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ioritorei’s blog

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【日本映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』】『ベルサイユのばら』の世界観を現代日本に置き換えただけでこんなにもダサ面白い!?「本当にこれ、大丈夫?」の連発でコンプライアンス意識は崩壊!!これぞ娯楽映画の本来の姿だ。

 

日本映画

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~

※本稿にはネタバレを含みます。ご注意下さい。

 

 

すべてにおいてスケールもパワーも格段にアップ!

磨きのかかった "ディス" と "郷土愛" で「んなアホな!」とツッコミながら楽しめ、極上のエンターテイメントがここに誕生!

 

まさかの "続編"。

禁断の第Ⅱ章は東西対決!

日本全国が埼玉に染まる!

 

「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!」「埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ!」といった数々の埼玉ディスを連発するも埼玉の寛容さに助けられ、まさかの大ヒット!

空前の埼玉ブームを巻き起こした『翔んで埼玉』が、再び壮大な茶番劇を繰り広げる!

東京都民からひどい迫害を受けていた埼玉県人は、麻実麗率いる埼玉解放戦線の活躍により、通行手形を撤廃し自由と平和を手に入れた。

日本埼玉化計画を推し進める麗は、埼玉県人の心を一つにするため、越谷に海を作ることを計画する。白浜の美しい砂を求め、未開の地・和歌山へと向かうのだが…関西にも存在する "超・地域格差" に "通行手形制度"!

そして、恐るべき大阪の陰謀はやがて日本全土を巻き込む東西対決へと展開していくのだった!

 

 


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ベルサイユのばら』の世界観を現代日本に置き換えただけでこんなにもダサ面白い!?「本当にこれ、大丈夫?」の連発でコンプライアンス意識は崩壊!!これぞ娯楽映画の本来の姿だ

 

 

 

 

 

 

 

映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』とは

 

 

2019年、魔夜峰央(まやみねお)の原作『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』(宝島社/累計発行部数72万部)を二階堂ふみGACKTという強烈な個性を放つ主演二人により実写化し、興行収入37.6億円を叩き出した映画の続編。

本作では、まさかの埼玉を飛び出し日本全土を巻き込む天下分け目の東西ディスり対決が開幕。

お馴染みGACKT演じる麻実麗、二階堂ふみさん演じる壇ノ浦百美をはじめ、滋賀解放戦線のリーダー "滋賀のオスカル" こと桔梗魁を杏さん、冷酷無慈悲な大阪府知事 "関西のラスボス" こと嘉祥寺晃を片岡愛之助氏、ほか埼玉解放戦線員の加藤諒氏、益若つばささん、滋賀解放戦線員の堀田真由さん、くっきー!(野性爆弾)、高橋メアリージュンさん、そして現代パートを彩る和久井映見さん、アキラ100%朝日奈央さん、さらには西のクセツヨ軍団として天童よしみさん、山村紅葉さん、モモコ(ハイヒール)、川﨑麻世氏、藤原紀香さんなど超豪華キャスト陣が集結!

 

 

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あらすじ

 

 

埼玉県内の田舎道を、1台のワゴン車が与野在住の家族を乗せて、熊谷に向かって走っている。

カーラジオからは、埼玉のご当地ソング「人生たまたま…さいたまで」に続き、DJが語る、埼玉にまつわる都市伝説・第Ⅱ章が流れ始める――。

その昔、東京から蔑まれていた埼玉県人が、壮大な茶番劇の末に通行手形を撤廃し、関東に平和が訪れた。埼玉解放戦線を率いる 麻実麗(GACKT)と壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は、さらなる平和を求めて活動(=日本埼玉化計画)を推し進めていたが、埼玉県人は横の繋がりが薄いという問題が浮上する。

麗は埼玉県人の心を1つにするために、越谷に海を作る無謀な計画を打ち立てる。

美しい白砂を持ち帰るために、百美を残し、和歌山県の白浜を目指して解放戦線のメンバーとともに大海原に出るも、船が嵐に巻き込まれて難破し、麗は独り和歌山の海岸に漂着する。

そこで麗は、滋賀解放戦線の桔梗魁(杏)と運命的な出逢いを果たす。

当時の関西は、大阪府知事の嘉祥寺晃(片岡愛之助)、その妻の神戸市長(藤原紀香)、京都市長(川﨑麻世)らの支配下にあり、滋賀県人、和歌山県人、奈良県人らが非人道的な扱いを受けていた。

白浜も大阪人のためのリゾート地になっており、通行手形のない者は入ることができず、そこには和歌山解放戦線のリーダーである姫君が囚われていた。

桔梗は姫君を、麗は嘉祥寺に囚われた仲間たちを救い出そうとするが、麗もまた嘉祥寺の手中に落ちてしまう。

嘉祥寺が恐ろしい計画を企てていることを知った麗と桔梗、そして百美たちは、暴走する嘉祥寺を阻止することはできるのか……!?

そして、この事態は日本全国をも巻き込む誰も予想だにしなかった史上空前の東西対決へと発展していく!

鍵を握るのは "琵琶湖"? 
埼玉の、日本の命運やいかに――!?

 

 

 

「本当にこれ、大丈夫?」の連発でコンプライアンス意識は崩壊

 

 

"飛んだ伊勢谷友介

 

前作の『翔んで埼玉』に千葉解放戦線のリーダー・阿久津を演じていた伊勢谷は2020年9月に大麻取締法違反(所持)で逮捕、同年12月に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を受けており、 本作には出演していない。

通常ならば、不祥事を起こしたと出演者には触れないのがセオリーだろう。

触れなければ火傷はしない。

最初からいなかったことにするのが一番だ。

だが本作は違う。

自ら進んで火中の栗を拾いにいく。

ある番組内では、映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』を12秒でPRする企画に挑戦したGACKTが、「映画『飛んだ伊勢谷友介~琵琶湖より愛を込めて~』が全国公開中です」と同映画の前作に登場していた俳優・伊勢谷友介氏の名前を出し、「伊勢谷くん戻ってきて~!」と呼びかけ、まさかの "飛んだ伊勢谷友介" いじり。

もちろん劇中でも、わかっているくせに「阿久津はどうした?」とGACKTは白々しくいじっている。

さらに「阿久津はどうした?」と問われた千葉解放戦線の浜野さざえ・あわびも、訳ありげな表情で "飛んだ伊勢谷友介" いじりに便乗。

これを不快に思う人もいるのかもしれないが、出演者の不祥事を自ら進んでネタにできる本作の懐の深さを物語るエピソードといえる。

いじられた伊勢谷友介氏ご本人も、苦笑いしながらもきっと喜んでいるに違いない。

 

 

意外と知らない鎮護国家の根本道場・比叡山の真実

 

平成6年世界文化遺産に登録された比叡山延暦寺は、滋賀県大津市坂本本町にあり、標高848mの比叡山全域を境内とする天台宗の総本山で、1,200年を超える歴史を誇る。

比叡山延暦寺は、平安京の鬼門に位置していたことから鎮護国家の根本道場として役割を担っていた。

また、京都を治めていた織田信長比叡山を焼き討したことから、比叡山延暦寺=京都のイメージが非常に強い。

だが、比叡山とは京都府滋賀県の県境に位置する山地で、実は敷地の約9割は滋賀県にある。

さらには比叡山のある滋賀県大津市坂本は、 天台宗の宗祖である伝教大師最澄の生まれ育った場所。

ちなみに比叡山が天台修行の地として選ばれた理由は、近江出身の最澄にとって最も身近な霊山であったと考えたかららしい。

ここまでくると比叡山延暦寺=京都のイメージはあきらかな間違いだと気づくだろう。

しかし残念ながらこの事実は、全国的にはあまり広く知られていない。

宗教については全世界共通でいじりづらい話題であるから、だからきっとそこには非常にセンシティブな理由があったのだと考えられる。

だが本作は、そんな禁断の話題にまで踏み込みいじっている。

とはいえ、正しい所在地を言っているだけだから何の問題もないのだろうけど、宗教関連は非常に繊細な話題なだけにさすがに観ていてヒヤヒヤさせられた。

 

 

現実では廃案となった大阪都構想いじり

 

これまた非常に繊細な政治いじり。

大阪市を再編して行政システムの効率化を目指すとする、いわゆる都構想。

都構想とは大阪市の地域行政を大幅に見直す再編計画のことで、当初「大阪府大阪都に変更」するプランが含まれていたことから、そのように呼ばれている。

都構想の柱は、政令指定都市である大阪市を廃止して複数の特別区に再編するものだ。

なお、初期の段階では大阪市に隣接する市域や兵庫県の一部まで含む大規模再編も議論されていた。

これまで2015年、2020年と2度にわたる住民投票が行われたものの、市民の賛否は拮抗し、どちらも僅差で反対票が上回った。

2度の住民投票でそれぞれ反対された都構想は、その後どちらも廃案となった。

「3度目の住民投票を実施しないことを求める陳情書」が市議会で採択(2021年2月20日)されたこともあり、都構想の今後の行方は不透明だ。

現実の大阪都構想とはいささか異なるが、本作でも首都を大阪に置く大阪都構想なるものが描かれている。

片岡愛之助氏が演じる嘉祥寺晃・大阪府知事は、都構想を実現できず、謎の粉で作ったたこ焼きを使って日本大阪化計画を推進する悪役で、最後には開催の是非が問われている大阪万博開催にまで言及している。

この描写に政治的な意図はまったくないのだろうけど、大阪人ではなく、大阪府知事個人だけが極悪独裁者という設定だけは、なんだか妙に腑に落ちてしまった。

これはネタなのか、それともいじりなのか。

本作でいうところのいじりとは、いくは愛があるとはいえ、それすなわちディスりなのだが…。

 

 

映画『チャーリーとチョコレート工場いじりのパロディ

 

これは本当に大丈夫なのか?

そう一番心配したのが、どこかで見覚えのあるこのシーン。

これはまるでティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演で2005年に公開された大ヒット映画『チャーリーとチョコレート工場の、有名なワンシーンではないか。

これはもういじりではなくパクり。

ちなみにチャーリーとチョコレート工場アメリカとイギリスとオーストラリアの合作である。

特にアメリカは、訴訟の数が多いだけでなく、訴訟から発生するダメージが日本や他の国と比べて大きくなる傾向があるため「訴訟大国」と呼ばれている。

配給元であるワーナー・ブラザース・ピクチャーズとティム・バートン監督が、これがパロディだと好意的に受け止めてくれることを切に祈る。

 

 


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片岡愛之助&藤原紀香夫婦をとことんいじり倒す

 

片岡愛之助&藤原紀香夫婦がとことんいじり倒される。

本作一番の見どころは、もしかしたらこれに尽きるかもしれない。

リアル夫婦の共演自体が珍しいことではあるが、まったくないわけではない。

リアル夫婦が劇中でも夫婦役というのも、ない話ではない。

だがそのいじり方があまりにエグい。

劇中での片岡氏の出番は非常に多く、コッテコテの大阪弁でまくし立て鬼気迫る表情はド迫力のひと言。

そして藤原さんは神戸市長役で、劇中では冷めきった愛のない夫婦を演じている。

この2人は今や芸能界でも指折りの "憧れの夫婦" であるが、だからこそ愛のない夫婦というこのキャスティングに、少し悪意めいた悪戯心を感じる。

だが、本作の悪戯心はキャスティングだけにとどまらない。

別の男とキスをする藤原さんの姿を、わざわざ片岡氏にみせるシーンは悪戯の範疇を超えていた。

 

 


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果ては『翔んで埼玉』名物の出身地対決で、なんと藤原紀香さんご本人のおそらく隠したい過去であろう産地偽装をいじるという暴挙にまででる始末。

 

 


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しかしご本人たちは、そんなことをまったく意に介さない振り切った演技をみせてくれている。

片岡愛之助&藤原紀香夫婦は、これが夫婦初共演。

ここまで吹っ切れたコメディを夫婦初共演の作品に選ぶ、2人の関西人独特の「面白そうやし、ええやん」みたいなノリとユーモアセンスにはもはや好感しかない。

だからこそ、2人が主役を喰う活躍をみせたのだろう。

 

 


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ベルサイユのばら』の世界観を現代日本に置き換えるだけでこれほどダサ面白い!これぞ娯楽映画の本来の姿だ

 

 

本作では関西にもフィーチャーしたことで、埼玉へのディスりが減り不満の声も聞こえてくるが、埼玉にフィーチャーしすぎなかったことが個人的には逆に良かったと思う。

おかげである地域だけに偏った身内ネタになりすぎず、前作よりもむしろ笑えた。

またベルサイユのばらの世界観を現代日本に置き換えるだけでこれほどダサ面白くなるということは、前作ではあまり感じられなかった本作での新しい発見。

これは滋賀解放戦線のリーダーが "滋賀のオスカル" と名乗っていることにも影響するが、その本質は前作よりもかなりバカバカしさが増しているからだと推察される。

このことからも本作は、スケールもパワーもすべてにおいて前作から格段にアップ。

ただディスり合いに巻き込まれる形になった関西の人は関西の人で、また違う不満が発生しているらしい。

本作では大阪が一番という風に描かれているが、実際のヒエラルキートップは京都市(府ではなく)。

続いて、もしくは同率で神戸市。

以下、だいぶ離れてそれ以外の兵庫県京都府

その後奈良県滋賀県和歌山県と続き、さらに周回遅れの遥か向こう側に大阪府…。

つまり、ぶっちぎりのカースト最下層が大阪府であるという。

故に前作の東京都にあたるのが京都市、埼玉県に該当するのが大阪府というのが関西人の正しい認識。

つまり本作の設定は、実際に関西に住んでいる人間にとって的外れなものということになる。

が、関西の人間、特にヒエラルキー上層部出身の人間でもなければ、そんなことは気にもならないだろう。

むしろ気になるのはコンプライアンス問題だが、関西圏まで巻き込んだ吹っ切れたディスり合いは気持ち良いばかりで、コンプライアンス問題なんて微塵も感じない。

やはり本作の魅力は吹っ切れ具合に尽きる。

どんなにバカバカしいことでも、真剣に取り組めば取り組むほど面白くなる。

本作はそれを証明してくれている。

もし演者たちに恥や躊躇いがあれば、本作がこれほど面白い作品にはならなかっただろう。

コンプライアンス遵守でテレビに代表される大衆娯楽がどんどんつまらなくなっている現代。

だが昔の映画はたしかこんな感じだった。

誰かを傷つけないためのコンプライアンスは、たしかに必要なことである。

だが誰かを笑顔にするための娯楽作品が、コンプライアンスに縛られすぎて誰かを笑顔にすることを忘れてしまったのなら、それこそ本末転倒だ。

だからこそ本作のような作品こそが、我々が忘れかけていた娯楽映画の本来の姿である。

娯楽映画は斯くあるべき。

我々が求めていたのはこんな作品。

たまには腹を抱えて笑ってみたくならないか。

 

 

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