TVドラマ
ハイポジ 1986年、二度目の青春。
原作『ハイポジ』
双葉社の青年漫画雑誌「漫画アクション」にて2017年2号(同年1月5日発売)から2018年22号(同年11月6日発売)まで連載された。
全5巻。
2020年にはテレビドラマ化されている。
『ハイポジ 1986年、二度目の青春。』とは
きらたかし先生による漫画『ハイポジ』を原作として、『ハイポジ 1986年、二度目の青春。』のタイトルで、BSテレ東「真夜中ドラマ」枠にて2020年1月から放送された。
主演は今井悠貴氏。
原作と同じく1986年に16歳だった光彦を中心にドラマを展開させている。
各話のタイトル、および、劇中の印象的なシーンに使用している挿入歌は1980年代に流行していた楽曲を主に採用している。
また、ドラマに関連して『ハイポジ・オフィシャルブック 80年代、それぞれの青春』が発売。
ドラマの舞台となっている1986年を中心に、1980年代の楽曲やファッションなどのカルチャーをドラマ出演者の写真と共に紹介。
また、ヒロインである黒崎レイナさんと鈴木絢音さんの80年代アイドル風グラビアカットも掲載。
あらすじ
妻に離婚を切り出され、会社もリストラされてしまった46歳の冴えない中年男性・天野光彦。
夢も希望も先細りになったある日、気まぐれに訪れた風俗店で火事に巻き込まれて逃げ遅れた挙句に転倒、気を失ってしまう。
薄れゆく意識の中で死を覚悟したが、次に目覚めたときにはどういうわけか記憶も心も46歳のまま1986年にタイムスリップ、16歳の自分の中にいた。
高校時代、密かに恋心を抱いていた同級生の小沢さつき、そのころは話したこともなかった現在の妻・司幸子との間で光彦の心は揺れる。
16歳当時になし得なかったことを取り戻すかのように次々と積極的に経験して“2度目の青春”を謳歌する。
時代を懐かしむためのドラマ
『ハイポジ』という、ある世代にとってあまりに懐かしすぎるその響きに、思わずジャケ買いならぬ、タイトル観をしてしまった。
内容はよくあるタイムスリップもの。
設定も目新しいものは特になく、もしかしたら駄作と呼ばれる作品だったのかもしれない。
だが劇中で使用されているタイテムや、劇中で流れる名曲には、物語の内容以上の愛着がこみ上げてきた。
正直1980年代といわれても、知識としてだけ知っているだけで、実際には初等教育の頃の記憶ほどしかない。
音楽に興味を持ち出した頃には、ウォークマンはすでに大流行した後だったし、ヤンキー文化やその他諸々の80年代特有の文化は、その流行りのほとんどが終息へと向かっていた。
だが流れる音楽だけは、一時の流行りに影響されるものではなかった。
たとえば第1話のサブタイトルは「翼の折れた天使」。
言わずと知れた中村あゆみさんの名曲
『翼の折れたエンジェル』にちなんでいる。
このサブタイトルは各話ごとに変わるから、それだけでも十分涙ものだ。
だが、さらに『う、ふ、ふ、ふ、』(EPO)や『十七歳の地図』(尾崎豊)などの名曲が、惜しげもなく挿入歌として使用されているからたまらない。
これほど名曲三昧の構成は、最先端のトレンドを追いかけるようなドラマではまず不可能だろう。
このシーンではどんな名曲が流れてくるのだろう?
それを考えるだけでも、意外とワクワクしてくるものである。
想像を超えるほどの豪華な選曲だった時の驚きと感動。
これだけでも、一見の価値があったように思える。
1980年代を懐かしみたいという人には、あらゆる意味でほどよいドラマ。
気になった人は是非。
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