選受付シリアルナンバーが封入された。
曲を聴いても "あの頃" の記憶が甦らない今どきドラマ主題歌のその他大勢に埋もれさせるのはあまりに惜しい名曲
曲を聴いても "あの頃" の記憶が甦らない今どきドラマ主題歌
『東京ラブストーリー』(放送:1991年1〜3月)の「ラブストーリーは突然に / 小田和正」。
『パパとなっちゃん』(放送:1991年4〜6月)の「あなたに会えてよかった / 小泉今日子」。
『素顔のままで』(放送:1992年4〜6月)の「君がいるだけで / 米米CLUB」。
『ホームワーク』(放送:1992年10〜12月)の「クリスマスキャロルの頃には / 稲垣潤一」。
『ひとつ屋根の下』(放送:1993年4〜6月)の「サボテンの花 / 財津和夫」。
『あすなろ白書』(放送:1993年10〜12月)の「TRUE LOVE / 藤井フミヤ」。
『101回目のプロポーズ』(放送:1994年1〜3月)の「SAY YES / CHAGE and ASKA」。
『ロングバケーション』(放送:1996年4〜6月)の「LA・LA・LA LOVE SONG / 久保田利伸 with ナオミキャンベル」。
『踊る大捜査線』(放送:1997年1〜3月)の「Love Somebody / 織田裕二」。
『愛してると言ってくれ』(放送:1995年7〜9月)の「LOVE LOVE LOVE / DREAMS COME TRUE」。
曲を聴くとドラマの名シーンを思い出す。
あの頃の記憶が甦る…。
1990~1999年に放送された懐かしのドラマ主題歌には、そんな力強さがあった。
しかし今どきのドラマ主題歌からは、残念ながらそのような力を感じられない。
それは放送翌日、学校や会社で話題をさらうような魅力的なドラマが、近年激減してしまったことが影響しているのだろう。
おかげでそもそも楽曲と、それが主題歌になったドラマが合致しない。
だから今どきのドラマ主題歌は、ドラマ放送中こそ多少は話題になるものの、ドラマが終わればすぐに忘れ去られてしまう。
だがスクラップアンドビルド的に作ってはすぐ捨てられてしまうドラマ主題歌の中にも、末永く歌い継いでいって欲しい名曲がいくつも隠されているのだ。
「それを愛と呼ぶなら / Uru」も、今どきドラマ主題歌のその他大勢に埋もれさせるのはあまりに惜しいそんな名曲のひとつである。
歌声とともに刺さる言葉の数々
本作が主題歌を担当したTBS系列日曜劇場『マイファミリー』。
TBS系列日曜劇場『マイファミリー』
あらすじ
時代の寵児と持て囃されているゲーム会社の社長・鳴沢温人。
プライベートでは湘南・鎌倉に家を構え、妻と小学生の娘を持つ父親でもある。
そんな一見幸せそうな彼に悲劇が訪れる。
なんと、娘を誘拐されてしまうのだ。
何もかも手に入れたはずの主人公が、たった一つの一番大切なものを失ったことで直面する数々の試練、そして浮き彫りになっていく様々な人間模様。
人生最悪の事態に見舞われた家族の絆が試される、ノンストップファミリーエンターテインメント。
ドラマの内容に即した歌詞は主題歌として非常に優秀だった。
他人との関係性は、近しいという認識を持っていても過ぎゆく時間の中で少しずつ変化していく。
その中で、「もう一度、関係を作り直したい」、そのために「自分はどう変わっていくべきか」を誠意をもって注意深く見つめ返せば、必ずやり直せることが実感出来る秀逸な歌詞となっている。
一度転んだからこそ見える世界があるなら
もう二度とその手を離さないように
やっと気づいたんだ 君と過ごす日々
本当に欲しかったものが そこにあるんだよ
だがドラマとの共感なしでも十分に刺さる言葉の数々は、放送が終わった今ではドラマ以上に心に残る。
支え合える喜びも
分かち合える悲しみも
いつの日か揺るがない形になって
世界中を探しても ここにしかないもの
それを愛と呼ぶなら
守りたいものがあると、そこに未来があるんだと
君のいる場所まで迎えにいくから
今はっきりと言えるよ 大切な人よ
いつまでも僕のそばには 君がいて欲しい
誰もが持っているけれど日常の中で見失ってしまっている、もしかしたらまだ見つかっていない人の方が多いかもしれない "自分にとって一番大切な何か" 。
そしてそこへ向かうために自分はどう変わっていけばいいのか。
そんな些細で重要なことに気づかせてくれる、感じさせてくれるキッカケを極めてシンプルな言葉でまっすぐ伝えてくれている本作。
聴けば、きっと大切な人への気持ちにも素直になれるはず。
願わくば、今どきドラマ主題歌のその他大勢に埋もれることなく、末永く歌い継いでいってもらいたい名曲だ。
それを愛と呼ぶなら - From THE FIRST TAKE
☆今すぐApp Storeでダウンロード⤵︎