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完全趣味の世界

【宮崎駿監督作品『天空の城ラピュタ』】子供の頃に一番好きだったスタジオジブリ初制作作品。

 

スタジオジブリ初制作作品

天空の城ラピュタ

 

 

天空の城ラピュタ』とは

 

 

天空の城ラピュタは、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画作品である。

スタジオジブリ初制作作品。

監督は宮崎駿氏。

監督である宮崎氏の小学校時代に考えていた架空の作品が骨子となっており、原作となる作品が存在しない初のアニメオリジナルの監督作品である。

製作は徳間書店

高畑勲監督の映画『柳川堀割物語の製作遅延により資金調達に追われた宮崎氏が、徳間書店鈴木敏夫氏に相談したことから企画が立ち上げられ、この映画をきっかけに設立されたスタジオジブリ制作映画の1作品目となった。

次第に高年齢向けになっていくアニメに対して、マンガ映画の復活を目標に小学生を対象に古典的な冒険活劇として企画され、それが結果的に大人の鑑賞に耐えうる作品になるというのが宮崎氏の方針であった。

興行こそ数字的には振るわなかったものの、配給した東映による観客満足度調査は97.7%と非常に高く、物語は幅広い年齢層に支持され、ビデオソフト化による販売は好調であった。

ラピュタ」という名称は、スウィフトのガリヴァー旅行記に登場する、空を飛ぶ島にある王国「ラピュタ王国(en:Laputa)」からとったもの。

劇中に空飛ぶ島の物語を空想した人物としてスウィフトの名前も出てくるが、名前の借用以外はガリヴァー旅行記との関連はない。

19世紀後半、産業革命期のヨーロッパを元にした架空世界での冒険を描く。

 

 

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あらすじ

 

 

少女シータは、ムスカ大佐の指揮する政府の特務機関に捕らえられ飛行船に乗せられていた。

彼らの狙いはシータが亡き母から受け継いだ、謎の青い石のペンダントだった。

そこへその石を同じく狙う空中海賊ドーラ一家の襲撃があり、逃げようとしたシータは誤って飛行船から転落してしまう。

シータは石が放つ不思議な光に包まれて気を失いながらゆっくりと落ちて行き、スラッグ渓谷の鉱山で働く少年パズーに助けられる。

パズーはシータが海賊と軍に追われていることを知り、彼女を守って共に逃げる。

ドーラ一家と軍に追われた二人は谷の廃坑に落ちるが、石の力によって再び救われ、廃坑の底までゆっくり落ちる。

石に詳しい老人ポムによれば、それは昔ラピュタで作られた飛行石だという。

ラピュタは空に浮かぶという伝説の城だが、今は亡きパズーの父は生涯で一度だけラピュタを目撃しており、詐欺師扱いされた父の汚名を晴らすべくラピュタへ行くことがパズーの夢だった。

地上に戻った後、実在を確信してラピュタ探索への意欲を燃やすパズーに、シータは暗く沈んだ表情で、パズーの家でラピュタの写真を見た時に思い出した、古くから伝えられてきたという秘密の名前を打ち明け、その名前の中に「ラピュタ」という単語が含まれていることにパズーは驚く。

その直後、二人は特務機関に捕まり、軍の要塞ティディスへと連行される。

そこでシータはムスカから、以前ラピュタから落ちてきた壊れたロボット兵を見せられる。

ラピュタは遠い昔に滅びたが、かつて高度な科学力で天空から世界を支配した強大な帝国であり、今も空のどこかに浮いているという。

飛行石はラピュタの王族が、いつかラピュタに帰る日のために代々受け継いできた物だった。

ムスカはシータの受け継いだ秘密の名がラピュタ王家の血族であることを示すものであり、彼女こそがラピュタ王の末裔にして正当なる王位継承者だと指摘する。

ムスカは紳士的な態度を装い「ラピュタが存在することが平和の脅威になりうる」というまっとうな理由を語りつつ、パズーの命を盾として突きつけて脅迫的に協力を迫り、シータはパズーの身を案じてやむなくそれを受け入れる。

牢屋から解放されたパズーと再会したシータはラピュタの探索をあきらめるようにパズーに告げ、失意と共に要塞を去っていくパズーを涙とともに見送った。

その夜、悲しみに沈んでいたシータは昔、亡き祖母に教わった "困った時のおまじない" を何げなく唱える。

彼女は知らなかったが、それはラピュタの封印を解く言葉だった。

その言葉によりロボット兵が突如目覚めて暴れ出し、飛行石は空に光を放ってラピュタの位置を指し示す。

一方、解放されたパズーは自宅に戻るも不在の間に入り込んでいたドーラ一家に捕まってしまう。

シータに裏切られたと思い込みふさぎ込んでいたパズーは、ドーラの叱咤を受けてシータが自分を突き放すような態度を取ったのは彼を助けるためだったことに気づき、飛行石を奪うために要塞へ向かうドーラたちに自分も連れて行くように懇願する。

ドーラも、その方がシータが言うことを聞くかも知れないと考えて同行を許し、ロボット兵の暴走によって混乱する要塞から協力してシータを救い出す。

しかし、飛行石はムスカの手に渡り、彼はロボット兵を破壊した軍と共に先んじてラピュタに出発する。

パズーとシータもドーラの飛行船に乗せてもらい、後を追う形でラピュタへと向かう。

だが、ドーラの飛行船は軍に発見され雲間に逃れるも、再び発見され連続攻撃を受ける。

巨大な低気圧の中心「竜の巣」が迫る中、ドーラの命令で見張り台を切り離して偵察用のグライダーとして使用していたパズーとシータだったが、軍の攻撃によりつないでいたワイヤーが断ち切られ、飛行船とはぐれて「竜の巣」に飲み込まれてしまう。

雷の嵐の中でパズーは、青白い父の飛行船の幻影を目撃し、それに導かれるようにラピュタにたどり着く。

目覚めた二人は園丁のロボット兵に城内を案内され、穏やかな庭園や水底に沈んだ町の風景を見て、恐怖の帝国と呼ばれたラピュタの平和的な一面を見る。

その後、遠くから爆発音を聞いて外に出た二人は、城の下層で軍に捕まり縛り上げられたドーラ一家の姿を発見する。

パズーは外壁をよじ登ってドーラを救うが、パズーを見つけたムスカの部下の銃から彼を助けるためシータが体当たりをし、逃げようとするも長いおさげ髪のせいで、ムスカに捕まってしまう。

ムスカはシータを捕らえたままラピュタの中枢部に入る。

ムスカの本当の狙いとは、ラピュタの力を手に入れて世界を支配することだった。

ムスカはシータに自分もラピュタ王の末裔だと明かし、飛行石で城の力を操って軍の兵隊を皆殺しにする。

ムスカの非道な仕打ちに怒り心頭に発したシータはムスカから飛行石を奪って逃げる。

途中で壁の割れ目からパズーを見つけ飛行石を渡した後、玉座の間に追い詰められた時の発言でムスカの怒りを買い、銃撃によりおさげにしていた三つ編みを切られてしまう。

その後助けに来たパズーと共に、昔教わった滅びの言葉「バルス」を唱える。

すると飛行石が強力な光を発して城は崩壊し、ムスカは瓦礫と共に海へ落ちる。

パズーとシータはグライダーで城から離れ、フラップターで脱出していたドーラ一家と空で再会して喜び合う。

ラピュタを浮遊させていた巨大な飛行石の結晶は、ラピュタ全体を覆っていた大樹の根に囲まれて、城の上層部とともに更に高空へと飛び去っていった。

そして二人はドーラ一家と別れ、帰途に着くのだった。
 

 

 

主要登場人物

 

 

パズー(Pazu)

声 - 田中真弓

 

本作の主人公。

スラッグ渓谷の鉱山で働く見習い機械工で、明るく元気いっぱいで正義感と行動力あふれる10代前半の少年。

小説版では12、13歳と記載がある。

天涯孤独で、両親の残した家で一人暮らしをしている。

小説版では渓谷に母親と一緒に(つまり父親の死後)来たと記載がある。

ラピュタの発見に関して詐欺師の汚名を着せられたまま死んだ父のため、自作のオーニソプター(はばたき飛行機)でラピュタの実在を証明することを夢見る。

シータと出会ったことで、飛行石とラピュタを巡る冒険の旅へと出る。

体は頑丈で、親方のゲンコツよりも硬い石頭だと自称する。

実際、ムスカの部下に殴られ気絶した際にもムスカから「彼の石頭は私のものより頑丈だったよ」と(自分を酒瓶で殴ったシータへの皮肉も込めて)言わしめている。

飛行するフラップターの上から、数百メートルは離れている塔の上に居るシータに一瞬で気付くほど目も良い。

日の出と共にトランペットで『ハトと少年(スラッグ渓谷の朝)』を演奏し、飼っている鳩に餌をやるのが日課だが、ドーラ一家に迎え入れられた際に世話が出来なくなった為、その鳩達を全て逃がしている。

ドーラ一家と仲間になった際に、父の形見のゴーグルを着けて出発したが、そのゴーグルはムスカの放ったリボルバーの弾丸により失われた。

タイガーモス号ではモトロの機関助手として働き、機関室でレバーを引くほか、垂直尾翼の点検をしている。

小説版のエピローグでは、ラピュタでの一件の後スラッグ渓谷へ帰り、シータとは別々に暮らしているが、文通をして交流を続けている。

この手紙の文中では、オーニソプターがもうすぐ完成すること、完成したらゴンドアまで飛んでいくことなどが書かれている。

また、ラピュタに行った事については誰にも語らなかったことが明らかになっている。

本編では描かれなかったが、後に発売されたスタジオジブリ作品関連資料集〈1〉』には、完成したオーニソプターを操縦し、花束を持ってシータのもとへやって来たパズーの姿が描かれている。

 

 

シータ / リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ(Sheeta / Princess Lusheeta Toel Ur Laputa)

声 - 横沢啓子

 

本作のヒロイン。

パズー同様、天涯孤独の身であり、両親や祖母の残した畑やヤクを飼って北方の山奥にあるゴンドアの谷で生活していた。

ラピュタを狙うムスカの特務機関に拉致され、飛行船で運ばれているところ、ドーラ一家の襲撃に遭い、逃げ出そうとして飛行船から転落、パズーにかくまわれることになる。

12歳。

小説版では12、13歳と記載がある。

2本の三つ編みおさげが似合う美少女。

先祖秘伝の飛行石のペンダントを首から提げている。

三つ編みの結び目は5個あり、赤い髪止めでまとめている。

なお、回想シーンでは幼い頃のシータが描かれており、その時はツインテールをしていた。

かつて、天帝としてラピュタに君臨した王族の宗家たるトエル家の末裔で、継承名(ロマンアルバムには本名と記載)は「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」。

ラピュタ語でウルは「王」、トエルは「真」を意味し、彼女が真のラピュタの王である事を意味している。

つまりリュシータ王女である。

シータの身を狙うムスカからはひどい仕打ちを受けており、おさげ髪を引っ張られ、後ろ手に縄を縛られ、胸ぐらをつかまれ、殴り飛ばされ、散々追いかけ回された挙げ句おさげ髪を銃で撃ち落とされる。

しとやかで心優しい少女。

自分を助けようとしてくれたロボットが破壊された際は、パズーの胸で泣きじゃくる。

一方、ムスカを背後からワイン瓶で殴り脱出しようとする、ドーラの制止を振り切りパズーと暴風の中で見張り台に残る、終盤でのムスカとの対面のシーン等、行動的かつ胆力に富んだ一面も持ち合わせている。

山育ちで視力も良い。

新しい環境への適応力も高く、タイガーモス号での暮らしにもすぐになじんでいる他、文明の利器に対してもすぐに順応できる。

家事全般が得意。ドーラ一家の仲間になった後は、顔がかわいいこともありドーラの息子や子分たちにアイドルのような扱いを受けており、台所にのぞきに来られるほどであるが、年甲斐もなく子供っぽい彼らとも嫌がることなく打ち解けている。

名の由来は、宮崎氏自身が学生時代に書いた人形劇のヒロインであるシータ(ギリシャ文字のθ)から。

構想段階では、シータも海賊の娘であり、風の谷のナウシカ(ワイド漫画版)同様、シータの命によってロボット兵がラピュタを破壊するラストシーンにする予定であった。

小説版のエピローグでは、ラピュタでの一件の後ゴンドアの谷へ帰り、パズーとは別々に暮らしているが、文通をして交流を続けている。

おさげ髪は本編終盤でムスカの銃撃により切断されてショートカットとなったが、エピローグでは本編から半年の月日が流れており、再びおさげを結べるほどに髪の毛が伸びている。

 

 

空中海賊「ドーラ一家」

 

 

マ=ドーラ(Dola)

声 - 初井言榮

 

空中海賊「ドーラ一家」の女首領にして、飛行船・タイガーモス号の船長。

50代。

ロマンアルバムには60才位という記載もある。

頭脳明晰かつ決断力に富み、三人の息子や子分たち以上の健脚で「女は度胸だ」と豪語し自ら危険にも果敢に飛び込む胆力の持ち主。

間が抜けている息子や子分達に嘆息し「バカ息子共」「バカ共」とどなり散らして恐れさせる一方、失意のパズーを叱咤激励しつつ受け入れ、おさげを切られたシータを抱きしめていたわるなどの度量の深さや優しさも併せ持っている。

また、伝声管でパズーとシータの会話を聞いていた際に、まんざらでもない笑みを浮かべたり「見かけよりいい人」というパズーの言葉に目を見開いて驚きの表情を見せたりもしている。

タイガーモス号やオートモービル等様々な乗り物やランチャー (一家が主に使う弾は目つぶし用のマスタードからし粉]榴弾(りゅうだん) 、つまり催涙弾)等武器の扱いにも長けている。

一家は人殺しをしない。

小説版では「面倒見が良く、赤子が産まれたアジト近くの家庭に石炭半年分を贈ったりするため、人々の評判もいい」「今まで一度も捕まったことがないが、それは潤沢な資金を元手に各地にアジトと(村人からの)情報網を構築したため」という記述がある。

また、ムスカと並ぶ暗号解読の天才でもあり、軍が飛行戦艦を誘導する無線暗号を「ANGO」というタイトルの本で瞬時に解読するほか、そろばんを「東洋の計算機」と称して素早く使いこなし、航法計算を行っている。

当初は高価と踏んだ飛行石のみを追い求めていたが、パズーの証言や政府の動きからラピュタ実在を確信し、軍に先んじてラピュタの財宝を手に入れることをもくろむ。

飛行石を稼働させる鍵となるシータと、彼女を助けたパズーを追い回すが、シータを救い出さんとするパズーの決意と覚悟を認めてからは助力し、後に2人をタイガーモス号に仲間として受け入れ、2人をラピュタ発見の足掛かりとしつつ、良き理解者となる。

パズーからは「おばさん」、シータからは「おば様」と呼ばれている。

パズーに対して当初は「船長とお呼び」と言っていたが、後に訂正しなくなっている。

映画本編では、タイガーモス号の私室に掲げた若かりし頃の肖像画を見ることができる。

亡き夫は天才科学者であり、タイガーモス号及びフラップターなどは夫の形見。

小説版では元々、亡夫は誘拐同然に連れて来られて空中海賊稼業に入ったという。

小説版では、ラストの別れの際にパズーへ「あたしのほれた夫のように立派な男になるんだよ」と言葉をかけた。

半年後のエピローグには新たな飛行船で軍の給金を頂戴するなど、その後も一家で空を駆け巡って活動を続けている記述がある。

宮崎駿監督は、自作の中で一番思い入れの深いキャラクターにドーラを挙げている。

キャラクターモデルは宮崎監督の母親とのこと。

EDでは「ドーラ」とクレジットされている。

 

 

シャルル(Charles)

声 - 神山卓三

 

ドーラの長男で、30歳。

豊かな口髭を蓄えた大男で、ダッフィーと盛んに力比べを繰り広げた。

胸筋を勢いよく膨らませてシャツの前を吹き飛ばすことができるなど筋骨隆々で腕力も兄弟中で一番強い。

プディングが好き。
ルイからは「兄貴」、アンリからは「兄ちゃん」と呼ばれている。

 

 

ルイ(Louis)

声 - 安原義人

 

ドーラの次男で、25歳。ちょび髭を生やしている。

ドーラ一家の中で真っ先にシータにほれた。

ミンス・ミートパイが大好物。

パズーの小屋を探索した際、乗組員のクから名前を呼ばれている。

口調はやや高圧的な部分もあるが、コミカルな言動や表情が多い。

常に格好をつけている。

 

 

アンリ(Henri)

声 - 亀山助清

 

ドーラの三男で、20歳。

主にタイガーモス号の操縦士を務めており、あまり表に出ない。

無口で、空中海賊の息子の割には少々気弱な性格。

帽子をかぶっていると目が隠れる。

三兄弟の中で唯一髭が無く、頬にそばかすがある。

シータに好物をリクエストする際、迷った挙げ句「なんでも食う!」と言った。

三兄弟の中では唯一、名前を呼ばれるシーンが無い。

 

 

ハラ・モトロ(Motro)

声 - 槐柳二

 

タイガーモス号のベテラン機関士。

ドーラの父の代からいる最古参の部下で、乗組員たちからは「じっちゃん」と呼ばれている。

ドーラからは「クソジジイ」呼ばわりされる事もあるが、船内では唯一、対等に口がきける信頼の厚い旧友でもあり、正装で私室に呼ばれチェスを楽しむこともある。

その言動からもラピュタゴリアテなどの情報に精通しており、ドーラ同様に空中海賊稼業のベテランであることが示唆されている。

パズーと引き合わされた際には「怒らせるとママより怖い」とルイから紹介されたが、もともと助手を欲しがっていた所に、積極的で飲み込みの早いパズーが現れたことで、助手としてかわいがる事になる。

機関士としてタイガーモス号にはとりわけ愛着が強く「かわいいボロ船」の喪失を悲しんでいた。

EDでは「老技師」とクレジットされている。

なお、ルパン三世』第145話「死の翼アルバトロス」ではハラ•モトロに似たロンバッハ博士が登場する。

 

 

政府・軍の関係者

 

 

ムスカ / ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ(Muska / Romuska Palo Ur Laputa)

声 - 寺田農

 

本作の悪役。

政府から派遣された、特務機関(情報部)所属の諜報員(情報部員)である。

階級は大佐。

年齢は28歳。

ロマンアルバムには32歳という記載もある。

視力が悪く、度の入ったサングラスをかけている。

中折れ式リボルバー拳銃を愛用。

銃の腕前は見事で、暗闇の中、遠く離れたシータの三つ編みを2本とも正確に撃ち抜くほど。

表向きこそ丁寧な口調で紳士的に振舞うが、目的のためには一切手段を選ばず、上司や部下すらも簡単に見捨て、人命を塵芥のごとく軽視し、嬉々として残虐行為に手を染める冷酷非情な冷血漢。

ラピュタの持つ強大な力に強く魅せられ、新たな王としてラピュタに君臨し、地上の全世界を自らの欲望のままに恐怖支配しようという独裁者・野心家の本性を露にする。

ラピュタ名(継承名、資料集には本名と記載)は「ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ」。

ラピュタ王族の分家であるパロ家の末裔であり、ムスカ本人によれば、王家は地上に降りた際に二つに分かれたという。

シータの家系は飛行石、ムスカの家系はラピュタに関する古文書をそれぞれ継承しており、劇中では古文書の写しと対訳を書き記した手帳を持ち歩いている。

一時はラピュタ全体を自身の統制下に置き、古代ラピュタ帝国の復活と自身が王に君臨して地上世界を支配下に置くことを宣言するが、パズーとシータが唱えた「滅びの言葉」によってラピュタは崩壊し、その際に飛行石から発せられた強烈な光線で目をつぶされ視力を失ったまま、崩壊していくラピュタと運命を共にした。

未来少年コナンレプカとは服装や性格が似ており、実際にジブリロマンアルバム 天空の城ラピュタなど一部の資料ではムスカレプカの先祖として紹介している。

当初は根津甚八氏に演じてもらう予定だったが、依頼したところ彼から直接断られ、代わりに寺田氏が引き受けた。

後年、寺田氏が述懐したところによれば、2日間で収録した当時の台詞はほとんど忘れており、東海大学では教え子たちから頼まれるも逆に尋ねたほどで、レンタルビデオで本作を見直して復習し、今では3つくらいなら台詞を言えるようになったという。

 

 

モウロ将軍(General Muoro)

声 - 永井一郎

 

探索の指揮を執る軍人で、小説版によると、政府軍のティディス要塞の司令官で階級は中将。

準備稿には50歳前後と記載がある。

短気な性格の持ち主である。

行政管轄権も掌握しているが、要塞自体が僻地に位置するため、現状には強い不満を抱いており、ラピュタ探索を成功させることで中央への返り咲きを狙っている。

無線通信をドーラに傍受されて飛行客船を襲われたり、ムスカに出し抜かれて主導権を奪われたり等、司令官としては頼りない所がある。

一方で、軍人気質の持ち主でもあり、作戦行動時には自ら先頭に立って突き進むタイプで、部下からの信頼は非常に厚い。

軍服に勲章を3個着用していることから、それなりに功績を上げていることも示唆されている。

また諜報機関に属し、政府の密命を盾に作戦に介入するムスカを「特務の青二才」と呼び快く思っていない。

ムスカの情報によってラピュタを発見し実際に上陸には成功したものの、財宝に目がくらんでいるスキに本性を現したムスカの裏切りでわなにはめられ、ムスカを射殺しようと発砲したことが引き金となり、雲よりはるか上空のラピュタの展望室から大勢の兵士共々はるか下の海上に放り出され始末された。

作中では「閣下」と呼ばれ、EDでは「将軍」とクレジットされ、「モウロ」の名は小説と設定資料上で表記されている。

 

 

黒眼鏡(特務機関員)

声 - 大塚芳忠菅原正志

 

ムスカに忠実に随行する部下。

丸い黒眼鏡に黒のスーツと山高帽を全員が身に着けている。

面長で口髭の男、髭のない面長の厳つい男(共にラピュタに同行)、角ばった顔で口髭の男などがいる。

飛行船では3人、シータを捕えたティディス要塞では4人が登場。

ラピュタまで同行したのは2人であったが、ラピュタの黒い半球状の構造体の内部でムスカに置き去りにされる。

置き去りにされた黒眼鏡2人はムスカが構造体を稼働させた際に足場を失い、何とか元来た場所に戻ろうと構造体を形成する巨石を登ることを試みるも、稼働の活性化の中、しがみ付いた巨石から悲鳴を挙げながら弾き飛ばされていった。

 

 

 

映像

 

宮崎駿監督が空飛ぶ映像が好きなことから本作には数多くの飛行機が登場する。

作中に登場するタイガーモス号は初期段階では手足がついてるものも描いていたなど、変わった形をした飛行機が多数デザインされていたが、ありそうなウソの範囲にとどめておきたいという宮崎監督の考えから、そうした変わったメカはオープニングの映像にのみ登場する形となっている。

フラップターの動きの作画パターンは原画頭の金田伊功氏が設計している。

 

 

 

ラピュタの設定

 

 

ラピュタ帝国

 

約700年以上前に存在した古代国家。

国章は「翼のある町」。

ラピュタの民は飛行石の結晶化技術を有し、圧倒的な超科学技術で天空から全地上を支配していた恐怖の帝国であった。

ラピュタ王は代々天帝と称され、王家に伝わる飛行石の結晶と「黒い石」と呼ばれる石版を用いてラピュタ城の機能を制御していた。

ぜいたくの限りを尽くし、人類の夢を体現したラピュタ人だったが、約700年前にラピュタの科学力でも克服出来ない疫病にむしばまれ、やむを得ず地上へ降りることを決断した。

パンフレットでは上記とは異なる説明がなされており、空中都市の描写のあるジョナサン・スウィフトの著書ガリヴァー旅行記 第三章 ラピュータ』のモデルは、プラトンの失われた地理誌『天空の書』に記された「ラピュタリチス」である。

ラピュタリチスは、かつて地上で大技術文明が栄えた時に戦争を嫌い、天空へと逃れた一族によって築かれた広い領土を持つ浮島だったが、あまりに高度に発達した文明生活の末に、ラピュタ人は生命力を失い、人口は減少し、紀元前500年頃に突如発生した奇病により、その後滅亡した。

一部の人々は地上へ降り、姿を隠しながら生き延びたと伝えられているが詳細は不明。

オープニング映像では無数の都市や巨大な船を空に浮かべた帝国の興廃が描かれるが、ひときわ巨大なラピュタの城砦の下部にプロペラがついている、頂点の建物の下に七段の階層がある等、作中の様相とは異なる点もある。

作中では帝国そのものではなく、ラピュタ帝国の聖都であり、ラピュタ人が飛行石を用いて建造したとされる空中都市のみを指す場合が多い。

帝国の滅亡後ラピュタ人が地上へ降りた後、聖都は飛行石の力で天空に留まり、長らく無人のままで上空を回遊、またラピュタに再び人が近づくことの無いよう「竜の巣」と呼ばれる巨大な低気圧の渦を作り出し、これにより城に接近することを困難にしたが、王家の証である飛行石の首飾りを持つ者が望んで近づくと、竜の巣は自然に消滅、ラピュタは白日の下にその姿を現す。

偏西風と共に移動しており、城の内部には雲を発生させる塔や、風を起こす道具などが設置されている。

その為、決して地上からは見ることができない。

元の絵コンテでは、ラピュタは王家の血筋の人間が現れると、ラピュタ底部の穴(本編でロボット兵の飛び出す穴の部分)から、超低気圧の雲の壁を急速に吸収する機能があったという。

 

 

外観と機能

 

本来は天空の城にふさわしい外観をしているが、本編でのラピュタは頂点の神殿(本編の城の頂点の建物が神殿かどうかは不明)の周囲やその下の市街部が崩落して原型が無い。

宮殿が無人化した後も、王の帰還を待つロボットたちにより守られ続けたが、永い間に大部分が損壊して、今はその一部のみが空中を漂っている。

イメージボードでは階層ごとに、住まう人々の身分が分けられている。

頂点に神殿、その下の第一界が聖なる光と天帝の住居、その下の第二界が騎士の住居と十二神将の塔、第三界はエデンの園、第四界は人民の住居、第四界には聖都が地上にあった頃に使用されていた閉鎖された巨大な門もある。

本編の城が階層ごとに身分が分けられているのかどうかは不明。

ロマンアルバムには本編の城も昔は半球体の下にも建物があっただろうと記載がある(半球体の下にも建物があった時は、オープニングの一番巨大な城の状態だったと思われる)。

ラピュタ下部の黒い半球状の構造体の中には、ラピュタの科学が結集していると言う模様が刻まれた石が浮遊しながら動いている(ラピュタが機能する時にはまるでコンピューターのように活発に動く)部屋と、更に先に王族のみが入れるという中枢部が存在する。

外郭部分の城などは普通の石造建築で風化・崩落が著しいが、半球部は爆破も受け付けない超高硬度の未知の素材で出来ている。

中枢部には飛行石の巨大な結晶体が浮かんでおり、その部屋にある「黒い石」に飛行石の首飾りをかざす事で、ラピュタの各機能を起動・制御出来る。

球体部分の底部からは七基の石柱が展開し、膨大なエネルギーを集束することで、プラズマと共に巨大な爆発を生む強力な光弾を発射することが出来る。

ムスカはこれを「ラピュタの雷」と称し、これこそが旧約聖書のソドムとゴモラを焼き払ったという「天の火」や「ラーマヤーナ」の「インドラの矢」だとも述べている。

現代の核兵器をもはるかにしのぐオーバーテクノロジーであり、その痕跡は主にインド地方などの上記の「ラーマヤーナ」や「マハーバーラタ」の伝説に見られるという。

内部には多数のロボットも格納されており、発射口から投下して出撃させる。

他にも劇中では床を任意に変形させられる展望室を展開させたりもしており、多くの機能があることがうかがえる。

 

 

ラピュタの木々

 

ラピュタが木々に覆われているのは、宮崎監督自身の趣味であると同時に、飛行石が植物を成長させる力を持つ宇宙の聖なる根源であるからで、シータが一人で生きてこられたのも飛行石によって畑がよく実ったからだという。

頂点の木々が茂る庭園はドーム状の建物(この建物は温室)に覆われ、建物の周囲にも庭園(屋上庭園)があり、建物は外部からは普通の外壁に見えるが、内部からは透明で日光の入る特別な物質で出来た壁によって造られており(この壁も大樹が突き抜けてはいるものの半球体とほぼ同程度の硬度を持つ)、建物内には墓石が中心にあり、壊れてこけむした何体もの園丁ロボットがある。

墓守等の役目をしている園丁ロボットが少なくとも1体はいまだに稼働しており、世界中の豊かな植物だけでなく多くの小動物(ヒタキなどの実在の鳥類や古代魚、キツネリス、ミノノハシなどの架空の動物もおり、キツネリスのみ風の谷のナウシカにも共通して描かれる)と共に長い時を過ごしているのがうかがえる。

特に中心の大樹は著しい成長を遂げており、上部はドームを突き抜けて立派な枝を伸ばし、下部のラピュタ中枢部にまで無数の根を巡らせるまでになっている。

また、ドーム状の建物の下にあり、半球体のすぐ上に位置する市街部には帝国全盛期に地上から集められた金銀宝石やそれらを散りばめた工芸品といった類の莫大な財宝が眠っており、上陸した軍の兵士たちはここで大挙して略奪をした(完全崩壊の際、ドーラ一家が財宝のごく一部をどさくさに紛れて頂戴している)。

 

 

滅びの呪文「バルス

 

最後はパズーとシータの「滅びの呪文」(バルス)により崩壊し、上層部のうちで大樹に支えられた部分と巨大飛行石のみを残して、更に高高度へと飛び去って行った。

テレビ放映後、エンディングを見た子供達から「(大気の無い)宇宙でキツネリス達はどうなるの?」という疑問が寄せられたが、ラピュタは実際には宇宙空間までは上昇しておらず、空気の存在する高度で飛び続けていると説明された。

ラストのスタッフロールシーンでも地上の町が見える空中に留まっている。

 

 

 

バルス祭り

 

 

地上波でテレビ放送される際に、2ちゃんねる等の実況板等において終盤の山場の台詞「バルス」に合わせた大量書き込みが行われ、高負荷によるサーバダウンがたびたび発生している。

2009年11月20日放映時にはTwitterでも同様に終盤の台詞がツイートされたものの、利用者がまだ少なかったこともありサーバダウンが発生することはなかったが、利用者が大幅に増加した2011年12月9日放映時はTPS(1秒間あたりのツイート数)が従来の世界記録を大幅に更新する25,088TPSに達した。

この時、Twitterではつながりにくい時に現れる “くじら” が各地で目撃され、Twitter社は今後に備えてサーバーを増強。

2013年8月2日にも放映されたが、放送一週間前には前回放映時の影響から「Twitter公式アカウントが「バルス投稿の自粛をお願いする」コラージュ画像が出回り話題を呼んだ。

なお当日は大量のツイートが散見されたがトラブルは発生せず、前回を大幅に上回る143,199TPSを達成した。

2016年1月15日の放送時には公式に「バルス」の放映される瞬間を予想する企画も行われた。

結果は約55,000TPSと記録更新はならなかったものの、TPM(1分間あたりのツイート数)が345,397TPMを記録した。

 

 

 

音楽

 

 

音楽は冒険活劇ということから宇崎竜童氏を予定していた。

前作風の谷のナウシカで音楽を担当した久石譲氏は、徳間グループがラピュタと同時期に製作していた安彦良和監督作『アリオンの制作中だったため本作を担当する予定はなかった。

しかし、プロデューサーの高畑勲監督の再考により久石氏の続投が決定した。

久石氏は作品世界から受けたイメージに基づき、アイルランドスコットランドの民謡・フォークソングをベースにしたフルオーケストラによる音楽を手掛けた。

 

 

 

主題歌・劇中歌

 

 

  • 主題歌 - 『君をのせて』

作詞 - 宮崎駿 / 作曲 - 久石譲 / 編曲 - 久石譲 / 歌 - 井上杏美(徳間ジャパン)

 

後にとなりのトトロ魔女の宅急便などの主題歌、挿入歌を担当することになる井上あずみさんのジブリデビュー作。

また、2002年のDVD発売時に合わせ、石井竜也氏がアンサーソングとなる歌詞違いの『君をつれて』を発表すると共に、『君をのせて』のカバーもしている。

 

 

 

 

君をのせて

君をのせて

 

 


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  • 劇中曲 - 『ハトと少年』

 

劇中でパズーが演奏するトランペット曲。

数原晋氏が演奏。

2010年4月、STS-131ミッションが行われていた国際宇宙ステーション(ISS)において、同曲がウェイクアップコールとしてNASAジョンソン宇宙センターミッションコントロールセン­ターより流された。

搭乗していた山崎直子宇宙飛行士のために選曲されたものである。

おそらく日本一有名な劇中歌ではないだろうか。

 

 

ハトと少年

ハトと少年

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ハトと少年

ハトと少年

 

 


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舞台設定

 

 

物語の舞台は企画段階では「立憲君主国。ただし国王は登場しない」とされており、後に宮崎駿監督は舞台をイギリスのつもりで設定したと語っている。

宮崎監督は製作が始まる前の1985年5月にイギリスのウェールズをロケハンで訪れており、そこで見た風景が本作に活かされた。

後に押井守氏や鈴木敏夫氏らと同地を再訪している。

また登場する小火器(拳銃、小銃、重機関銃)もイギリスの兵器をモチーフにしている。

年代は劇中で明示されていないが、パズーの父親が撮ったラピュタの写真には「1868.7」と作品世界の暦による年代らしき数字が印字されている。

 

 

 

名前の由来

 

 

空に浮かぶ島の名前「ラピュタ」は、スウィフト『ガリヴァー旅行記からで、当初は「ラプュタ」であった。

言いにくいので気に入らなかったが、企画書の説得力が増すという理由のみでつけられた。

宮崎監督はガリヴァー旅行記のダイジェスト版しか読んだことがなく、内容も大して面白いと思わず、ラピュタという名前も覚えてなかった。

パズーの名前の由来は、学生時代に考えた船乗りの名前のひとつで、未来少年コナンで使用されずに唯一残っていたという理由で使用された。

シータの名前は、学生時代に創作していた人形劇『サイン・コサイン・シータ』(精神病院が舞台で、少年アルファ何号と、少女シータ何号の物語)からの転用とされる。

物語自体は小学生の頃に考えたもの。

発表前の仮タイトルは、『少年パズー・飛行石の謎』で、サブタイトルは「空中城の虜」「空とぶ宝島」「飛行帝国」「空中魔城」「戦国魔城」などの案があったという。

 

 

 

設定の由来

 


「廃れてしまった古の機械文明」が作った「空中に浮かぶ島」、「飛行船に乗る海賊」であるドーラ一家という物語のモチーフは、幻の作品である『ラーマヤナ』(インドとの合作、一度滅亡した文明や、古代核兵器などの設定)と、『リトル・ニモ』(東京ムービー)の企画に参加していた際に、宮崎監督がイメージしていたものが投影されている。

ドーラの原形は宮崎駿監督の母親。

パズーの乗るグライダーは映画『地獄の天使』ツェッペリン飛行船の観測ゴンドラの影響。

飛行石のモチーフは、福島鉄次氏の沙漠の魔王から。

架空の言語「ラピュタ語」は出まかせであるが、ケルト語などに影響を受けている。

 

 

 

天空の城ラピュタ

それは宮崎監督作品の中で子供の頃に一番好きだった作品

 

 

ナウシカ』より『トトロ』より『ラピュタ

 

子供の頃に一番好きだった宮崎駿監督作品が天空の城ラピュタだった。

ナウシカは少し難しい。

『トトロ』は少し子供っぽい。

そこへきてラピュタが登場する。

炭鉱師、空賊、軍といった魅力的なワードが、子供心をくすぐったのだろう。

今までいったい何回観たのか…。

だが、何回観てもあの頃の気持ちに戻れる宮崎駿監督作品は、さすがのひと言。

 

 

男前な空賊・ドーラ

 

ラピュタが好きな理由に、空賊・ドーラの格好良さは欠かせない。

ちなみにドーラは女性だが、男前と呼ぶに相応しい女傑である。

そんなドーラには名エピソードが多い。

特に有名で印象的なのが「40秒で支度しな」というセリフだろう。

ムスカ達に捕らわれたシータと別れてきたパズーが失意のうちに帰宅すると、海賊・ドーラ一家が居座っていた。

その後パズーも同じくドーラ達に拘束されてしまうが、やがてムスカ達が行動を起こした報せを受け一家の長・ドーラは飛行石と飛行石を持つシータの身柄を奪回するために行動を起こす。

その際、ドーラとの対話を経てシータの真意を知ったパズーがドーラに対して「自分もシータを助けに行くために、一緒に連れて行って欲しい」と懇願した時にドーラがひと言、縄の拘束を解きながらパズーに返したセリフである。

30秒でも1分でもなく、何故40秒だったのか?

キリの悪さも気になるが、「40秒」という語感が非常に耳に残る。

一見すると理不尽でわがまま。

部下には厳しい人物のようにみえるが、実は人情深く面倒見がいい姉御肌で親分肌。

宮崎駿監督自身が思い入れる気持ちがよくわかる、非常に魅力的なキャラクターだ。

 

 


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ジブリ飯発祥の作品

 

ドーラといえば、パズーの家に居座っていた時食べていた食事も印象的だ。

特に分厚いハム(?)は、美味そうだった。

またタイガーモス号内へと舞台を移した時には、もはや伝説となっているシータのシチューがお目見えしている。

時系列ではドーラのそれより戻るが、坑道でのパズーのサンドイッチも、シンプルだが非常に美味そうだった。

宮崎駿監督はラピュタ以降の作品で、食べ物の描写に一層力を入れていることを考えると、巷で話題のジブリ飯発祥の作品は本作といえるだろう。

 

 

久石譲氏の音楽

 

本作は音楽も素晴らしい。

数あるジブリ作品の中で、唯一サントラを持っているのが天空の城ラピュタだ。

何故かこれだけは猛烈に欲しくて購入している。

おそらく主題歌『君をのせて』が聴きたかったからだろう。

そしてそのサントラにはもちろん、日本一有名な劇中歌『ハトと少年』も収録されている。

その他シータを塔から救い出すシーンで流れる『ロボット兵(復活~救出) 』も格好いいし、シータの故郷・ゴンドアをモチーフにした『ゴンドアの思い出』には心が安らぐ。

本作の魅力は、久石譲氏の音楽無くして語ることはできない。

 

 

 

シータの呪文まで一言一句覚えたあの頃…

 

 

シータがムスカや政府軍に捕らえられた時、幼いころに困った時に唱えるよう教えられた呪文をつぶやく。

それが以下の呪文。

 

リーテ・ラトバリタ・ウルス・アリアロス・バル・ネトリール

 

リーテ・ラトバリタ・ウルスは、「我を助けよ」

ウルス・アリアロス・バル・ネトリールは、「光よよみがえれ」を意味する。

子供の頃に、一言一句、劇中でのリズムと共に覚えた呪文だ。

今でもハッキリ覚えている。

こんな些細なことまでしっかり記憶に刻み込まれている宮崎駿監督作品は、やはり凄い。

 

 

 

大作『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』とは違う懐かしい魅力

 

 

天空の城ラピュタが発表された頃より、スタジオジブリ作品は数を増した。

もののけ姫千と千尋の神隠しなど、世界的にも評価が高い大作も生まれた。

これら大作も名作には違いないのだが、スタジオジブリ創成期の作品は、大作とはまた違った魅力を持っている。

どことなく懐かしくて、心が温かくなるような魅力だ。

アニメも複雑化していく中で、純粋に娯楽として楽しめるアニメ作品。

それが天空の城ラピュタという作品だ。

皆さんも童心に帰って、もう一度観直したみては如何だろう。

もしかしたら、まだ新しい発見や気づきがあるのかもしれない。

 

 

 

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