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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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《懐かしのドラマをプレイバック》【野島伸司】社会現象を巻き起こした日本TVドラマ界の巨人。

 

 

 

 

 

野島伸司とは

 

野島 伸司氏は、日本のテレビドラマ、映画の脚本家である。

脚本業だけでなく現代詩、作詞、絵本、小説、漫画、アニメーションの分野にも進出している。

1993年、『高校教師』(TBS系)ではゴールデンタイム枠でありながら男性教師と女子高生の純愛、レイプや近親相姦というショッキングで重いテーマを取り上げ、賛否両論を呼んだ。

1994年、『家なき子』(日本テレビ系)に企画・原案で参加し、「同情するなら金をくれ!」という台詞が流行語となった。

 

 

 

 

コンプライアンスなんか完全無視

様々な社会現象を巻き起こし続けた野島作品の数々

 

野島伸司は1992年に放送された『愛という名のもとに』を皮切りに、暴力、いじめ、障害者、自殺問題など現代社会の暗部を独自の視点で過激に切り取った作品を多く手がけはじめるようになる。

1993年の『高校教師』がターニングポイントになったと回想しており「もし、『高校教師』が成功してなかったら、それまでのラブコメを作っていた自分に戻ったかもしれない。良くも悪くもあの作品で一変した」と述懐している。

しかし、1998年の『聖者の行進』(TBS系)ではレイプシーンや余りの暴力描写の多さに視聴者からの抗議が殺到し、スポンサーの三共がTBS金曜ドラマ枠のスポンサーを降りるという事態も発生した。

他の作品もほとんどが20%以上を記録する一方で、作中の表現が日本PTA全国協議会のアンケートでたびたび問題として取り上げられ、「子供に見せたくない番組」ワーストランキングに入ることも少なくなかった。

しかし野島本人は、「若ければ若いほど、自分を固定していない、完成していない、いろいろなものに刺激を受けやすい。そこに向けて作るのが、物作りの基本的な考え。」と若者こそターゲットにしたいという持論を当時から持ち続けており、批判を受けたり視聴率に伸び悩んだとしてもソフトとしてクオリティーが高く、後に忘れられない“いいドラマ”を残したいという姿勢を崩していない。
タイトルは既存の作品から借用することが多く、デビュー作の『時には母のない子のように』はカルメン・マキのヒット曲(1969年発売、寺山修司作詞)と同題である。

また、『人間失格』(1994年、TBS系)は太宰治の『人間失格』と完全に一致していたため、放送開始前に太宰家の遺族から苦情申し入れがあり、結果、中黒を挿入し一文追加した『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』と改題された。

ちなみに『たとえばぼくが死んだら』は森田童子の曲名である。

 

ー 主な野島伸司作品 ー

1988年 君が嘘をついた(フジテレビ)
1989年 愛しあってるかい!(フジテレビ)
1990年 すてきな片想い(フジテレビ)
1991年 101回目のプロポーズ(フジテレビ)
1992年 愛という名のもとに(フジテレビ)
1993年 高校教師(TBS)
1993年 ひとつ屋根の下(フジテレビ)
1994年 この世の果て(フジテレビ)
1994年 人間・失格〜たとえばぼくが死んだら(TBS)
1995年 未成年(TBS)
1997年 ひとつ屋根の下2(フジテレビ)
1998年 聖者の行進(TBS)
1998年 世紀末の詩(日本テレビ)
1999年 リップスティック(フジテレビ)
1999年 美しい人(TBS)
2001年 ストロベリー・オンザ・ショートケーキ(TBS)
2002年 ゴールデンボウル(日本テレビ)
2003年 高校教師(TBS)
2004年 プライド(フジテレビ)

などなど。

 

 

 

【時代はめぐる】

野島作品で使用されるテーマ曲の特徴


野島作品ではテーマ曲も効果的に使われており、ドラマ評論家の成馬零一も1993年の『高校教師』(TBS系)の主題歌である森田童子の「ぼくたちの失敗」について、「歌詞が強烈で、作品全体の印象を支配しているといっても過言ではない」と評している。

懐メロも多く登場し、1995年の『未成年』(TBS系)ではカーペンターズ、2001年の『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』(TBS系)ではABBAを起用し、それぞれのリバイバル・ブームのきっかけとなっている。

これは昔から主役とバーターで主題歌を決められることに嫌悪感があった野島が、要求を拒否して自分が良いと思ったテーマソングを使い続けてきた結果であり、やがて芸能事務所側もバーターを諦めるようになったという。
野島氏が手掛ける作品では『高校教師』など数多くの作品で千住明氏が劇伴を担当している。

野島氏が残酷ないじめを表現すれば千住氏が音楽で哀れみ、野島氏が濃いシーンを出せば千住氏が音楽をギターのメロディ1本で薄くするなどバランスをとってきた結果、周りからは“野島が父で千住が母”と表現されるようになったという。

千住氏は「互いにペアとしてもいい表現ができる相手だったんだと思います。」とインタビューで述べている。

 

 

 

 

今なら放送禁止?インパクトは絶大

下手するとトラウマになりかねなかった野島作品

 

ひとつひとつの作品については別の機会で記すが、ある時期から野島作品はとにかくエグい描写が目立つようになる。

前述した通り、野島氏ご本人も1993年の『高校教師』がターニングポイントになったと回想している。

ゴールデン枠でこんな過激なドラマを放送していいのかと、子供心に感じながら観ていた記憶が鮮明に残っている。

野島作品の過激さに比べたら『東京ラブストーリー』の「セックスしよ」なんてセリフは可愛いく見えてくる。

もし今のコンプライアンス概念が、当時から存在していたとしたら完全にアウトだろう。

絶対に放送できないと思う。

しかし、記憶には強く残っている。

社会の中に確実に存在している、人間の闇の部分に躊躇なく踏み込んていた。

今では腫れ物扱いされ、触れたがらないような問題を取り上げていた野島作品。

くだらないコンプライアンスでがんじがらめにされている今こそ、再放送すべき作品なのではないだろうか。

このまま他人の痛みを感じられない人間で溢れ返る世界で生きたくはない。

 

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